もう一人の自分との闘い。 | 専業トレーダーブログ

専業トレーダーブログ

僕は、FX専業トレーダーという人生を選んだんだ。日々の生活から考え方・トレード検証まで。



ーこの警告を読もうとしているお前に言っておく。この文章を読み進める度に、お前は人生を1秒ずつ無駄にしている。

他にやることはないのか?お前の人生はそんなに小さなものなのか、ろくな使い道も無いくらいに?読まなきゃいけないものを全部読んでしまうのか?考えなきゃいけないことを全部考えるつもりか?買いたいものを全部買うつもりか?

外に出てセックスをしにいけ、マスターベーションはやめろ。仕事を辞めて喧嘩をしてみろ、自分が生きているということを証明してみろ。

自分を証明できない人間は、統計上の数値にしかならない。今、俺はお前に警告したからな。<タイラー>ー



上記は、映画「ファイトクラブ」の冒頭に出る警告文だ。この映画には暴力的な要素もかなり含まれているが、伝えたい主題はそこにはない。徹底的に自己破壊をして、本当の自分を創り出すことを考えさせる映画だと捉えている。


お金にも恵まれ、何ひとつ不自由のないように見える主人公だが、日々空しさを感じながら生きている。そんなときタイラーという男に出会い、生きる実感を取り戻していく。

ファイトクラブという殴り合いの組織を結成するが、そこに集まる男たちは殴ることに快感を得るのではなく、徹底的に殴られることで、忘れていた生きる実感をそこで得ることができるんだ。


ー痛みを消すな、受け入れろ!痛みがなければ何も得られない。<タイラー>ー



このタイラーという男は、実は自分が生み出したもう一人の自分自身で、主人公の魂の奥底を表現している。深い部分にある自分との対峙・闘いを表現しているんだ。


タイラーは、ある店にいた若者にいきなり拳銃を突きつける。"お前は今から死ぬんだ"と告げて、若者は恐怖で怯え出す。

"お前は本当は何になりたかったんだ?"とタイラーが聞くと、若者は死を半ば覚悟しながら"獣医です。。"と答える。

"今から6週間の間に、再び獣医の勉強を始めていなかったら殺しにいく。分かったな!"と言って、若者を逃がしてあげるんだ。


ーあいつは今死を意識して、人生の方向を変えた。明日から見える景色は、今日とは全く別のものになっているだろう。朝食も、俺達が食うどんなものよりうまく感じるはずだぜ。<タイラー>ー


そして、それは実際にタイラーの言った通りになる。


日々の生活の中で、見えなくなっている・自分で蓋をしてる部分にこそ大切なものが潜んでいる。ということを、改めて考えさせてくれるんだ。




タイラーからのメッセージ。

ー持っているものが自分を束縛する。本当に自由になれるのは、全てを失ってからだ。ー

ー家にあるものだけで爆弾だって作れる。本気にさえなれればな。ー

ーおい、お前が俺を作ったんだろう?責任持てよ。ー