ポンド、英国経済への懸念から上値が重いようです。
強い経済指標が出ても当局者からの悲観論は消えてはいません。
先週末は7日に発表されたRBSの決算が大幅赤字を計上しています。
ポンドは対円・対ドル共に売りが先行しました。
その後は好結果となった米7月雇用統計の結果を受けてドル買い、円売りの様相となると、
ポンドドルについてはさらに下げ幅を広げる展開。
一方、ポンド円はドル円につれ高となり、一時163.09円まで上昇し年初来高値を更新しました。
ただその水準からは意外にも達成感からの売り一辺倒に。
先週のイングランド銀行英金融政策委員会(MPC)にてBOEの資産買取枠の拡大が決まったことが上値の重石として意識されています。
これに加え英サンデー・テレグラフ紙が9日、キング総裁が、
「イングランド銀行(BOE)が量的緩和政策を継続しなければ景気低迷に陥る」
と指摘したことが材料視されました。
すると、経済指標の好結果を背景にリセッション脱却を意識し始めていた市場のセンチメントを急激に冷え込ませ、
ポンド売り圧力が強まりました。
対円は155.99円、対ドルは1.6392ドルへ下落した今後のポンドの見通しについては、
経済指標ベースで見れば住宅市況を始め全般的に改善傾向が見られることから
ポンドにとっては支援材料となりました。
ただ、先ほども書いたように
英MPCにてBOEの資産買取枠の拡大がサプライズ的に決定されたことや
英中銀インフレ報告がややハト派的な内容になるなど
ポンドにとってネガティブな内容が揃っていることも事実です。
また、強い経済指標が示されているにも関わらず、キングBOE総裁が
「英国経済は深いリセッション状態にある」
と言い続けていることもポンドの上値を抑える要因となっています。
これらのことを鑑みれば、ポンド円は年初来高値163.09円越えを試すのは一旦難しいように感じています。
ただ、来週18日に7月消費者物価指数の発表が控えています。
ビーンBOE副総裁は
「資産購入計画の終了を見極める上で重要な道しるべになる」
と述べており、強い内容となればポンド買いに繋がる可能性は否定できません。
下値は、日足一目均衡表、雲の上限154円前半がメドです。
下抜けると、同雲の下限151円後半が目標となります。
対ドルは雲の上限1.63ドル前半をメドとするが、明確な下抜けとなれば心理的節目1.6ドル割れも視野に入れておきたいところです。
上値は転換線1.67ドル前半がメドとなる。
ただ年初来高値を更新してきた場合、上値余地が週足ボリンジャー+2σ(164.1)程度しかないため
一旦エネルギーを溜めるために下落するかもしれません。
週足の20MA、日足のボリンジャー-2σがともに152~153円をさしているため
大暴落が起こらない限りはこの水準は買いです。
ただ暴落が起こった場合、事実月足では非常に嫌な形を実際にしていますが
10MAの147円、
ボリンジャー-2σ=113.5円、
前回安値119.5
は特に意識しておく必要があると考えています。
個人的にはここで一旦大暴落して買い場を与えてくれることを望んでいます。
そして前回の安値である110円台後半を割らずにキープされれば
長期的に非常に買いやすいです。