おはようございます
月曜日に、記者時代の友人と
その時いろいろな話をしたのですが、
仕事面に関して思うことがありました
彼女と私は、会社は違いますが
共に正社員で芸能記者をしていました
私は夫の転勤で退職し、同時期に妊娠。
そして転勤先の東海地方へ。
彼女は同時期にフリーランスになり、
現在も芸能の現場に出ています。
今も現場で各社の記者に会う彼女から話を聞くと、
子どもを産んだ女性記者は、
誰も現場復帰していませんでした。
今思い返すと、
コティマムが20代の頃、
女性の先輩で仕事を続けている人は、
独身か、DINKSの方でした。
私は20代の間にエンタメ業界の中で
いくつか仕事を変わってはいますが、
それぞれの会社で妊娠した先輩はそのまま退職。
そして芸能記者時代は、
そもそも身近で妊娠報告を聞いたことが
ありませんでした。
コティマムがいた編集部も、
現場に出る記者の中で既婚女性は私含めて3人。
そして私が初めての妊娠報告者でした。
(といっても、私は報告と同時に退職&転勤でしたが)。
その後、もう1人妊娠した女性がいましたが、
彼女も退職しました。
食事をした友人はDINKSで、
彼女のまわりも記者として残っている先輩は
独身かDINKSオンリー。
そして、彼女のまわりで妊娠したフリーの記者仲間は、
出産と同時に仕事を切られたり、
復帰できなくなった人も多かったです。
ただ、男性記者は違います。
結婚しても、子どもができても、
今まで通り働いています。
コティマムは今、
在宅ライターという道でフリーランスを
細々とやっていますが、
実は出産直後は、記者復帰を目指していました。
東海地方に引っ越したのもあり、
芸能は無理だと思っていましたが、
テレビか雑誌で現場に出たいなと思って
いろいろアプローチしました。
その際、最終面接までは必ず行けたのですが、
やはりネックは
「子どもがいること、預け先がないこと」
でした。
仕事が決まっていないと
認可保育園に入れない。
でも保育園が決まっていないと、
仕事が決まらない。
鶏と卵のような、どっちも先に決められない状態でした
それでも当時は、現場復帰にこだわって
いろいろな企業や媒体にアプローチしていました。
(振り返ると、
私もちょっと意固地になりすぎていたかもしれません)。
「在宅メインでやりましょう」と内々定をもらい、
「来週から取材にも入ってもらいたい」と
言われていたのに、突然
「やはり、子育てが落ち着いてからにしましょう」と
いきなり切られたこともありました。
定期的に仕事を請け負っていたのに、
突然連絡がつかなくなった会社もありました。
東海地方でいろいろな働き方を模索する中で、
良い出会いもあって
なんとか今のような安定した在宅ライターの仕事に
たどり着くことができたのですが、
それまでは、
ショックなことや悔しい思いをすることが
たくさんありました
「子どもがいることで、
預け先がないことで、
こんなにも
社会復帰するのが難しいのか!!!」
と身に染みた3年間でした
今回関東に戻ってきてから、
とあるテレビ局から2度ほど、
「また芸能記者をやらないか?」と声をかけて頂きました。
ですが結局、その話は無しになりました。
自分でも、よくわかります。
「明日、あの現場に行って!」
「終電まで張り込みして!」
と言われた時に、
「はい!」と即答できる記者と、
「すみません、
子どもの預け先を確保して連絡しますね」と
一拍空いてしまう記者とでは、
どっちが頼りになるかと言われたら、前者です。
そして、
時短勤務者や子育て世代のサポートをせざるを得ない人達の
負担や、複雑な気持ちもわかります。
さまざまな葛藤を経験して、
今は自分の中で、
「子どもがいて、
今ある環境でできることをしよう」と
思えるようになりました。
子どもを産んだのは自分。
環境が変わるのは当然だから、それに合わせてやっていこうと。
ただ、友人とキノコ鍋を食べながら
現場の話を聞いていて、
女性の子持ち記者が現場で0という状況を聞くと、
少し複雑な気持ちになりました
働く人すべてが満足する環境なんてないだろうけど、
それぞれの環境にある人たちが、
少しでも働きやすい世の中になればいいな。