電気ラッパ吹きの奮闘記

電気ラッパ吹きの奮闘記

電気ラッパ(ウインドシンセサイザー)で、路上演奏を中心に活動しています。その活動の記録です。

 

 今週末は朱鷺メッセでの福山雅治ライブと重なってしまい、いつもの駐車場は徒歩で会場へ行けるので、満車になっている可能性がありました。そこで、久々に駅南方面の駐車場へ向けて、夕方になり家を出ました。しかし、バイパスは阿賀の川に差し掛かる前にノロノロ運転。電光掲示板には、弁天インター先で事故のため車線減の表示がありました。こうなるとどうしょうもありません。ライブとか映画とか、何かの時間に間に合わせなくてはならない用事ではないのが、救いです。でも、この渋滞のせいでいつものポジションを先に取られてしまうのではないかという心配もありました。恐る恐る慎重に車線を変更して、なんとかバイパスを降りて、予定した安い駐車場に到着するといつもより少し遅れ気味になっていました。

 

 駅南に到着するとイベントをやっていたり、二階の改札に上がる階段からは、男性の弾き語りの声が聞こえてきました。「そうか、完全に駅ビルの中でも演れるんだ」と少し驚きました。そして天候が悪い時や、寒い時期にはここで演る事も考えなきゃいけないとも思いました。

 

なんとか万代口に抜けていつもの場所が視界に入りましたが、こちら側は誰も演っていないようでしたが、急いで準備をしていつもと変わらない時間に演りはじめられました。

 

 

最初に声を掛けてくれた方は、「いつも通るたびに聞かせてもらっています。うるさくなくていいですね。」と言ってくれました。聞けば、新潟市内の海岸で、飲食のイベントに携わっておられる方だそうで、そこでぜひ演ってもらえないだろうかというお話でした。しかし、日程的に既に予定が入っており、出演は叶いませんでした。ライブと言えばライブですが、会場の生BGMに使ってもらうのは、とてもありがたいお話だったので残念でしたが、そんなお話をいただいただけでもうれしかったです。

 

 その後も「お品書き」を見てリクエストをしてくれる方、ベンチに座って聴いていってくれる方などそれぞれの形で楽しんでもらえたようでした。

米津玄師さんの「Lemon」を正式にお品書きに入れました。早速、リクエストをいただけました。実は、元々の楽譜は歌詞とメロディーで3ページだったのですが、歌詞の部分を切り取って、2ページにしてファイルに収まるようにして、演奏したらスムーズに演れました。

 

 少し面白かったのは、真正面のベンチに20代前半くらいの女の子二人がずっと座っていてくれていて、楽しそうに何か話しながら自分の演奏をBGMにして曲が終わると小さく拍手してくれていました。そこに何組かの男性二人組が声を掛けるのですが、すぐに立ち去ったり、脇に行っても声は掛けずに引き返したりしていました。それはどうも彼女たちは、時折に聞こえてくる話声や顔立ちから察すると、外国人技能実習生だからのようでした。年代からすれば、留学生かも知れないのですが、確実に留学生とは着ている物や、手荷物が違うようでした。全くの想像ですが土曜の午後から駅周辺や万代で買い物を楽しんで、夕食はファストフードで済ませて帰りの電車かバスの時間まで、ベンチでお喋りを楽しんでいる感じでした。外国人技能実習生は、もちろん日本国民ではありませんが、今の日本社会に必要不可欠な存在になっています。駅前の広場で演っていて、そんな事も考えてしまいます。感慨深いです。彼女たちは2時間くらい、目の前のベンチに座っていましたが、もう少し早く切り上げて席を空けて欲しかったというのは、偽らざる心境でした。ベンチ最長鑑賞記録でした。3人の画像のようです

 

 今回も約4時間、演っていました。しかし、あの長髪の弾き語りの人も、他の演奏者も自分の周辺には来ませんでした。そう言えば、飲食のイベントにお誘いいただいた方は「他のギターのうるさい人と違って、そちらさんの演奏は落ち着いていていいですね」と言ってくださいました。また勝手な想像ですが、長髪の人はストリートライブ用のアンプでかなりヴォリュームを上げて演っているので、その人かなとは思いました。正直なところ、自分ももっとヴォリュームが出せるアンプを持ち込もうとも考えましたが、今の機材のままで良いようでした。

しかし、いつもの場所に到着する道すがら、通路で弾き語りする音は聞こえていたし、自分が演っている間に、生なのか音源の再生なのかはわかりませんが、バンドのような音が駅南の方から聞こえていました。確認しようにも、自分の場所から離れられないのですが、駅南の方でも何か演っている人がいるのは確かなようでした。

来週と再来週、三連休が続きます。やはり連休初日は人出が多いようなので、楽しみです。雨が降らなければうれしいです。

 

 毎週、水曜日くらいから週末の夜の天気を気に掛けてしまいます。まぁ、天気ですから当日にならないとわからないのですが、新潟市中央区の土曜の夜の予報が「晴れ」というより、「降らない」予報だと週の後半を楽しく過ごせます。そう言えば、3月末くらいから雨で週末の路上演奏を中止した事はないです。実に幸運です。しかし実のところ今回は、おりからの台風接近で当日の朝まで、半ば諦めていました。あちこちの天気予報を見比べて、決行にしました。ところが、バイパスに乗りあと30分足らずで、いつもの駐車場に到着するというところで、フロントガラスにポツリポツリと雨粒が張り付きはじめました。ああ、やっぱり降るかな?と思っていると、雨粒はどんどん大きくなって行きました。最悪、演奏は中止して映画を観るか?先週に見た「ラストマイル」も小ネタの宝庫だと後で知りもう一度、観るのもいいかと思いながら駐車場に到着しました。すると、雨はピタリと止みました。

 

 

それならと荷物を下ろして、一路に駅前のいつもの場所へ。既に照明は点灯しており準備に取り掛かりました。しかし空は一転して、今度はまさにバケツをひっくり返したような豪雨。ネットで検索すると間もなく止むと表示されたので、そのまま準備を進めて待機しました。そして、いつもの開始時間には小降りなり、演り始めました。

 

 

しかしやはり、いつもの土曜の夜よりも人出は少ないかなと言う感じでした。人出に関しては駅ビルのリニューアルオープンの頃がピークで、その後は落ち着いたという感じです。今回は、台風の影響もあり更に少ないようです。そんな中でもエコスタでは、夏の新潟の風物詩「音髭」が開催されたようで、グッズを手にした人が通るようになりました。自分も経験がありますが、ライブの中止というのはなんとも言えない無念さがあります。今回はなんとか開催されたようで良かったです。

 

 

そんな事を思って演っていると、目の前にあのギター弾き語り青年登場。しかも、珍しくギターを背負っていない。また、失くした?と思いきや、後ろに目深にキャップを被った素敵な女性の姿がありました。彼女?と思う間もなく、紹介してもらうとその方は、お母さんとの事でした。二人で「音髭」を楽しんで、これから食事だそうです。お母さんは、目がパッチリとしたなかなかの美人でした。「真夏の果実」の間奏のところで、ご挨拶させていただきましたが、2番に入ったところで少しその場で歌って行ってくれました。ああ、こんなお母さんだから、彼のような子が生まれたのかと納得しました。何か芸術やスポーツに対する感動とは違った感動を味わいました。

 

 さて、ここでまたトラブル発生。動画撮影用のカメラのイージケーターランプが消灯してしまいました。メモリーもバッテリーも充分なはずなのですが、どうも本体とモバイルバッテリーをつなぐコードが断線しているようでした。仕方なく、それ以降の画像は有りません。

 

記録画像はありませんが、その後も指使いから「アルトですね」と声を掛けてくれて、リードやストラップなど小物の話を楽しくさせてもらったり、この季節らしく「さよなら夏の日」を演っていると近寄って聴いて楽しんでくれた方などがありました。22時を過ぎ、人通りがめっきりと少なくなりました。最後は「たしかなこと」で〆ました。雨上がりでした。

正直なところ、いつもより立ち止まって聴いてくれる方は少な目でしたが、大きな要因の一つに、ベンチが濡れていて座れないという事があったようです。何に使ってもいいように、タオルと濡れた物を入れる袋を常に持っていた方がよさそうです。8月も楽しく締めくくれました。

 

  お昼過ぎから映画を1本観て、夕方から「LivebarMush」で「原田真二ライブ」を鑑賞して、「奏魂注入・エネルギー充填120%」。映画も、テレビとの連作で米津玄師さんの主題歌が、とても良かったです。個人的感想ですが、去年のジブリ映画よりも、すうっと入る感じでした。ライブの先行予約抽選に申し込める新作CDが、申し込み番号を抜いた状態で、メルカリに3分の1の価格で出ていました。どうしてもライブを観たいという人も多いのでしょう。自分も通常の申し込みで、チケットが取れそうなら行きたいです。

 

 「原田真二ライブ」は、いい意味で転がされた感じでした。至近距離のオーディエンスのあしらい方が上手でした。告知の写真では、アコースティックギターギターを弾いていたので、キーボードは弾かないのかなとも思いましたが、半分以上はキーボードでした。やはり、男のソロシンガーでピアノを弾いて歌っている印象が強いので妙に安心しました。

 

 そして実は、会場のオーナーさんに頼んで、一度は申し込んだ夜の部の席を夕方の部に変更してもらって、いつもの時間帯に新潟駅前広場に到着できました。たった一週間でこんなに違うのかと思うくらい、日暮れが早くなり19時前には、照明が点灯しました。

 演り始めて最初に声を掛けてくれたのは、5月の連休明けに声を掛けてくれた方でした。最初は、なんとなくお会いした方だとは思ったのですが、お話させていただいているうちに、いろいろな事を思い出しました。まだ掲示はしていなかったのですが、「本日のお品書き」から「さよなら夏の日」を選んでもらって、演らせてもらいました。毎週のように演っていて、2回3回と声を掛けてもらうのも嬉しい物です。

 

 

 そしてじっくり聴いてくれたのは、いろんな国の方が混ざった外国の若い皆さん。留学生さんか、学校で教えているALTか?たぶん、中学生程度の英語で質問できるのだろうけど、うまくコミュニケーションが取れないのは残念です。でも、なぜかお品書きから「やさしさに包まれたなら」をリクエストしてくれました。そしてなんと、1人はサビを歌ってくれました。ジブリ、すごいです。

 その後、日本語の上手な外国人のカップルに何曲か聴いてもらえて、最後は一緒に記念撮影をお願いされました。毎回、最低でも三曲くらいは洋楽スタンダードナンバーを用意しなければと感じています。

 

 

 

薄いサングラスを掛けた少し派手な感じのオネ―さんともう一人の女性、サングラスの女性は元吹奏楽部でトランペットを吹いていたという事で、エアロフォンについて興味津々でした。キーの話やマウスピースの中にあるセンサーの話、ビブラートは自分で掛けているのかなど、こちらも話していて楽しい事を説明させてもらいました。そしていただいたリクエストは、「いとしのエリー」。レゲェっぽくアレンジしたのですが、彼女のスタイルに合っていました。

 

 そして、22時半を過ぎて、そろそろ今日はお開きかなと思い始めたころ、1人の短パンにTシャッという出で立ちで、自分より少し若いくらいの男性が、目の前のベンチに座りました。そしてこちらを向いて聴いていてもらっている感じがしました。そして、近づいて来てお品書きを見たり、自分の周りを一回りして、ベンチに戻りました。すると、脇に座った男性二人組に、何やらこちらを指さして話し掛けました。その後、1曲ほど聴いてくれて二人組は立ち去ったのですが、短パンの男性はまだ聴いていてくれました。本来なら、その人が聴いてくれている間は演り続けたかったのですが、トイレが限界になってきました。そこで、お品書きを持って「そろそろ最後になるのですが、何かこの中からリクエストがあれば、演らせてもらいますよ」と伝えたところ、不機嫌な感じで「自分は、そういう事はしません。止めるなら勝手にしてください」と言われてしまいました。「そうですか、じゃ終了させていただきます」と言って自分は戻るしかありませんでした。実は、お開きにする時に、ベンチに座って聴いてくれる方がいた場合はだいたい、「そうですかぁ、じゃ○○〇をお願いします」と言ってもらえて最後に演る事も何回かあったのですが、今回は違ったようでした。ベンチに座っていなくても、撤収作業に掛かると、どこからか近づいて来た方に、もう少し聴かせてくださいと言われる事もありました。

 「嫌悪感も関心のうち」という事かも知れませんが、これからはこんな事も度々にあるような気もします。また、今回もボリュームの大きい弾き語りの方は、現れませんでした。やはり、演りにくいのでしょうか。本来は、自分の演奏や機材の使い方に集中したいのですが、グレーゾーンの中では、いろんな事に、気をくばらなくてはなりません。