お金は大切にしなければいけない、と考えている人は多いはずだ。ただ、お金そのものには価値はなく、使って・動かして始めて価値が生まれるということを改めて認識しなければいけない。
お金がたくさん手元に入ってくると、人は無条件に嬉しいと感じる。ただ通帳の数字が上がったり、財布の諭吉さんが増えただけなのに嬉しいと感じる。
自分の中でそういう風に条件付けられているから、お金が入ってくると反射的にそう反応するようになっているんだ。
でも、お金が入る前と後でリアルの現実は何も変わっていない。通帳の数字が増えたという変化だけで、嬉しいと感じるようなことは何も起こっていない。ただ頭の中の世界で、あれも買えるしあんなこともできる!ということを瞬間に想起して、頭の中で一人喜んでいる。
嬉しくなったり喜んだりするのは、お金が入ってきたときではなく、お金を使って実際に何かを買ったりサービスを受けたりしたときのはずだ。お金を使うことで現実に確実に変化が現れて、そこで感じる嬉しさや喜びがリアルな感情のはずなんだ。
お金が入ってきて嬉しいのは、単なる自分の頭の中でのバーチャルな世界なんだ。お金自体に実態はないし、皆で共有しているただの共通認識・概念。それ自体を得ることが目的にはなり得ないし、手段であって道具なんだ。
手元に入ってきたお金は、どう生かして使っていくのかを考えることが全てなんだ。
ある主婦の方が、日々の基本的な家事をお手伝いさんを雇って任せたとする。毎日4時間程度の仕事を任せると、年間で2ヶ月程度もの時間が空くことになる。
本来は家事に費やされていた年間2ヶ月もの時間が、自由になる。これは、お金で人生を買ったことと同義。お金を使わなかった場合よりも、同じ1年でも2ヶ月長く生きられることを意味するんだ。
事業家の人は、社員を雇って自分一人ではできないことをお願いする。これは、お金を使ってその人の人生を買っているとも言える。
社員をどんどん雇えば、その事業家の1日の時間がどんどん増えていく。1日は24時間ではなくなり、100時間にも1000時間にもなる。
お金はたくさん使ってしまうと、もったいない。などと感じることがあると思う。でも、お金は使わなければ何の価値もなく、こんなところに置いていて使わなければもったいない!というのが本来の姿なんだ。
自分のためだけではなく、周りの人を喜ばしてあげたり苦しんでいる人を助けてあげることもできる。眠っているお金があるのなら、価値のあることにどんどん使ってあげた方が、お金もきっと嬉しいはずだ。
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