139 名前:名刺は切らしておりまして[] 投稿日:2010/02/16(火) 15:37:10 ID:J9Wpm8w1
京都の企業は保守性と閉鎖性の気風だから京都からなかなか離れない。一方、大阪の企業は新しいもの好きで進取性があるためにビジネスチャンスがあれば躊躇いなく本社を移す。
140 名前:名刺は切らしておりまして[sage] 投稿日:2010/02/16(火) 15:45:03 ID:w0V94Oer
>>139
別に東京に本社を移す必要が無いだけ
任天堂が本社を東京に移して売上伸びるのか?
そもそも任天堂の売上の80%は海外
大阪企業は真のグローバル企業が少ない
だから日清みたいに東京に本社移転するんだよ
グローバル企業ほど大都市に本社を置く必要が無い
これは世界的な傾向
食品世界首位のネスレ本社はスイスの田舎
日用品世界首位のP&G本社はオハイオ
グローバル企業にとって本社こそが世界の中心だから
これからは奥田経団連会長の時に栄華を極めし名古屋ではなく、稲森JAL会長率いる京都みたいなそれ自体はしょーもない記事だったのですが、上のやりとりはちょっと面白かったのでメモしておきます。ちなみにウォルマートだって本社はアーカンソー州の片田舎ですしね。
最近、思想・哲学本を読めなくなってきた自分がいることに気付きました。中学・高校のときはその難易な文章がカッコよく見えて無理して読んでいたのに、今ではその空疎さにすぐに読む気を失ってしまう。今や専門用語だけ辞典的に抑えておけばそれで一応話題には付いていけるような気がしています。
2009-02-20 は、Rev PARというホテルの指標に付いて再度覚えておきます。日本はかつての大ホテル/旅館から中小規模旅館/ホテルへと移行中。
日本企業、09年M&A投資額が前年比4割減…6年ぶり低水準
>海外企業による日本企業のM&Aは増加。金額は49・8%増の7029億円。中国など新興国の企業が日本企業のノウハウを獲得するための投資や、新興国に強みを持つ日本企業に資本参加するケースが目立った。日本企業による海外企業のM&Aの金額は62・3%減の2兆7994億円と大幅減少。キリンホールディングスによるフィリピンのビール大手への出資をはじめ、海外の飲料、医薬品メーカーを買収する動きがあった。(中日新聞 2010/01/30)
60%以上大幅減少して2兆8000億円のハゲタカしておいて、50%増加しても7000億円ほどしか買われていません。これから世界景気が中長期的に回復した際にほぼ底値に近いところで拾ったここ数年の大規模M&Aの配当が楽しみ。あとは今施行している海外からの配当還流に対しての特別措置を続けるなどして国内投資、普通に金融センターの興隆(マネーゲームではなく普通に貸し手として)に結びつけられれば言うこと無しなんですが。
ポーランド経済の意外な強さ貧しい旧共産国からの脱却
>昨年は経済成長率が1.2%となり、欧州連合(EU)の中で唯一成長を達成した国になった。ポーランドのヤツェク・ロストフスキ財務相は好んで、同国の1人当たりGDP(国内総生産)が2009年にEU平均の50%から56%に拡大したと指摘する。これは過去最高の伸びだ。物価下落から生じる購買力拡大を調整した(実際よりいくらか良く見える)1人当たりGDPでは、ポーランドは現在、欧州で6番目に大きな経済規模を誇る。
独、仏、英、伊、スペインに次ぐ規模に成長していたのかと思うと正直驚きます。纏まった人口規模を誇る国で外需から内需へと順に伴なう成長をしだすと好回転に入ると。そしてそれは周辺諸国にとってもありがたいということは、日本が東アジアで享受しているポジションでもあります。
>古めかしいポーランドの銀行は、ラトビアやハンガリーなどの国々で非常に破壊的であることがはっきりした、盛大な外貨建て融資に手を染めるのが遅かった。ポーランドの大きな国内市場は、需要縮小の衝撃を和らげた。ドイツの景気刺激策も国境を越えて波及してきた。
銀行の本分というか、社会的存在意義に忠実に無骨に従うのがよいと。欧米で持て囃された積極的に自ら金儲けに手を染めるのではなくて、本質である融資業務にて地道に利鞘を稼ぐのがいいのでしょう。
>ポーランドの新たな外交政策は、当初その目的が友人を失い、国民を遠ざけることだったように見えた時期を通り過ぎ、成功を収めてきた。ラデク・シコルスキ外相の下で、ポーランドはすべての近隣諸国と何とか関係を改善し、いくつか問題はあったものの、バラク・オバマ大統領の下で米国からも有利な安全保障協定を勝ち取った。多くの議論が交わされた末に、3月に一連の米国のパトリオット・ミサイルがポーランドに到着する運びとなった。ドイツは今、ポーランドとの間で、対仏関係と同じくらい緊密な関係を築くことを望んでいると述べている。ドイツのグイド・ヴェスターヴェレ新外相は、最初の外遊先としてワルシャワを選んだ。対独関係と同じくらい神経質だったロシアとの関係も落ち着いてきた。何年間も別人になりすましてポーランドで暮らしていたロシア人スパイの存在が明るみに出ても、多少さざ波が立った程度だった。(2010.02.04(Thu) The Economist)
露骨な民族主義を唱える兄弟が大統領、首相の座に就いたときは不安視する意味でメモした覚えがありますが、ポーランドの成熟、成長はそのような人物を静かに退場させうるレベルにまで高まっていたのですね。
中流階級を破壊したアメリカの暗い未来
>近年私たちが中流階級と思っていた存在は、ほとんど錯覚だったことが明らかになった。米政府が作り出し、家計の膨大な借金によって支えられてきた幻想だ。クレジット・カード、住宅ローンの借り換え、所得証明もいらない融資──すべては、風と共に去った。残ったのは、資産より大きな負債をかかえているか毎月食いつなぐのがやっとの階級だ。もし新たな中流階級を作り出せなければ、アメリカがこの財政赤字を克服し危機から脱出できる見込みはない。
総中流社会と「呼ばれて」いた時代がどれほど幸せだったのかはそれを失って初めて気付きましたからね。その意味で管財務相が所得税の最高税率の引き上げを示唆したのは筋が悪くないと思います。再配分が失敗しているならば、財源確保と含めて一石二鳥でしょう。法人税引き上げには抵抗が強いというならばね。
>オバマは1日の予算教書演説で、必要な処方箋を次々と繰り出した。中小企業向けの追加減税。中小企業がすぐに投資を行うよう促す税制優遇。子育て支援を目的とした中流階級向けの減税は規模を倍増させた。教育予算は6%増。「世界トップ水準の教育ほど優れた貧困対策はない」からだ、とオバマは言った。だがこれらすべてを束にしても、諺に言う「千里の道の一歩」にすぎない。アメリカの所得格差は先進国で最大であるばかりでなく、過去30年間の格差拡大幅も先進国最大だ。つまり、アメリカでは中流階級が徐々に消滅させられていったということだ。ここ数カ月でウォール街の高額報酬に対する世論の怒りが再燃したのも、この国で本当に起こったことの上っ面の現象でしかない。(NEWSWEEK 2010年02月02日)
好景気の間は、不景気な話は社会的に受容されない、不可視の問題となってしまうのも仕方がないのかも。日本において非正規雇用が問題としてきちんと政策上の重要課題として上ったのも”だらだら陽炎景気”(しかし、酷いネーミングだ)が終焉を迎えてからでした。
米国の金融規制改革案「ボルカー・ルール」、実施されればゴールドマンサックスの収入の1/10に影響
>オバマ大統領は前月、銀行に対する自己勘定取引の禁止や、ヘッジファンドおよびプライベート・エクイティ(PE)への投資や出資、保有を禁ずることなどを盛り込んだ金融規制改革案を発表した。ゴールドマンのマネジングディレクター、ジェラルド・コリガン氏は公聴会で、自己勘定取引やヘッジファンドおよびPE関連取引に関する規制により「純収入の約10%程度に影響が出る」との見方を示した。[ワシントン 4日 ロイター]
緊急避難的に銀行業を取り込んだゴールドマンとしては普通に銀行業務を手放すんじゃないですか?
ギリシャ、金融技術で債務ごまかし=米ゴールドマンが手助け-独誌
>8日発売の独誌シュピーゲルによると、急激な財政悪化に見舞われているギリシャはかつて、米金融大手ゴールドマン・サックスの手を借り、複雑な金融技術を駆使して債務を小さく見せかけていた。同誌によると、ギリシャ当局とゴールドマンは2002年初め、異なる通貨の異なる金利条件などを交換する「クロス通貨スワップ」という手法を使うことで合意。約100億ユーロ相当の米ドルおよび円建て債務を一定期間ユーロ建てに交換、その後再びドルと円の債務に戻した。この取引により、ギリシャは極めて有利な為替レートを適用することができたほか、ゴールドマンはギリシャに最大10億ドルの追加的な貸し付けを実施。この貸し付けはギリシャの債務統計に記載されず、欧州連合(EU)統計局に対しても不十分な報告しかなされなかった。(時事通信 2.7)
これは普通にゴールドマンに対する懲罰的措置にまで欧米の世論が高まるかと思えばそうでもなくてちょっと拍子抜け。普通にその他金融機関も関わっていたということ、その他ギリシア以外の国においても…という部分でやぶ蛇にならないようにということなのかな?
独紙世論調査、過半数が「ユーロ圏からギリシャ除外すべき」
>14日付の独紙ビルト日曜版に掲載された世論調査によると、必要であればギリシャをユーロ圏から除外すべきとの回答が過半数に上った。また、3分の2以上がギリシャ支援に反対すると答えた。[ベルリン 14日 ロイター]
欧州の中のドイツと、アジアの中の日本はともにお財布として似たような境遇にあるので同情に耐えません。ただし、ともに貿易立国として貢ぐ以上に稼がしてもらっているのですがね。
8 名前:名刺は切らしておりまして[] 投稿日:2010/02/16(火) 19:45:45 ID:C2uKABNX
メルケル首相は ドイツの年金受給年齢を65歳から67歳へ引き上げたばかり
それに対し ギリシャの年金受給年齢は現在のところ 63歳のまま据え置き
ドイツの政府高官(匿名)は
「ドイツ国民の税金がギリシャ人の年金支払いに使われるとドイツ国民が知った時
私には その理由を説明し 説得させる自信がない」と漏らしている
18 名前:名刺は切らしておりまして[sage] 投稿日:2010/02/16(火) 19:57:35 ID:NJn07yxy
ドイツ←ユーロのATM
日本←世界のATM
92 名前:名刺は切らしておりまして[sage] 投稿日:2010/02/16(火) 22:11:59 ID:gKUipGIc
何かと大金を払わされてきた不満
第2に、弱い加盟国のための「救済」を意味するようなものには、どのようなものであれ、
ドイツは本能的な反応を示す。ドイツは何十年もの間、EUの金庫番を務めてきた。
ドイツの潤沢な資金は、解決が難しい政治的問題が生じるたびに、決まって襲撃された。
スペインとポルトガルのための「結束基金」や、ギリシャとイタリアのための「域内地中海計画」などだ。
ドイツはかねて腹立たしく思っていた。英国やフランスなどの他の大国は、ドイツに比べ資金拠出がずっと少なかったからだ。
そしてドイツ統一が起こり、西ドイツは東ドイツに資金をつぎ込まざるを得なくなった。
EUのために使うカネは何もなかったし、ドイツは資金を返してほしいとさえ思っていた。
経済危機の最中にあって、こうした感情は今、むしろ強まっている。ギリシャの帳簿ごまかしが事態を悪化させたという確信によって、そうした感情が収まることはむろんない。
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/2762
96 名前:名刺は切らしておりまして[sage] 投稿日:2010/02/16(火) 22:22:40 ID:ISup4/uC
産業
主力産業は農業、鉱業、工業、輸送業、観光。農業では世界第3位の生産量で
あるオリーブ(200万トン)や世界8位の綿、同10位の葉タバコが際立つ。
いずれも地中海性気候に合った作物である。しかしながら小麦やとうもろこしなど
主食となる穀物の生産は振るわず、農業国でありながら食料を自給できていない。
鉱業では石炭が有力。石炭の統計は品位別に分かれており、低品位で主に燃料に
用いる亜炭・褐炭では世界第4位(6,600万トン)である。マグネシウム鉱にも富み、
生産量は世界第6位である。鉄、ニッケル、ボーキサイト、原油、天然ガスなど、
生産量は少ないながら10種類以上の主要鉱物が見られる。
工業は食品加工業や繊維業などが盛んだったが、造船業、製鉄、石油化学工業も
発達している。世界第3位のオリーブ油生産が突出している。
古代から地中海一帯で貿易を展開してきた歴史があるせいか、オナシス家、ニアルコス家、
ラティス家、マルチノス家、ロス家、クルクンディス家、リバノス家と海運王が多く、輸送業の
中心は船舶であり、船舶保有量は世界第4位の2,870万総トンに及ぶ。
一般貨物船は船舶保有量(総トン)の3%と少なく、オイルタンカー、鉱石や穀物用のばら積み船
が80%以上を占める。このような比率は船舶保有量上位10カ国には見られない特異な傾向である。
ギリシャ人船主はパナマ(世界第1位)やキプロス(世界第6位)など税制優遇措置を利用できる国
に自らの船を登録することも多く、実態を反映していない可能性がある。
数多くの古代ギリシャや東ローマ時代の遺跡・遺構、エーゲ海の風光明媚な島々などの観光資源
も多く、観光も重要な産業となっている。
海運王とギリシアは私の中ではシドニィ・シェルダンで結びついてますw
英国:財政赤字が拡大 GDP比、ギリシャ上回る恐れ--09年度末
>09年度の累計赤字額は、09年12月末時点で1181億ポンドに上っていたが、黒字が見込まれた10年1月まで赤字に転落したため、市場では、09年度末の財政赤字の国内総生産(GDP)比率が、政府予想の12・6%を上回ると予測。深刻な財政危機に直面しているギリシャの12・7%を上回る可能性が高まっている。このため、市場では英国債を売る動きが広がって、英国債10年物の利回りは上昇(価格は下落)を続け、19日には4・276%と、イタリアの4・081%、スペインの4・041%を上回った。ギリシャ(6・446%)よりは低いが、財政不安が英国に本格的に波及すれば、世界経済にも悪影響を与える。(毎日新聞 2010年2月21日 東京朝刊)
日本の国債利回り推移なんてこれらの国々と比べると単位が違って微動だにしてないに等しいでしょう。更にいえば日本の場合、最悪、数百兆円抱えた亀井郵政相がやる気満々で控えてますから。仕掛けてくる無謀な輩もいないでしょうし(笑)
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▲小学生の頃、煽り文句の通り新刊が出る度に徹夜で読んだのは良い思い出。