小学校時代、近所のお友達の家に遊びに行った時の事。
そこにお友達のいとこのお姉さんが遊びに来ていました。
その時、本当に少しお話ししただけですが、
そのいとこのお姉さんは、
当時有名だったブランド服のデザインをしている事を教えてくれました。
そして
自分のデザインした絵の服を来た人とすれ違う事があるんだよ
というお話を聞いた時
はっきりとその図がイメージできて、頭から離れず
そこからデザイナーっていいなぁって思うようになりました。
でも、絵も描けなけりゃ、デザインも浮かばない
でも、いつも手に持っているのは、当時のファッション雑誌
MCシスター
・・・懐かしいーーー!
その時代、分かる人にはわかる雑誌ですよね。
そこから、高校時代は背伸びして
流行通信
anan
non-no
という雑誌を穴が空くほどワクワクして見ていました。
その内、ある理由で私は絶対デザイナーになりたいって思うようになったのです。
それは 誰とも戦わなくていいこと
競争しなくていいこと。
自分の世界を深めていけば、差別にあうこともない!
と、思った事でした。
当時、母子家庭の人は、就職できない会社がありました。
面接さえ受けられないのです。
私は5歳で父を亡くしていましたから
その事で差別されるような社会には自分から入っていきたくないって
きっぱり思ったのです。
それにしても、そういうので人を分けるすごい時代でしたよね(笑)
しかし、そのおかげで私は、デザイナーへの道を歩み始めました。
学生時代は
y's
コム・デ・ギャルソン
ジュンコシマダ
ロメオジリ
キャサリンハムネット
インゲボルグ
ピンクハウス
BIGI
など、かっこいい服が憧れで、毎日違うテイストの服を着ていました。
なので、初対面の人には
「あーピンクハウス系の人ね」
と思われた次の回には
「え!?y's風!?」
と全く印象が変わったようです
その時から、人は初対面の時の洋服の印象で
その人を決めていることの多さを知りました。
私にとって洋服は、最高の遊びです。
おしゃれに見せたいとかよりも
組み合わせやシルエット、色合わせやアクセサリーによって自分流になっていく事が
とても楽しいのです。
こうして、ファッション業界に入って行くのですが、
私は学校を卒業して
意識したわけではないのですが
気づくと友人のいとこのお姉さんと同じ会社に就職していたのです
それはそれは、最高に楽しかったです
ジャケットからインナー、アクセサリーや靴までデザインさせて頂き
全国のデパートに全身自分のデザインした洋服がお店に並ぶのです。
自社ブランドで全部コーディネート出来るようにとデザインするので
当時は自分のデザインした服だけを着ていましたから、
持ってる服もすごい数でした(笑)
そんな私ですが、
結婚し、子供が出来て、着るものの感覚が、変わりました。
抱っこした時に肌触りの良いもの、汚れていいもの
その後は、楽な方に向かい(笑)
締め付けないもの
と変わっていくうちに
自分が何が好きで何が似合って、何がかっこいいかがわからなくなっていきました。
デザイン学校の時は、周囲が、
変な格好
と言っても、
最高にかっこいいーっ
と自分が思ってるものを着ていました。
ところが、知らない間に
「お母さんとして」
「奥さんとして」
それらしい服以外は無意識に着ないようにしていたんですね。
そんな事をしている間に、自由に楽しむ感覚を失っていました。
その後いろいろあって仕事を変えて
子供が幼稚園の頃は、アロマテラピーの専門学校の講師をしていたのですが、
着ていく服が全く選べなくなっていたのです。
ダサい・・・
キマらない・・・
自分で、これがいい!とも思えないし、かっこいいと思えないのです。
その時、自分を取り戻したい!と強く思いました。
自分が自分のことを一番信頼していたときの感覚を取り戻そう!
そう決めて、一人であの時の感覚を思い出しながら街を歩きました。
そして、その時、目に入ったのが、若い時には似合ったであろう大胆な花柄のロングスカートでした。
当時の私は、そのスカートを履く感覚はもう失われていたのです。
だからこそ、
それを、第一歩にし、学生時代の感覚を辿り寄せよう!
そう思いそのスカートをきっかけに、少しずつ、あの時の感覚を思い出すというリハビリしました。
今では少しずつ取り戻して来ましたが、まだ自分に制限をかけている自分があります。
そうやって着るものに制限をかけている間に体型が変わってしまい・・・
違う意味で
昔の感覚で選べなくなったやんかーーーーっ!
(・・・と、何かに対して叫んでみた 笑 )
今は、ちゃんとしたおばさん体系になってますが
そんなの関係ないー!
私は
自分がかっこいいと思う自分になるんだー!
みなさんにとって、自分でナイス!かっこよかった!
好きだった時期、一瞬の事でも構わないので、
その時の感覚を頼りに街を歩いて
それを思い出すものを買ってみたり、食べてみたり、付けてみたりしてみてください。
洋服やヘヤースタイルを変えるのは、小さくて大きな変化のきっかけになります。
まずは、学生時代とか、無邪気だった時の服を着てみるのもいいかも。
およげ!たいやきくんのデニムのオーバーオールなんかも懐かしくていいですね
バミューダとか
半ズボンとか
とっくりとか
チョッキとか
ケミカルジーンズとか
ベルボトムとか、
(ここ、笑うとこです 笑)
懐かしい音楽を聴きながら、青春を振り返る。
内側に感じるものがあるはずです。
その感覚が自分をワクワクする方に向かう糸口になるはずです。
今日の言葉
スタートはヤンキーの人も、テクノやサーファーになり
ニューウェーブになったりと変わってきた。
自分のカテゴリーは決めなくていい。
みんな、変わっていいんだよ。(長い(笑))
※意味がわからない年代のみなさん、ごめんなさい。
☆☆☆入江富美子 official web site ☆☆☆
https://iriefumiko.com/
☆☆☆へそ道スケジュール☆☆☆
https://iriefumiko.com/schedule/