人にはそれぞれ様々な価値観があるけれど、僕たち一人一人の中にも実に色々な価値観や想いが存在している。時に自分の中で、その価値観と価値観・想いと想いが綱引きをしてしまうことがあるんだ。
すでに結婚もして子供もいるお父さんが、以前からずっと考えていた独立への想いが押え切れなくなり、思い切って起業してみようか迷っていたりする。やってみたいけれど、家族を路頭に迷わせる可能性もあって踏み切れなかったりする。
家族をとるべきか夢をとるべきか、自分の中で想いの衝突が起こっているんだ。
人は何かを選択したとき、その選択したものばかりを注視してしまいがちだけれど、その選択によって切られた無数の選択肢があることを忘れてはいけないんだ。
男が結婚をして家族を養うという選択をした以上は、何が何でもその責任を全うする義務が発生する。それは、何があろうと家族を守るという想いを最優先するということだ。
いかなるときにも家族を第一にした選択をして、それ以外の想いや考えは二の次にしなければいけない。結婚という道を選んだことによって、その他の色々な選択肢が切られていることを忘れてはいけないんだ。
僕も、これからの事業のために、まだまだ大きくリスクをとっていかなければいけない局面が必ず来ると思っている。そのときに自分に家族がいれば、選択にブレーキがかかるかもしれない。
だから、僕は今は結婚という選択は絶対にできないんだ。一人だと寂しくなるよと良く言われるけれど、たとえそうであっても投資や事業によってなすべきことをやり遂げたい。
価値判断は、明確にしなければいけないと思っている。相反する想いで、綱引きしている状態では前に進み切ることができない。全体のバランスばかり考えていると、全てが中途半端になってしまう。
何かを選択することによって、その他の色々な選択肢が切られていることを忘れてはいけないんだ。