廃刊の瀬戸際に立たされているオカルト誌「アーバン・レジェンド」の記者・陣内は、自らのクビをかけて謎の暗殺者「死神」を追うことになる。
とはいえ、陣内自身、ただの都市伝説と半信半疑。
追い詰める以前に存在さえも確認できておらず、絶望感だけがつのる陣内だったが、編集部の隣にある貸し金事務所のヤクザ・松重から、組長の死は死神によるものだった、という話を聞く。
高校の先輩で個人投資家の本宮の力を借り、陣内は組長の死が周到に仕組まれた「偶然」であることをつきとめる。
だが、死神の手は陣内自身にも迫りつつあった…。

バナナの皮で人を殺してしまうという、アホらしいといえばアホらしいですが、実際に成功すれば「事故死」としか見えない完全犯罪。
全体的にちょっとダラダラしたかんじはあり、とてもおいしいキャラのはずの本宮がちょっと影が薄いのですが、死亡フラグがばんばん立っていくドキドキ感はコワおもしろい。

「あー、やっぱりこれがフラグだった」とけっこう簡単にわかるところも、「死亡フラグ」ってのがそもそもお約束なだけに、「やっぱりね」感が楽しかったです。

でも、実際に死神に追い詰められていくところはそれなりに緊迫感があります。ラストはもうちょっとスッキリさせてほしかったかな。

それぞれのエピソードがラストに向かってぐぐっと収束していくような、「これぞクライマックス!」という印象はちょっと弱いですけれど、B級感たっぷりのミステリで(映画『ファイナル・デスティネーション』を髣髴とさせる。この映画は小説内でも少し言及されています)、こういうのはこういうので楽しいと思いました。

2010/8/12 読了
死舞草

というホラーゲームをしてみました。

理由は、暑いから。


フリーゲーム

ホラーノベル

ゲーム性:低い(ほとんど選択肢はないです)

ツール:吉里吉里

公式サイト http://www.n-hsc.com/shimai/main.html

こちらからでもDLできます http://f-game.jp/detail.php?id=0000916


短篇が3つ+条件クリア後に2つ。

最後のお話がいちばん長いです。


攻略時間は、けっこうかかった。

全部で5~6時間かな?


最後の話が長いのよ。


絵がとてもかわいいです。

会話のノリを気に入るか気に入らないかはあると思いますが、お話のひとつひとつは丁寧でおもしろかった。


最終話だけ少し毛色が違っていて、最初のうち置いていかれていました。

あと、いきなり知らない人がでてきたような気がしますが、私の錯覚だろうか。

ほかにもちょっと疑問が残る箇所がありましたが…。


全体的にそれほど怖くないので、「ちょっと怖い」を楽しみたい方にはちょうど良いかも。

いきなり「バタン」とか「ぎゃあぁぁぁ」とかドッキリするような演出はなく、マイルドです。

私は、「アカガミ」が怖かったかな。


それにしても、こんなゲームを無料でできてしまう世の中なのですねぇ。

製作者の皆さんに感謝。



それにしても暑いのよ。

そろそろ観念してせめて扇風機を買おう。


そうしよう。