セメントの種別(ポルトランドセメント等) | 橋のお勉強ブログ

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建設コンサルタントに勤め、橋の設計をしてます。
前職をリストラされ、今の会社でのんびり契約社員で働いてたところ、女性活躍のビッグウェーブにのみこまれ、ついに正社員へ。色々不安を抱えながらも、マイペースで頑張っていこうと考えてます。

a) ポルトランドセメント

石灰石と粘土それに若干の酸化鉄を混合し、1450℃前後で焼成して、石ころ状になったもの(クリンカー)を粒径、数μm~60μm程度まで粉砕して作られる。セメントクリンカーをそのまま粉砕した状態のものは、急結するため、粉砕のときに、緩結剤として、3~4%の石こうが加えられる。 

上記主要成分のほか、MgOSO3Na2OK2OTiO2MnOといった2次成分が存在。

Na2OK2Oはアルカリ骨材反応に関係する




・普通ポルトランドセメント

・早強ポルトランドセメント

・超早強ポルトランドセメント←現在は製造されていない。(日本Co工学会)

・中庸熱ポルトランドセメント

・耐硫酸塩ポルトランドセメント   

   

(b) 混合セメント

ポルトランドセメント+他の材料


高炉セメント(A種、B種、C種)

シリカセメント(A種、B種、C種)

フライアッシュセメント(A種、B種、C種)




(c) 特殊セメント

一般の構造用としてではなく、特殊な用途に対するセメント。




・アルミナセメント

アルミニウムの原料である「ボーキサイト」と石灰石からつくられたセメント。




■特徴


練混ぜ後6~12時間でおおむね普通ポルトランドセメントの材齢28日の強さを発揮。また、耐火性、耐酸性にも優れる。



■用途


緊急工事、寒冷地での工事や耐火物、化学工場での建設工事
 




・超速硬セメント

ポルトランドセメントの成分と類似のもので構成。凝結・硬化が速いため、凝結を遅延させる「制御材」を添加して硬化までの作業時間を適切に設定して使用。

■特徴


    2~3時間の短期間で10N/mm2以上の圧縮強度を発揮するセメント。凝結・硬化時間が速く作業時間に応じて制御材を添加する。




■用途


     緊急工事、トンネルなどの吹付けコンクリート、グラウト材