一日の中で、一人自分に向かい合う時間はどのくらいあるだろう。人は、これまでの経験や過去を捉え直し、これからの未来に想いを馳せることでまた一つ成長できる。
自分をしっかり見つめ直して、今の状態・向かっている方向を常に確認することが大切だ。周りの環境や取り組む内容自体はきっかけに過ぎず、それを自分の中で消化できて初めて一歩前に進むことができる。
何もすることがなくて、暇だ。という人がいる。僕には、暇という意味が分からない。やりたいことがあり過ぎるし、何か取り組むことがなくても内省することはいつでもできる。
暇だと言っている人は、すぐにテレビを見たり音楽をかけたりスマホをいじり始める。手元に何もすることがなくなると、嫌でも自分と向き合って自分と会話しなければいけない。そういう人は、自分との対話が怖いんだ。自分の内面と向き合うことを無意識に恐れている。
自分の弱い部分・見たくない部分が、そうした自分との対話の中でどんどん明らかになっていく。それは、寂しさや不安・恐怖といった感情かもしれない。それを避けたくて、誰かと繋がっていたりして意識を外に向けたいんだ。
ただ、その見たくない部分もしっかり見つめて、自分の中で消化しなければ変化も成長もない。気付くことがあるなら、強さをもって自分を変えていくことが必要だ。これで良いこれで良いと言い聞かせて、その場だけ気分が良くなるような対処療法は、根本的な解決にはならない。
自分と向き合うことに慣れていない人は、頭の中で色々勝手なおしゃべりが続いて落ち着かない。外の何かに意識が向いている状態が常になっている。
一人静かな時間を大切にすると、自分の今の感情や思考を俯瞰できるようになるんだ。そのときの自分の状態に振り回されることがないから、何があっても冷静でいられる。
仲間や家族と過ごすときは、思い切り楽しんで刺激を受ける。それと同時に、誰にも邪魔されない一人自分に向き合う時間を持つことで、不思議なパワーまで沸いてくるのに驚くはずだ。