【道端演奏雑感20240609】 | 電気ラッパ吹きの奮闘記

電気ラッパ吹きの奮闘記

電気ラッパ(ウインドシンセサイザー)で、路上演奏を中心に活動しています。その活動の記録です。

 

  数えて4回目になる古町5番町商店会公認路上演奏。初回は2年前の6月でした。それから遡る事2カ月前、テレビのローカル情報番組で、古町にストリートピアノが設置され、それをアナウンサーが弾くという企画が放送されました。それを見ていた自分はふと、ピアノがいいなら他の楽器もいいのではないだろうか?そのピアノで伴奏してもらって何か演る人もいるだろうにと、思いました。そんな時、テレビの映像に、使用上の注意事項が書かれた看板にそのピアノを管理している会社の名前を発見しました。そこでその会社のホームページの問い合わせフォームから、「古町で路上演奏をしたいの者ですが、どこかいい場所は有りませんか?」と打診しました。とは言っても、そのピアノの設置場所を紹介してくれるだろうと思っていました。ところが、紹介されたのは、古町通りの2か所で、1ヶ所はそれ以降にずっとお世話になっている古町5番町の山下家具店さん前と、7番町の元カミーノで現専門学校の入り口前でした。紹介されたと言っても、後はそちらで交渉して欲しいとの事でした。根拠の無い勘ですが5番町の方がいいだろうと、またしても山下家具店さんのホームページから、お願いしてみたところ、演奏可能のお返事がいただけました。そして日程を決めさせてもらって、当時から既に地元の商店街では骨董市に便乗して演奏していたユニット「うつけ無双」で演らせてもらう事にしました。当日、関係者に「初めまして」というのも、何か不安なのでちょうど出たばかりの新茶を地元のお茶屋さんから買って手土産にして、挨拶に行きました。そして当日を迎えて、なんとか大きな失敗もなく終わり、また半年後の12月に是非とも演らせて欲しいとお願いして現在まで続いています。

 

 今回はうつけ無双としてはギタリストのオグリンさんの都合が付かず、自分一人での演奏となりました。うつけ無双なら、ビートルズ関連楽曲なのですが、自分一人なのでいつも駅前で演っている慣れた感じの曲で、セットリストを組みました。それでも、いつもの闇に紛れた演奏ではないので、少し練習したいと思いまずは、以前に演っていた7番町のパンダの前に陣を張り、本当に最終のリハーサルを始めました。古町非公認路上演奏です。(笑)ただ、いつの間にかパンダの隣にあった観覧車の書き割りは撤去されていました。「たしか、4月の末に通った時はあったはずたよなぁ」と、少しずつ変わりゆく街の景色に思いを馳せて「新潟ブルース」を演ると、自転車で通り掛かったオジサンが降りて聴いてくれました。その途中、やはり自転車で通りかかったご夫婦も、通りの向こうで熱心に聴いてくれていました。駅前だと、高校生が自転車に乗ったまま聴いてくれる事はあるのですが、古町は健康のためか年齢層高めの方に聴いていただけるようでした。もしかしたら、散歩がてら自転車に乗っている人が多いのかも知れません。なんだかんだと、ほぼ本番と同じく1時間の演奏になりました。

 開演30分前になり、現地に到着するといつもお世話になっている商店街の代表のはり糸さんが通りに出ておられたのでご挨拶させていただきました。そして陣を張ろうとすると、隣には移動コーヒースタンドがお店を開いていました。しかも、2年前にご挨拶用に新茶を買った地元村上のお茶屋さんのお茶も扱っているとの事でした。生きていると、思わぬ伏線があったりします。因果は回る糸車。

 

 コーヒー屋さんにもご挨拶して、準備を開始。100ボルトのコンセントを使わせてもらえるのは、とてもありがたいです。そして、ビートルズから宇多田ヒカル、イルカと演奏を進めるとあっと言う間の1時間でした。周辺のお店の人も時折、通りに出てくれて盛り上げてもらえました。明るいうちに演っていると、通り過ぎるだけでも確実に減速してくれる人も多く、中には微笑みかけてくれる人もいて、演っていて励みになりました。

 

 

 終わってから、挨拶がてらですが入れ立てのコーヒーをいただいたのですが、これが家や職場で飲んでいるものとも、コンビニで飲んでいる物とも別格の香りと味でした。単なる飲み物ではなく、香りや雰囲気を楽しむためのアイテムでした。そして、今までも何人もの方から、電子サックスより生のサックスが聞きたいと言われましたが、それはその人がジャズを愛好していたり、その人の嗜好だったりしましたが、こちらのコーヒー屋さんの「生のサックスの方がいい」というご意見にはちゃんとした理屈があり、納得できました。それでは今後はまた生のサックスも使って行こうと思いました。

 

 次回は、年末にクリスマスソングとウインターソングで、また演らせてもらうお願いをしました。

 

昨夜、約2年ぶりにサックスのケースを開けて、楽器の状態を確認しました。演奏をする場所に苦労はしませんが、夏場の練習場所探しには少し苦労するかも知れません。また持ち運びも大変だし、準備や使った後の手入れも大変になりますが、まずは室内の会場から使って行こうと思っています。というわけで、大きなミスや演りなおしもなく終了しましたが、今後の活動のターニングポイントになりそうな気がしています。オーディエンスの皆さん、古町5番町商店街の皆さん、コーヒー屋さんに感謝します。ありがとうございました。