火車~廻る因果、車脳♯2~ | あざみの効用

あざみの効用

或いは共生新党残党が棲まう地

『良い仕事は総て単純な作業の堅実な積み重ね。』

               ジョゼ「ガンスリンガーガール」

2006/07/12 は、「車脳」についてメモしているのでその延長エントリーにします。

上半期の販売台数が30年ぶりの低水準
>日本自動車販売協会連合会が2日発表した07年上半期(1~6月)の国内新車販売台数(軽自動車を除く登録車)は、前年同期比10.5%減の178万8440台と、2年連続で前年を下回った。上半期としては30年ぶりに180万台を割り込み、第1次石油危機直後の1970年代半ばの水準にまで落ちこんだ。また、全国軽自動車協会連合会が同日発表した上半期の軽自動車の新車販売も同1.7%減の105万4080台で、4年ぶりの前年割れとなった。軽を合わせた上半期の総販売台数は同7.5%減の284万2520台だった。

キタ━(゚∀゚)━(∀゚ )━(゚  )━(  )━(  )━(  ゚)━( ゚∀)━(゚∀゚)━ !!因果がようようと廻ってますw

参考;http://newmoon1.bblog.jp/daily/2007-05-7/ (新車販売減少系メモ)

>軽以外の登録車では、小型乗用車が同15.1%の大幅減となった。メーカー別では、富士重工業が23カ月、日産自動車が21カ月、マツダが16カ月連続で前年を下回った。軽自動車のうち、商用車を除いた乗用車は同1.1%増の80万9141台と、2年連続で過去最高を更新した。小型車などから軽乗用車への乗り換え需要がなお多いことをうかがわせる

いや、乗り換え含めても軽自動車の販売落ちているんですけれどw

自動車税や自動車重量税などで軽自動車が優遇されている現行の制度を見直さない限り、軽への乗り換えは今後も進むという見方も出ている。(朝日新聞 7.2)

(゚Д゚)ハァ?アカヒはそんなに広告費が欲しいの?何見てこんな減税推奨コメントそのまま載せているの?好景気、自動車業界絶好調といわれる中でなぜ自動車販売が激減しているのか(軽含めて)ちょっとは考えてみようよ…。

その点、読売新聞は↓(治安問題といい、イカしてます♪)

6か月連続賃金減少…勤労統計調査 今年5月分
>厚生労働省が2日発表した毎月勤労統計調査(速報)によると、今年5月の全国の勤労者の現金給与総額は、前年同月比0・6%減の27万4091円と6か月連続で減少した。景気の回復が指摘される一方、賃金には反映されず減少が続いている構図が浮き彫りになった。調査は、全国の従業員5人以上の事業所約3万3000を対象に行われた。

企業が最高益更新しているのにこのありさま、さっさと外資に買収されてしまえばいいのにという気持ちにだんだんなってきます。下がり続けてきた労働分配率ぐらい上昇させません(維持し続けてきた中小はともかく大企業は!)?

>現金給与総額の内訳の一つで、基本給にあたる「所定内給与」は、前年同月比で0・1%減の24万8995円と13か月連続で減少していた。一方、残業代にあたる「所定外給与」は、同1・1%増の1万9323円と58か月連続で増加していた。また、現金給与総額の動向を、事業所の規模別でみると、中規模以上(従業員30人以上)は、前年同月比0・1%減にとどまったが、小規模(同5~29人)は0・9%減と減少幅が大きかった。

景気が良くなっても人は増やさない、いったん人を酷使することに慣れた経営陣は、景気が回復してもその労使環境を改善させていません!賃金が下方に硬直しています!ってこんな㌧でも事態、経済学ですら想定外です><

<メモ>現金給与総額
>勤労者がその月に受け取った給与の平均額。物価の変動を考慮しない名目賃金とほぼ同じ。毎月勤労統計調査では、「基本給」「残業代」「賞与や通勤手当など」の合計額で表される。パートなど非正規雇用の増加が低迷の原因との分析もある。賃金は消費行動に影響するため、市場関係者らが動向に注目している。(2007年7月3日 読売新聞)

賃金増やさず残業で磨り潰し、非正規雇用は便利なので維持(それどころかより使い勝手いいものへ推進)しと、不況のときは非常事態と日本型経営の放棄し、好況のときは世界での競争力の向上を、さらに外資の脅威には日本型経営でもって抗うと…経団連のあまりのご都合主義に反吐がでそうです。

トヨタの3部長を不起訴へ 「欠陥隠しの意図なし」と地検
>トヨタ自動車が自社製RVのハイラックスサーフをリコールしなかったことで人身事故が起きたとして、熊本県警が業務上過失傷害の疑いで書類送検した同社品質保証部門の歴代3部長について、熊本地検は3日までに、いずれも不起訴処分にする方針を固めた。不具合情報を把握し、社内で対策を進めながらリコールを届けなかった会社の決定に欠陥隠しの意図はなく、各部長個人の刑事責任は問えないと判断したとみられる。(共同通信 7.3)

三菱自動車と同様の問題起こしたにかかわらず、この処分そして報道のされかたの差はいったい何者?理不尽だとかおかしいとか指摘したキャスターなりマスコミはどこかありましたっけ?


以下 今こそ共産党宣言を!(※共産党を支持しているわけではありません。むしろ、私は共(略)党員ですしw、サインまでちゃっかりもらった党大会についてのメモは、一議席確保する可能性がこころもちあるように思いますので味噌をつけることなきよう選挙後にします)

定年退職者の半数強、企業が再雇用・06年度日経調査
>65歳までの雇用延長を定めた改正高年齢者雇用安定法が施行された2006年度に、主要企業が定年退職者の5割強を再雇用したことが日本経済新聞社の調べでわかった。トヨタ自動車が56%を残したほか、JFEスチールと東日本旅客鉄道(JR東日本)は約7割を確保した。07年度も再雇用制度の活用は拡大する見通しで、「団塊世代」の大量定年で懸念される労働力不足を緩和する効果が期待できそうだ。

大企業の大半が65歳までの再雇用制度を導入済み。いったん退職したうえで1年ごとなどに雇用契約する仕組みが多い。(日経新聞 7.1)

1年後との雇用契約ってこれまた企業にとって都合のいい、非正規雇用ですね(仕事内容は正規雇用のときと変わらないのに賃金大幅カットできますw)。

参考;http://newmoon1.bblog.jp/entry/368625/ (改正高年齢者雇用安定法=残業代ゼロへの一里塚)

<短期保険証>13カ月以上の年金未納者対象に 社保庁
>社会保険庁は28日の参院厚生労働委員会で、国民年金保険料の未納者に対し、国民健康保険(国保)の有効期限を数カ月に限定した「短期保険証」を交付する政府方針の対象者について、「年金保険料の未納期間が13カ月以上」との例を示した。納付免除者を除き、対象者数は推計342万人という。短期保険証の発行は年金保険料の未納防止策として、社会保険庁改革関連法案に盛り込まれている。保険証の更新を市町村窓口で頻繁に行う必要があるようにし、その際に年金保険料の納付を促す意図が込められている。(ヤフーニュース 6.28)

↑の参考やこれまでも大絶賛中のシビリアンコントロール最後の穴たる「年金」問題の解決に向けて着々と動いてます∩( ・ω・)∩ ばんじゃーい


というわけで、これまで日本の社会保障を実質担ってきた会社が最悪な形で放棄し、国も「財政」の保障第一で動いている以上、労働者は戦わざるをえないんじゃない?という意味でメモした事実に基づく連帯~抵抗する自由~ の続き。

<グッドウィル>派遣に備品押し売り ロゴ入り衣類ノルマに (7月14日 毎日新聞)
>日雇い派遣労働者の給与からの「データ装備費」天引きが問題となっている日雇い派遣最大手「グッドウィル」(東京都港区)が、派遣労働者に同社のロゴ入りポロシャツやトレーナーなどを半ば強制的に買わせていることが複数の元支店長の証言などで分かった。支店には備品の販売ノルマを課され、「備品の着用が仕事紹介の条件」などと言って販売していたという。同社では、データ装備費の徴収もノルマ化されていたことが既に明らかになっている。

関東地方の元男性支店長(35)によると、備品には▽Tシャツ(500円)▽トレーナー(1000円)▽軍手(300円)▽カッター(200円)――などがあるという。元支店長は「月々、新規登録者1人につき700円の販売ノルマがあった。達成できないと、上からきつくしかられた」とノルマによる厳しい締め付けを証言する。労働者に売りつけるため「紹介できる仕事の6~7割で、ユニホームが必要」などと口実を付けた。ノルマとうそを言う心苦しさから、自ら買い取ることもあったという。
 
データ装備費といい、派遣業務というピンはねだけでは飽き足らず、ハイエナもびっくりの貪りかたです><

>ノルマ達成のため違法な給与天引きをしている支店もあるという。中部地方の元男性支店長(28)は「日々の交通費も払えないほど生活に困窮している人もいて、そういう場合は代金を給与から天引きした」と打ち明ける。販売ノルマは月7万~8万円だったという。

>一方、同社で4年間、日雇い派遣を続ける東京都内の男性(28)は、解体現場の片づけの仕事で「ロゴ入りジャンパーの着用が仕事の条件だ」と言われ購入した。「複数の派遣会社のスタッフが働くので、他社と識別する必要がある」と説明されたが、実際に現場で着用している労働者は数人しかいなかったという。

結局、データ装備費の問題といい、一労働者としては圧倒的に立場が弱いためにたとえ任意であったとしても、払いませんとはなかなかいえないでしょう(職を回す生殺与奪の裁量権を一手に握られているわけですから)。

>備品販売について、関東地方の支店長は「ノルマは確かにあるが、労働者の安全を考えて売ったこともある。すべてが押し売りではなかった」と釈明。同社広報IR部は「福利厚生の一環として、登録時に廉価で案内している。強制ではなくあくまでも任意」などと話している

「総て」が押し売りではない=押し売りの存在は否定していませんw そして会社側の言い分に関してはこれまでのIRを考えるとまさに( ´∀`)σ)Д`)またまたご冗談をとしかいいようがないです。

参考;http://newmoon1.bblog.jp/entry/377592/ (グッドウィル纏め)

広がる若者世代の貧困 「一回転ぶとドン底まで行く」――NPOもやい事務局長・湯浅誠氏インタビュー(上)
>日本全体が「貧困化」していると思います。若者はメディアに非常に注目されてるので、どうしても貧困の問題は就職氷河期の問題と結び付けられやすいのですが、私は必ずしもそうではないと思います。全体が地盤沈下しているなかで、とりわけ若者に注目が集まっている、ということです。

日本の左派系メディアがあまり頼りにならない今、労働問題の最前線という観点において湯浅氏の右に出ている人はいないのではないかと思います。「難民」という用語がちらほらし始めていますが、そこに関する浮かれというか、脚光を浴び始めたことに対する衒いも気負いもなくたんたんとこなされているのではないでしょうか?

>「溜め」を増やしていくしかないですよね。貯金といった金銭関係、家族・友人、精神的には「自信」とかですよね。

>生活保障や居場所、そういったものがセットで提供されることが非常に重要なんですね。僕は「再チャレンジ」はうまく行かないと言っているんですけど、「再チャレンジ」というのは一言で言えば、「労働市場で働け」ということですよね。条件が過酷ですから、その日の暮らしに追われて、「溜め」ができないわけです。もっと働いたところで、脱出できるわけでもない。どうやったら、その人の「溜め」を増やしていけるのかを真剣に考えなければならないと思います。

「セーフティーネット」という言葉と同義ですが、「溜め」という言葉のほうが圧倒的に地に根付いた言葉であることがよくわかります。働けど働けど「溜め」ができないような労働環境自体が問題です!

>福祉事務所に行って生活保護を受けようとしても「お前まだ働けるでしょ」と言われて追い返される。もう、それから後は、つるつるの坂道みたいなもので、何の歯止めがない社会なんですね。一回転んだらさーっとどん底まで行っちゃう。

明日は我が身なんですよね…その時になってからでは遅いという危機感はようやっと広がり始めたような気もします。

「ネットカフェ難民」転落 本当に若者の「責任」なのか――NPOもやい事務局長・湯浅誠氏インタビュー(下)
――「ネットカフェ難民」といわれる人が現れたのはいつ頃からでしょうか。

>ネットカフェが24時間営業を始めた最初のときから、7年ほど前からだと思います。実際に相談に来た34歳の男性は、6年~7年ネットカフェに住んでいました。実際に世間で注目されたのは2006年からですが、私たちのところに、ネットカフェから初めて相談に来たのは2003年です。かなり前から「ネットカフェ難民」はいたわけです。

どこかの東某とかいう社会学者の「環境管理型権力」の例としてよくだす「マクドの座りにくい椅子が客を自然と追い出す~」みたいな附言の生ぬるさがよ~くわかりますね。

>携帯電話で、「直行直帰」のスタイルが可能になったから、「寄場」に住む必要がなくなった。その中で何が変わったかというと、「寄場」でいう「ダチ」「ツレ」という、一緒に働いて、終わったら一緒に飲んで、というような友人関係ですよね、会社とトラブルがあったときに助け合ったりするような関係ですが、これがなくなった。働く人たちの横の繋がりがなくなった。みんな「直行直帰」だから、毎日行く現場が違うし、毎日会う人が違うから、友達ができない。人間関係でも「溜め」「安全ネット」がなくなってしまったんです

「携帯で人間関係が希薄になって社会性が~」みたいなこれまたよく聞くところの言葉でも、湯浅氏を透過するとなんと地に足のついた言葉となることか!!!(もっと切実な具体的な問題を孕んでいたということです)

>日雇い派遣については、政府が派遣法をどんどん緩めていった。日雇労働で有名な大手企業も、なんであんなにでかくなったのかというと、政治が規制を緩めてきたからですよね。その結果、かつてのように仕事していれば生活できるはずだ、という「神話」が成り立たなくなっている。

安易な「自己責任」という言葉は禁止!

>セーフティネットの張りなおしが重要だと思います。ひとつは最低賃金など賃金の水準ですね。労働市場に完全にまかせておいたら、賃金は1円でも安い方がいいに決まっていますから、政府が介入しなくちゃいけない。それと、高度経済成長期では、企業と家族が歯止めになっていた。だから公的保障まで行かなかった。今はここも違いますね。そこで、失業保険が重要になるんです。失業保険は対象が限定されている上、3ヶ月と期間が短い。その結果、国の予算が余っている。しかし、政府は、対象を広げたり、給付期間を延ばすことを考えるかというと、まったく逆で、国庫負担金を削減しようとしている。とんでもない事態です。そして最後に、生活保護などの公的扶助によるセーフティネット。違法に追い返されるようなことのない社会にしないといけないと思います。

( ;∀;) イイハナシダナー湯浅氏ほど今国会にふさわしい人物はいないと思います!


Comments
モチさん、コメントありがとうございます。

毎ゴミ新聞の学習能力ゼロエントリーとして(まともな校正、デスクは一人としていないのでしょうか?)謹んで当該書評もメモさせていただきます。

まあ、ただこの手の発言をする人間=メディアリテラシーもしくは科学的素養のないと明らかにわかる「ゲーム脳」脳識別装置として働いてくれるのである意味わかりやすくていいですね。「森谷正規」なる人物がこのような恥ずかしいものを公の場で書き散らしたことは末永く語り継がないといけませんね。
commented by 遊鬱◆jnhN514s
posted at 2007/07/16 18:58
  _, ._
(;゚ Д゚) …岡田の新刊ってマジ?!

しかも、なんでもかんでも「脳」つけりゃいいとおもっている「ワンパターン脳」には辟易です。相関関係と因果関係の区別がつくようになってから出直してこいって感じですよ(ぷんぷん)。
commented by 遊鬱◆jnhN514s
posted at 2007/07/16 18:54
毎日新聞の書評に『脳内汚染からの脱出』が出ました。
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/gakugei/dokusho/
以前載った鹿島茂さんの書評と似ている気がします。
特に最後の部分とか。
岡田さんの本を鵜呑みにしちゃうと、
同じような感想になるんでしょうかね。
commented by モチ
posted at 2007/07/16 12:02
 「脳」がらみの話題なのですが、岡田尊司の新刊が出るようです。

http://www.amazon.co.jp/%E7%A4%BE%E4%BC%9A%E8%84%B3-%E4%BA%BA%E7%94%9F%E3%81%AE%E3%82%AB%E3%82%AE%E3%82%92%E3%81%AB%E3%81%8E%E3%82%8B%E3%82%82%E3%81%AE-PHP%E6%96%B0%E6%9B%B8-471-%E5%B2%A1%E7%94%B0/dp/4569693385/ref=pd_rhf_p_1/250-4417764-9030667
commented by 後藤和智
posted at 2007/07/16 11:00