おはようございます義理チョコ

在宅ライターのコティマムです鉛筆

 

昨日、

在宅ライターになってからの「苦悩」、特に

③取材対象者へのアプローチ方法・書き方が変わった

について書きました。

 

 

 

今日はこの続きです。

 

 

これまで、

芸能事務所やレコード会社、PR会社などから依頼される

イベントなどを毎日取材していたコティマム。

しかしそれは、「報道」いうスタンスで、

必ずしも「依頼してくる側の企業」

「意向に沿った原稿」を書いてきた訳ではありませんでした。
 

先方から原稿チェックをされることもなかったし、

先方がPRしてほしい商品や作品があっても、

そこに触れるのはわずか1〜2行程度。

あくまでも、

「こちらの取材対象」である芸能人について

「こちらが取材したことを書く」というスタンスでした。

 

そして、SEOなんてものは全く気にしなくてよくて、

芸能人の名前キャッチーなタイトルを使えば

プレビューは稼ぐことはできました。

そもそもの媒体が有名で大きかったというのもあります。

 

ですので、取材対象者(芸能人)へのアプローチの仕方も、

全く関係ない話題から場をほぐしてジワジワと核心に

迫って行ったり、

時には他社の記者さん達とタッグを組んで

「こちらがある程度納得できる回答」がもらえるまで

質問を浴びせたり、と、いろんな方法がありました。

 

しかし在宅ライターになってから、

取材対象者が変わったため、

こういった方法は通用しなくなりました。

 

 

例えば、

とある保険会社のママ向けイベントを取材した時のこと。

私に仕事を依頼してきたのは、子育て系WebメディアT

Tは私の雇い主で、保険会社はTクライアントです。

保険会社がTに広告料を払って記事を掲載するわけです。

 

そのイベントは0歳児がいるママ向けに保険会社が主催した

「ベビーマッサージ」でした。

保険会社としては、ベビーマッサージに来たママ達

そのまま保険相談を利用して欲しい訳です。

「ベビーマッサージから保険相談につなげる原稿」にしなければいけません。

 

そこで私は、保険会社の担当者や、

ベビーマッサージに参加しているママさん達に

話を伺ってネタを集めました。

 

結構いろいろな話を引き出せたと思っていたのですが、

その取材中、保険会社の担当者さんに、

「え、この話って必要ですか?

使いませんよね?」

指摘されたのです。

こういう指摘は初めての経験でした。

 

もちろん、引き出した内容を使うか使わないかはある程度

その場で判断します。

聞いても使わないことは多々あります。

 

ただ、

現場記者で育った身としては、「聞きこぼし」

すごく怖いのです。

一見関係ない話のように見えても、

そこから人物像が伝わる文章が書けたり、

幅広くネタを取っておくことで

原稿の質が上がることもある。

 

しかし担当者さんは、

「こちらが書いて欲しいことはコレとコレとコレです!

それ以外は必要ありません」

と言われました。

 

先方としては、

保険相談に来て欲しいターゲット層がきちんとあって、

「その層に来てもらえるように書いて欲しい」。

誰かれ構わず来て欲しいわけではなく、

ママたちの年代や年収まで想定しているので、

ひと口にベビーマッサージといっても、

全ての子育て世帯に来て欲しい訳ではない。

 

Tに広告料を払っているので、

保険会社にとってこの原稿は広告

になるわけです。

 

私はその意識が抜けていました。

これまでの

「こちらが取材したことを書く」というスタンスでは

いけないと思いました。

「クライアントが書いて欲しいこと、伝えたいこと」

伝わる文面にしないといけない、と思いました。

 

頭ではわかっても、10年以上やってきた癖は

なかなか変えられませんタラー

 

自分の中では、

「この内容を書けば保険会社の良さが伝わる」

よかれと思って書いたことも、

担当者から「ここは全カットで」と言われて

ショックだったこともあります。

 

そもそも

原稿をクライアントにチェックされる経験がなかったため、

自分的には「絶対この構成の方が読みやすいのに、

順序をめちゃくちゃにされてる……」

不快に感じることもありました。

 

これは一例ですが、こうした経験や失敗を重ねながら、

「クライアントが求めるターゲット層に刺さる原稿」

「クライアントの意向をきちんと盛り込んだ原稿」

を書く方法に、少しずつ対応していきました。

 

アプローチの違いに戸惑ったことは、

これ以外にもたくさんあるのですが、

長くなったので、また今後書けたらと思います。

 

今は、

・芸能のような人物に迫る原稿

・企業(クライアント)の意向に沿った原稿

・求人広告

・企業のホームページ原稿
・SEOを意識した原稿

など、さまざまなパターンに合わせて

取材のアプローチの仕方を変えています。