【安彦良和関連品】ヴイナス戦記 CD | ∥フウマ武芸帳∥

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安彦良和-WORLD
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フウマが昔やってましたHP『GAIL』があった頃から運営されてますので、たいへん古参のサイト様です。


安彦先生の情報を専門に扱うサイトが少なくなった中、変わらず安彦先生の情報を追い続けていらっしゃって、その安彦愛には頭が下がります<(_ _)>


これから安彦作品を楽しみたい、もう一度見てみたいという方、ぜひ一度ご訪問して、安彦作品の深さを感じてください。




ヴイナス戦記CD
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今回は『ヴイナス戦記』の音楽CDをご紹介。


■ヴイナス戦記 オリジナル・サウンドトラック

ワーナー・パイオニア 1989/04/10発売
(復刻版)日本コロムビア 2005/12/21発売


『ヴイナス戦記』劇場版のサウンドトラックCD です。


長らく入手が難しかったようですが、2005年に日本コロムビアが「ANIMEX 1300 Special ワーナーミュージック編」の第4弾として、廉価版を復刻販売したおかげで、ほんのちょっとだけ入手しやすくなったようです。



1. メインテーマ(ヴイナスの彼方へ)
 作・編曲/久石譲

2. 青空市場 -スピトーンにて-
 作・編曲/久石譲

3. 灼熱のサーキット
 作詞/冬杜花代子 作・編曲/久石譲
 歌/山根えい子

4. 愛のテーマ(For Maggie)
 作・編曲/久石譲

5. 青春の疾走
 作・編曲/久石譲

6. メインテーマ -ハウンド―(Reprise)
 作・編曲/久石譲

7. ヴイナスの風(Wind On The Venus )
 作詞/冬杜花代子 作・編曲/久石譲 
 歌/北原拓

8. デッド・ポイント
 作・編曲/久石譲

9. スウ VS. ドナー
 作・編曲/久石譲

10. 戦場、そして残るものは…
 作・編曲/久石譲

11. 明日への風
 作詞/平野肇 作曲/大田黒裕司
 編曲/平野孝幸 歌/柳ジョージ



まず[1]「メインテーマ」がいい。『FM音源』と聞くだけで鳥肌の立つ人必聴(笑)

硬質で近未来なテイストを醸し出すシンセサイザーのメロディ、ベースに、デジタルドラム、ピアノ。と、そこに管弦楽が入り、壮大で希望に満ちた雰囲気に。このブレンドが絶妙です。

ジブリ映画などの、もっとやわらかな久石作品を聴き慣れている方には、新鮮に感じるかもしれません。



[2]スティールパンのメロディ、マリンバのリズムが、蒸し暑いダウンタウンの雑多感、怪しげな酒場の雰囲気を感じさせます。



[4]悲しみ、女性的な優しさを含んだ、ピアノ&ストリングス。久石氏らしい曲です。



[5]戦場となった荒廃した街、しかしそこから若者たちの決死の反攻作戦が始まる!シンセに管弦楽、メインテーマと同じタイプのカッコいい曲です。



[6]メインテーマ、悲しいバージョン。ヒロがか亡くなったガリィを想うシーン、スウが帰還しないウィルを探しに行くシーンで使用。失望感にあふれた旋律。



[8]ヒロがカーツと決闘する場面。バスドラがハラハラドキドキ感を煽ります。



[9]スウとドナーの張り詰めた距離感。サスペンスドラマなテイストです。



[10]最終局面、この曲とともに丘の稜線からHOUNDのモノバイがズラリと並んで登場するシーンは毎度ゾクッとします。
 
重厚なオーケストラは、戦場の高揚感、イシュタル軍の巨大戦車、通称『タコ』の恐怖、そして仲間の死。どんよりと、混沌とした状況を演出します。

そこから一転、雲間から差す光のように、勝機を見い出したヒロの、決して望みを捨てない心を表すかのような透明感のあるシンセが響き、 メインテーマへと移ります。



ヴォーカル曲は[3]、[7]、[11]の3曲。



[3]劇中、ローリング・ゲームのさなかに、そしてマギーのいるキャンプに向かうヒロのシーンのBGM。女性ヴォーカルの「灼熱のサーキット」はフウマのお気に入りです(^-^)



[7]驚異の実写合成シーン(笑)で使用される曲です。ノーテンキなウィルのテーマソング?とにかくさわやか。その後の悲しいシーンとのギャップ生む為には必要な曲でしょうか。



[11]2011年、惜しまれながらこの世を去った、柳ジョージさんの歌う「明日への風」。名曲です。

締めとなるエンディングテーマは、流行りの歌手などの人気に頼ることなく、こういった実力派の方を起用するあたりが、安彦先生らしさですね。



ヴォーカル曲3つの劇中使用箇所はこちら。
http://www.nicozon.net/watch/sm17545119



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ANIMEX  Special Selection (4) ヴィナス戦記 オリジナルサウンドトラック/日本コロムビア
¥1,404
Amazon.co.jp

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■ヴイナス戦記 イメージアルバム

ワーナー・パイオニア
1988/12/21発売


こちらはサントラ以前、劇場版公開(89年3月)の少し前に発売されたイメージアルバム。


ジャケットイラストが相変わらずカッコいい。


『風の谷のナウシカ』もイメージアルバムというのがありましたが、簡単にいえば、劇場版で使用されている曲の初期バージョン、プロトタイプといえるものが収録されています。よってサントラよりも簡素なアレンジであったりします。劇中未使用曲もあります。


サントラと聴き比べれば、サントラ版の完成度を実感できますし、イメージアルバムなりの粗削り感、編曲の良さを感じることもできます。



1. ヴィナスの彼方へ
 作・編曲/久石譲

2. 灼熱のサーキット
 作詞/冬杜花代子 作・編曲/久石譲 
 歌/山根えい子

3. 青空市場
 作・編曲/久石譲

4. イシュタルの襲来
 作・編曲/久石譲

5. 愛のテーマ
 作・編曲/久石譲

6. 青春の疾走
 作・編曲/久石譲

7. スウのテーマ
 作・編曲/久石譲

8. ヴィナスの風(Wind On The Venus)
 作詞/冬杜花代子 作・編曲/久石譲 
 歌/北原拓

9. イオ・City
 作・編曲/久石譲

10. 燃える戦場
 作・編曲/久石譲



[7]、[9]は劇中未使用曲。



[1]「ヴイナスの彼方へ」は、サントラのメインテーマと同曲。間奏のハードロックなギターが印象的だが、サントラでは廃され、管弦楽が追加され、リッチな仕上がりに。



[4]「イシュタルの襲来」はサントラ未収録。不気味な不協和音。敵の圧倒的な破壊力、絶望感。



[10]「燃える戦場」は、サントラ[10]「戦場、そして残るものは…」のメインテーマパートを含まないバージョンです。



ヴォーカル曲、[2]「灼熱のサーキット」は、このアルバムではフルバージョンで収録。サントラになると、インストからの1番だけというバージョンになっています。



もうひとつのヴォーカル曲、80年代な風をビュンビュン感じる[8]「ヴイナスの風」。これもフルバージョンで収録。サントラでは2番のみのショートバージョンです。

まったりヴォーカルなイメージアルバムに比べて、サントラの方では、 ホーンが追加され、ヴォーカルのパワフルさ、曲のさわやかさも増しています。

…が、個人的には好みの曲ではないです。このさわやかさがチープな印象を与えるというか(笑)



そしてこのCD、添付の歌詞カードが面白い。それぞれの曲から浮かぶ、キャラクターや情景のイメージ文が載っているのですが、これがもの凄く読ませる文章なのです。一部抜粋。


[10]「燃える戦場」

緊迫したリズムが、初陣のヒロを震えさせる。敵重戦車“タコ”の前進の響きが地をゆるがす。

巨大な“タコ”を向こうに回し、大口径ミサイルや滑空砲をかいくぐり、バイクを操るヒロの指がトリガーにかかる。

───撃つんだ!!  弾倉(マガジン)が空になるまで!!

40ミリライフルが火を吹き、部厚い“タコ”の胴体にくい込んでゆく。

少年たちの歓声が、ヒロにきこえる。

閃光と轟音をふくれあがらせ───“タコ”が死んだ。


…熱いです。秀逸です。前時代的な熱血な感じ?なんといったらいいのか…ヴイナス戦記がTVアニメだったら、次回予告で使えそうなテンションの高さ。次回「燃える戦場」…お楽しみに!みたいな(笑)


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ビーナス戦記/ダブリューイーエー・ジャパン
¥価格不明
Amazon.co.jp

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曲目リストだけで済ますつもりが、聴いてるうちにいろいろ付け足してしまいました(^_^;)


平面物の撮影にはスキャナが欲しいところですね。反射との戦いでした。



それでは。