2011-07-07 ですと、温暖化の頃からですが結局現代文明社会を維持する電気の安定供給については手放せないということで改めて社会合意が得られたみたいですね。
心臓・肝臓は「子供から子供へ」 患者選び 臓器ごと基準
>国内で初となる6歳未満の子供の脳死下の臓器摘出が15日実施され、心臓と肝臓がそれぞれ10歳未満の女児に、腎臓が60代の女性に提供された。ただ、日本臓器移植ネットワークに移植希望登録している患者は1万3千人を超えており、1回の臓器提供で命をつなぐことができるのはほんの一握りだ。
臓器移植については、正しい囚人という資源の使い方、あるいは償い方として述懐した通り。
>日本の脳死移植の歴史は昭和43年8月に札幌医大の和田寿(じゅ)郎(ろう)教授(当時)によって行われた世界30例目の心臓移植「和田移植」にさかのぼる。しかし、レシピエントの男性は術後83日目に死亡。本当に移植が必要だったかや、臓器提供者(ドナー)が脳死状態だったかなど、議論が起きた。脳死移植の再開は平成11年2月、高知赤十字病院で40代女性が脳死判定された臓器移植法施行後1例目の事例を待つことになる。
宇和島の話じゃないけれど、ともすれば臓器売買とかに流れそうな問題については、有限な医療資源という観点からも上限値は設けるべきかとも。
>5月1日現在の移植ネットの移植希望登録者者は心臓の212人、肝臓の402人に対し腎臓は1万2359人。待機期間も平成22年末時点で平均約14年と極めて長く、長期待機者が選定される傾向にあるという。(MSN産経 2012.6.15)
足りていないよね、、、こんなの問題解決は単なる足し算引き算でしかない。
終末期の人工透析、家族意向で中止も…学会提言
>国内で人工透析を受けている患者は約30万人いるが、70歳以上での開始が約半数と高齢化している。終末期の患者への透析のあり方が現場で議論になっていることから、同学会は作業チームを設け、導入や継続を見合わせる際の具体的な手順について検討してきた。
医療資源、いや医療費削減の柱は終末医療。厚労省はだからこそ高齢者医療制度という初手を放ってきたわけで。
>体調が悪化し医学的理由から安全に行うことができない場合だけでなく、判断能力がある患者が自ら透析を拒否した場合や、自分では判断能力がない終末期患者でも家族が拒否した場合は、見合わせや中止の対象とする。医療側から見合わせや中止を提案し、同意を得て行うこともあるとした。(2012年6月24日 読売新聞)
この要件どこかで見たことあると思いません?(答え上の記事)
昨年の安楽死、3割増450人=長寿化で末期がん患者増加-スイス紙
>2011年にチューリヒ州にある同国で代表的な二つの安楽死ほう助団体で命を絶った人は約450人に上った。正確な数は不明だが、10年よりも3割程度増えたとみられる。同紙が州警察の集計として報じたところによれば、「ディグニタス」のほう助で安楽死したのは前年より35%多い144人。スイス人は5人で残りは外国人だったという。スイス人だけを対象とするもう一つの団体「エグジット」で自ら死を選んだのは300人以上と約17%増えた。エグジットの関係者は同紙に対し、安楽死した患者の平均年齢が76歳だったと指摘。(時事通信 2012/02/19)
長生きのリスク=健康寿命と平均寿命の格差をどう埋めるかということですから、メタボ対策のような健康寿命を伸ばす方向性と、平均寿命を健康寿命へと近づける方向の両睨みです。
>さいたま赤十字病院(さいたま市中央区)で、小児科の常勤医師4人全員が退職の意向を示し、小児科の対応が必要なハイリスク妊婦の新規受け入れや、小児科専門外来への新規紹介患者の受け入れを一時中止する事態に陥っている
老人医療ではなく、小児科医療は資源を費やすに足る戦線だと思うけど(ターゲット数は減っていくわけですし)
>小児科をめぐっては、志木市立市民病院でも3人の常勤医全員が退職を表明。10月以降の体制は決まっていない。(埼玉新聞 6月7日)
しかし、戦線崩壊がまず小児科から始まったというのが泣ける。