宝というのは奥深い~使い込まれ、傷つき、些か元の形を留めなくなってこそ至高の逸品とする向きもある | あざみの効用

あざみの効用

或いは共生新党残党が棲まう地

357 名前:名無しSUN[sage] 投稿日:2010/08/16(月) 08:17:44 ID:zjGtXD09

http://www.maff.go.jp/j/zyukyu/jki/j_kentou/pdf/tokubetsu0803.pdf

旧ソ連時代の農業生産は、 政府の保護のもと 1980 年代まで順調に拡大した。 それでも飼料穀物の需給はひっ迫し、米国等から毎年 3,000-4,000 万t程度の穀物を輸入する状況が続いた。


そのため、旧ソ連は国際穀物市場のかく乱要因とされてきた。しかしソ連解体後誕生したロシアの経済は低迷し、自国通貨下落や外貨不足も相まって、1993 年以降は穀物輸入が困難となり、 主要輸入先を旧ソ連内 (カザフスタン等) に切り替えたことで、国際穀物市場への影響力は相対的に低下した。また飼料穀物輸入は畜産物そのものの輸入に切り替わった。


2009-09-09 は主上新作発表という白雉一声。ただ未だ新刊の白雉は聞こえませんがorz


ブラジル農業の奇跡いかにして世界に食糧を与えるか
>マルサス主義者のポール・エーリックは1967年にこう記した。「全人類に食糧を供給する戦いはもはや終わった。(中略)1970年代、そして1980年代には数億人が餓死するだろう」
それから5年後、ローマクラブ(経営者や学者から成るグループ)は『成長の限界』で、世界の天然資源は枯渇しつつあり、人間社会は恐らく21世紀には崩壊するだろうと論じた。


ローマクラブも私が大学時代頃は、「持続可能な成長」をキーワードに近代化の限界やら、環境保護と紐付けてまだ蔓延っていたのですが、さすがに最近はあまり聞かれなくなりましたか?


>ところが、『成長の限界』出版の翌年、原油価格が高騰し、ローマクラブが恐れた最悪の事態が現実になったかに見えた時に、当時は大規模な食糧純輸入国だった国が、自国の農業のあり方を変える決断をした。その国とはブラジルである。それから40年の間に、同国は熱帯地域で初の農業大国になり、5大農産物輸出国(米国、カナダ、オーストラリア、アルゼンチン、欧州連合=EU)の上位独占を脅かす初めての国となった。


だから日本もとは毛ほども思っていませんのでご安心ください。地理的限界がありますからね、ただこの記事を記録しようと思ったのは以下の下りが首肯するものであったからです。


>ブラジルは、農業においては小規模・有機農法こそが素晴らしいという次第に高まりつつある声に対し、明確な代替案を示している。この代替案は、3つの理由で高く評価される。

 第1に、その生産性の高さである。これは奇跡といっても大げさではなく、しかも欧州や米国で農民を支えている、国からの巨額の補助金なしで成し遂げられた

 第2に、ブラジル式の農法は、アフリカやアジアの最貧国で役に立つ可能性が高い。ブラジルの気候は熱帯性で、それらの国々と似ている。ブラジルの成功の一部は、アフリカ由来の草とインド由来の畜牛を改良したことに起因している。

 第3に、ブラジルは農業と環境保護の間でバランスを取るために、独特な方法を取った。ブラジルは、アマゾンの森林を破壊して農業開発を促進していると非難されており、実際、アマゾンであまりにも破壊的な農業が行われてきたことは事実である。しかし、過去40年以上にわたるブラジル農業革命のほとんどは、アマゾンから何百キロも離れたセラードと呼ばれるサバンナ地帯で進められた。(2010.08.31 The Economist )


何も変わったことではなく普通に農薬使って、遺伝子組み換えやりましょうよというツマンナイことです。ただ、記事として堂々とこういう主張を拝んだのは最近とんと記憶になかったもので。


農業就業人口、5年で22%減…最大の落ち込み
>農林水産省が7日発表した2010年農林業センサス(速報値)によると、今年2月時点の農業就業人口が260万人となり、5年前に比べ22・4%減少した。
調査は5年ごとに行われており、減少率は比較可能な1985年以降では最大となった。就業者の平均年齢は63・2歳から65・8歳に上昇しており、農水省は「高齢化によって農業をやめた人が増えたことが主な要因」と説明している。


他の記事のタイトルでは1990年から20年間で農業人口半分としているものもありました。いずれでもイメージ湧きやすい方で覚えておいていただけばと存じます。最近では人口学信者ばりにまずは人口動態の一つ覚えを振りかざしていますが、再三強調してきた とおり、この展開は自明の理に過ぎません。


>一方、全国の耕地面積は1・5%と小幅な減少にとどまっており、農業法人や集落営農組織、自営農家などを含む「農業経営体」の1件あたりの平均耕地面積は17・7%と大幅に増加した。(2010年9月7日22時44分 読売新聞)


大幅に増加と言っても元が小さいので1~2割では集約と言えるほどのものではございませんが。


パソナ、失業者の就農支援
>(愛知)県の農業分野の担い手を育成する委託事業の一環。パソナが技術習得から独立までを支援する。10月から約5カ月間、ビジネスマナーや農業経営などの研修のほか、実際に農家で農作業や販売方法を学んでいく。


パソナの農業参入は以前もメモ しましたが、こういうニュースを見ると順調に地方自治体に食い込んでいるみたいで個人的にはとても複雑な気持ちにさせられます。


>30人を募集。研修期間中は月約15万6000円の給与も支給される。(SankeiBiz 2010.9.4 05:00)


給与が支払われるだけましという呪文を自分に唱えて言い聞かせます。この延長線上に雇用助成金が不正受給されていると囁かれているのと同じ光景が浮かんでくるのですがまあいいや。


果物:「面倒くさい」敬遠 「安くて手軽」バナナは消費増
■主な果物の購入量の推移

 (1世帯あたりの年間購入量、単位グラム、総務省調べ)

           00年   09年

バナナ      18879 23019 〓

キウイ       1152  1571 〓

グレープフルーツ  3744  2660 〓

リンゴ      14870 13976 〓

ミカン      19488 13846 〓

ブドウ       3304  2494 〓

ナシ        6669  5022 〓

カキ        3652  3470 〓

スイカ       6638  4527 〓

メロン       4133  2609 〓

イチゴ       4060  3122 〓

モモ        2279  1971 〓

 ※キウイは00年の統計数字がなく、05年の数字。(毎日新聞 2010年9月5日)


バナナとキウイの増加はともかく、ミカンの減少量の大きさが尋常ならざる。記事では面倒くささが~みたいな分析が施されています(それだといちごはどうなんだと思いますが)。


食糧危機に学んだ教訓原料高騰をヘッジ戦略で乗り切る食品大手
>企業は2007~08年の食糧危機時の苦い経験から学び、デリバティブ(金融派生商品)を使って最近の価格高騰から自らを守ってきたからだ、とバンカーや業界幹部らは言う。


日本が自由貿易体制、貨幣の力そして就中、食糧価格が高騰しないことを信用するならば、デリバティブは投機的かつ短期的な急騰リスクを緩和するために必須と。


>世界最大のビール会社であるアンハイザー・ブッシュ・インベブは8月12日、2011年まで自社の大麦購入をヘッジしており、大きなコスト問題を回避していると語っていた。大麦の価格は、ロシアとウクライナの干ばつで過去1カ月半の間に2倍に高騰している。数週間前、ロシアの穀物不足の情勢が禁輸措置で突如悪化する前、ゼネラル・ミルズのCFO(最高財務責任者)、ドナルド・マリガン氏は、同社は6月に始まった2011年度については50%程度ヘッジしていると投資家に話していた。


日本でこの役回りは毎度おなじみ総合商社ということになるのかなぁという意味で冒頭の丸紅のリポート拾ってみました。


>コストが上昇した場合にはそれを消費者に転嫁するというのが食品業界の慣例だった。各社は、消費者の忠誠心に限りがあることを2007~08年の危機で学んだのである。(2010.08.16 Financial Times)


日本の各社はとうの昔に学んでおりますしね。


駆除した猪・鹿、うまい使い道…食肉で特産に
>野生のイノシシやシカを食肉にする加工施設が全国の山間部で急速に増えている。
農作物が荒らされる被害が続く中、駆除しながら〈名物商品〉を売り出して活性化に結び付けるのが狙いで、運営主体は自治体や農協、企業などさまざま。野生動物の生息域の広がりは山村の過疎化や地球温暖化も一因とされ、住民らの危機感が背景にある。


滋賀県とかこの類のニュースも一石三鳥ぐらいでメモしてき続けたところ。過疎化と温暖化が横並びにされているのはやはり承服できないけれど(今回、集めたものこんな感想ばっかりだ)。


>京都府京丹後市が5月に開設した加工施設「京たんご ぼたん・もみじ比治の里」には連日、イノシシやシカが運び込まれる。同市では農林業の被害が増え続け、猟友会が捕獲に奔走。「商品にできないか」との声が整備のきっかけだった。施設には解体する処理室、肉を熟成させる冷蔵室などがあり、猟友会が市の委託を受けて運営する。肉は市価の6~7割で、直販のほか、地元民宿などへ計約1トンを販売


狼を輸入するなんてガクブルな方向に進みかねないのならば、普通に人が食う方針を推進すれば、食害防止だけでなく地方振興にも自給率の向上にも繋がるよと。


>農林水産省によると、加工施設整備は1990年代から進み、同省が交付金制度を設けた2008年度には西日本を中心に42か所が開設され、増え続けている島根県美郷町は04年、イノシシの被害に悩む農家が組合を設立、加工場を造った。捕獲者の名前や場所を記録している安心感もあり、東京の帝国ホテルにも出荷する。[読売新聞 10/08/21]


無能の代名詞の如き農水省ですが、こういう部分できちんと金を使うならばそれは効果が出ると。


高知県、"地産外商"に活路--銀座にアンテナショップ開業、見産品2500品目売り込み
>19日の内覧会で尾崎正直知事は「高知県の強みを生かし“外”に打って出る。地に産するものを外で商う地産外商を強力に進めることが当県のような地方には必要」と語った。人口減などで県内市場が縮小する中で県は「地産外商」を産業振興政策の核に掲げる。


「地産皆消」 を言い換えただけで、言わんとするところは同じでしょう。そしてこの点でだけはセールスマンとしての自分の存在価値を自覚していた東国原知事を評価しています(ただし次の東京都知事選に出るとかいう噂は勘弁して欲しいですがorz)。


>だが課題は多い。物販フロアは1階と地下1階を合わせても計250平方メートルとコンビニエンスストア程度で狭い。開店当初に並べるのは1200品目に限定した。店内の倉庫は狭く在庫量は5日分しかない。加工食品は一括仕入れでなく、売れるたびに調達するため物流コストは割高。青果の仕入れ先は県園芸連に限定したため、普段、園芸連のルートを使わない生産者からは仕入れることができない。県は周辺のアンテナショップの実績から客単価は1000円、買い物客は年間30万人と推計。だが、ある流通関係者は「単に商品をお披露目するだけでは売れない。消費者
をひき付ける魅力ある商品をそろえなければ経営は難しい」と指摘する。


売買で儲けようと思うならば中途半端ですね(先日訪問した表参道の新潟アンテナショップはすごい人だかりでした)。が、看板というか広告としての出店、商談の機会の場と割り切るならばあとは費用対効果となりますが…。


>投下する費用も多く、ショップ開店までに改装関連費1億7900万円、宣伝費3100万円など計2億1400万円を費やした。ビルの賃貸料年間7800万円は県が負担。公社がショップの売り上げから年間約3100万円を県に支払う計画だが、残りの約4700万円は県が毎年、一般会計から拠出する。そのほか県は公社に対して職員の人件費など毎年9900万円も助成。[時事通信 08/21]


人件費を加えれば出店にあたっての費用とほぼ同額を毎年支出することになって、あとはその出血が売上によって多少減る「はず」という皮算用と。端から利益を度外視した出店ならば大した額でもないしやる価値はあるといったところなのでしょうか。


市場1兆円割れ寸前…居酒屋業界、ピーク時の7割
>外食産業総合調査研究センターがまとめた09年外食産業市場規模推計によると、「居酒屋やビアホール」の市場規模は前年比3.9%減の1兆187億円と1兆円割れ寸前まで縮小している。ピーク時だった1992年の1兆4629億円に比べると約30%も市場は縮小した。


このニュース、メモしたような記憶も仄かにあったのですが検索しても出てこなかったので再度メモしておきます。


>長引く景気の低迷により所得が伸びず、節約志向に走るサラリーマンが増え、外食するよりも家でお酒を楽しむ「内飲み派」が増えるといったライフスタイルの変化が背景にある。さらに、若者のアルコール離れも追い打ちをかけている。


恒例の若者の●●離れシリーズです。普通に会社が会社の金で飲ませてくれるならば飲むと思うのですが。


>こうした環境にもかかわらずパブ・居酒屋業態の店舗数は今年1月以降、前年水準を上回っている。各社による「均一・低価格」業態の出店意欲が加速しているためだ。「低価格・均一居酒屋のニーズは高く、しばらくの間は続く」(モンテローザ)というのが、業界の一致した見方。(SankeiBiz 2010.8.16 05:00)


この辺のブラックの潰し合いはこれぞメシウマ(結局、そのしわ寄せは人件費の削減→更なる労働環境の悪化と繋がるだろうだけに…ですが)。


「スタバ」 本県1号店に列/五所川原
>スターバックスコーヒーの本県第一号となる「スターバックスコーヒー青森エルム店」が27日、五所川原市唐笠柳のエルムの街ショッピングセンターにオープンした。オープンを待ちわびた本県ファンは午前10時の開店に合わせ、早朝から同センターを訪れ、開店時には約300人が20メートルほどの行列を作った。同店は都道府県では44番目、全国で888店舗目。(
陸奥新報 8月28日)


残り3県はどこなんだ?という点がひっかかりますが、まずはこれだけ人が詰めかける光景というのは記事内でも感動しているようですが出店側としてはかつてブームを味わって、そしてその反動も知っているだけに感無量でしょう。


<アニメ感想>
日曜
あそびにいくヨ 第9話

若干失速してきたか…犬族との対決もさしたる見せ場もなく、キャラの多さを持て余している感じがします。


戦国BASARA弐 第9話

伊達政宗と長宗我部元親の肉弾戦には1mmも心動かなかったけれど、毛利元就と竹中半兵衛の(知力)対決は楽しみ。


月曜
セキレイPure Engagement 第9話

私は今回が最終話の展開かと思ってました(かつての新刊漫画感想通り、原作は1巻で脱落してますが)。


みつどもえ 第8話

ふつー。