電気ラッパ吹きの奮闘記

電気ラッパ吹きの奮闘記

電気ラッパ(ウインドシンセサイザー)で、路上演奏を中心に活動しています。その活動の記録です。

 

 

 連休というより、週末が来るとやはり新潟駅前へ行きたくなってしまいます。駐車料金が翌朝8時まで300円になるタイミングを見計らっての出陣となりました。ただし、今日は30分に1回は「Imagine」を演ろうと決めていました。そして思ったタイミングでいつもの駅南にあるコインパーキングに車を入れて、万代口を目指しました。 

 

 現地に着くと、万代口広場ではアコギ弾き語りの青年と、ボンゴ担当青年の二人組が絶好調でした。まぁ、それも想定内で広場から横断歩道歩道を渡ったいつもの場所を目指したのですがなんと、終戦の日という事で、某宗教団体が戦争反対のパネルを10人ほどで掲げていました。

 

 もしこちらが先に来ていたとしても、この人たちは絶対に決行したと思うので、今回はこの場所は諦めて、東大通を渡って旧バスターミナル側へ陣を張りました。以前とだいぶ変わってしまいましたが、ここは自分が師匠と呼んでいるアコギ弾き語り青年に導かれて、本格的に駅前路上演奏を始めたところで、ある意味で原点回帰となりました。

 本当は、ここも良いポイントなのですが、こちら側は「なんちゃって車椅子の40代の男性(本当は歩ける人)が、カズーでディズニーやジブリ関係の楽曲を無伴奏で吹いている事があり、バッティングしないように避けていました。今回は不在でした。

 そこで演りはじめると、踊ってくれる青年、演奏中に中国語で話しかけて来た女性、数人で順番にリクエストしてくれた若者のグループなど、いつもながら様々なオーディエンスでした。

 

 そんな中で、印象が深かったのが「Imagine」を演り終えたタイミングて、話しかけてくれて、風対策で横向きになった譜面台の楽譜をのぞき込んだ青年でした。かれは、「Imagine」のタイトルも、ジョン・レノンが作って歌った事も知らなかったのでした。「オリンピックとかで、よく流れている」と教えると、「あー、だから聞き覚えがあるんだ」と納得しました。別に彼を責めたり、侮辱する気はないのですが、ぜひ知らない人には知って欲しいのでこれからも、この曲は拙いながらも、演り続けようと、8月15日に誓いました。

 

 万代口広場から20時から22時過ぎまで、テナーサックスのジャズスタンダードナンバーが、聞こえていました。なんの曲かわかるほど、大きな音でした。今後、アコギ弾き語り青年たちとの兼ね合いなどで、トラブルにならなければと思いました。

 

 

 

 できれば、お盆休みの間の平日に、一晩は演りたい!と思って突入したお盆休みですが、新潟市中央区はずっと風が強い予報で、演り辛そうでした。それに加えて、本日のSNSの知らない方の書き込みですが、事故の多発で新々バイパスがかなり渋滞しているという情報をよく見かけました。そこで、天候も道路状況も好転する事を期待して、出勤日の土曜の晩に倣って、18時過ぎに家を出て20時の開演を目指しました。すると道路状況はよく、スイスイと流れる感じで到着しました。しかし、風の方はバイパスを降りてみると、通りのお店ののぼり旗が波を打っており、風が見えるようでした。

 まぁ、いつものマルタケビル前に行くだけ行ってみようと、駐車場から歩いて、万代口広場へ抜けると、遭遇した事の無い青年二人が、タブレット付きのマイクスタンドと、路上演奏用のアンプをセッティング中でした。「遠征してきたアコギ弾き語りの、デュオかな」と思ったのですが、広場で演っているのは覚悟の上なので、こちらの開演を急ぎました。

 こちらのセッティング中に、彼らの音が聞こえてきましたが、聴こえて来たのは、ピアノのイントロで始まった「オーシャンゼリゼ」の日本語バージョンでした。ん?アコギじゃないのかな?音源を被せているのかと思ったりもしましたが、まずは自分の準備に全集中して開演しました。

 

 しかし、開演してみるとやはり風が強い。途中で常備のマスキングテープで、譜面台を固定しましたが、譜面ファイルを乗せると、風車状態。なんとか、譜面が見えなくなっても行ける無難な手慣れた曲のローテーションとなりました。

 

 そんな中でも、「やさしさに包まれたなら」を家族連れの皆さんに喜んでもらえたり、ご夫妻らしいお二方が「Everything」に聴き入ってくれたり、その他にも演り甲斐のある場面がありました。

 

 

 しかしながら、更に風が強くなり、開演して2時間に届かないくらいで、終了せざる得ませんでした。お盆という事も有り、いつもの週末の晩よりも、人通りが少ない気もしました。そこで残念ながら撤収作業に掛かりました。

 

 

 

 荷造りをして、万代口広場へ通りを渡ると、遠征らしいデュオはまだ続いていました。よく見るとギターは無く、完全に音源だけをバックにしたパフォーマンスで、一人がメインヴォーカルでもう一人が、合いの手やハモリでした。時折「新潟の皆さん、こんばんは!」というMCが聞こえてきたので、やはり遠征のようでした。今夜は、いつもの生音弾き語り青年たちの姿も、テナーサックスの青年の姿も無く、広場は彼らの独壇場でした。いや、もしかしたら、彼らの音量を聴いて諦めたのかも知れません。通報事案にならなかったのは、人通りが週末より少なかったからでしょう。

 

 

 ただ思うのですが、20代半ばくらいの若者なら、失礼な表現かもしれないが「路上カラオケ」ではなく、ギターでも何でもいいから、何かしらの楽器を手に取って演ってもらいたいなとは思いました。確かに、動画サイトを検索していると、そういうパフォーマンスもあるし、まだ新潟駅前のバスターミナルが以前の場所に有ったころはその辺りで、毎週のようにラジカセを鳴らして裏声で歌っている青年もいました。でもやっぱり、もったいないと思うし、楽器を手にした方が、音楽も広がります。これは、断言します。

 

 そんな事を思いながら、万代口広場から南口広場に抜けると、バス通路の向こうの南口広場から、確実にアコギの音と、女の子の歌声が聞こえてきました。バス通路の向こうには、駅ビルの中を通るか、かなり遠い横断歩道を通らないと行けないので、確認はしませんでしたが、なんとなくホッとした気分になりました。昨年なら、巡回のお巡りさんから中止勧告も出ていたはずで、つくづく、今年の駅南界隈は平和なのだろうと思いました。自分のパフォーマンス、他の人のパフォーマンスと、いつものエモい体験よりも学びの多い路上演奏になりました。

 

 

 

 今回は仕事を終えてから、新潟駅に向かいました。テナーサックスの青年と、弾き語り青年たちとの音被りを避けて、あえて万代口広場から一本通りを渡ったいつものところに、陣を構えました。1月にドラッグストアが閉店してから、ずっと工事をしていた目の前のお店は、お寿司屋さんになっていました。という事は、音をある程度までしか絞れない生サックスは、もうここでは吹けないかも知れません。エアロフォンであっても、控えめにする必要はありそうでした。今の自分の課題は、生サックスをどこで吹くかという事になりました。

 

 

 微妙に音量を調整しながらも、開演してしばらく経つと、通りすがりのカップルさんが少し離れて何曲か聴いてくれていたのですが、意を決して声を掛けてくれたようで、陽水さんの「少年時代」と、サザンの「真夏の果実」にリクエストをいただけました。やはりこの2曲は、季節柄でご所望が多いです。ワンコーラス目とツーコーラス目の音色を、間奏の間に変更したところ、とても喜んでもらえました。そして若い女性二人に男性は一人というグループからは、Mr.チルドレンの「HANABI」に、ご所望をいただけました。その他、聴いていただいた皆さん、ありがとうございました。

 

2時間程演って撤収作業をして、万代口広場へ渡ると、弾き語り青年が二組、絶好調でした。自分の演っている場所で広場から聴こえてくる歌声が、ある時期から小さくなるのですが、それはこうやって完全生音で二組以上になると、お互いに、気を使い始めるからでした。きっと、彼らにも共存共栄の為の暗黙のルールがあるのでしょう。しかし、ここで先に自分が演っていたとすると、生サックスでもエアロフォンでも、「負けてなるものか!」とばかりに彼らは熱唱し始めます。そうすると万代口広場は音のカオスと化してしまいます。やはり自分は、通りを一本隔てて、正解なのだと思いました。

 

 あまりこの場で詳しい事は言及しませんが、路上演奏はそれぞれの個性があっていいと思います。しかしながら、つまらないと思われたとしても、演奏が耳に入る人が不快ならなかったり、楽曲を丁寧に扱うという気構えは大事なんだろうなと思いました。テナーサックスの青年は、現れませんでしたが、たまたま来なかっただけなのか、もう来ないのか気になっています。目撃遭遇情報、お待ちしております。

 

 駅南広場では、パトカーが睨みを効かせていました。今のところ、万代口方面への取り締まり強化もなく、去年よりは平和なようです。しかしながら、通りを1本隔てているとは言っても、自分が演っているところも、新潟駅前万代口のエリアです。ヴォリュームを下げられない生テナーサックス、力の限り奏で歌うアコギ弾き語り青年たち、そして自分は変わりゆく新潟駅前で、共存共栄できるのでしょうか。