~頭らんらん花畑、家族団らん法~(後編) | あざみの効用

あざみの効用

或いは共生新党残党が棲まう地

http://ameblo.jp/fuyugare/entry-10107394186.html の続き
Comments
鬼ではないというより、負けたくないだけのような気もしますが。川俣や大阪四人殺しはシャブ中でしたし。
心中というよりも、動機が(身勝手であれ)人間関係の縺れであり、同時機会の犯行だったため、死刑求刑を避けたように思えます。現に二回に渡り妻と同僚の二人を些細な動機で殺害した大倉修は、死刑を求刑され一審で死刑を受けています(静岡地裁)。ただ、仙台管区より東京管区の方が量刑的に厳しいらしく、大倉と安田の求刑に差が出たのはそのあたりの事情もあったかもしれません。
また、司法会では、動機の悪質さについては
金=強姦>通り魔>人間関係の縺れ
という事になっていると思われます。
それと、事件が有名にならなかったため、求刑を無期にした事も考えられます。東大阪リンチ殺人の小林竜司、山形一家三人殺傷事件の伊藤喜信は、情状酌量の余地があるにも拘らず死刑が求刑されていますし、小林は一審で死刑となっています。
commented by 中村
posted at 2007/09/23 09:50
>本来死刑のところを無期を求刑していると思われる事例が多いという事です。

なるほど、そういうことですか。検察も鬼ではないと…。


・宮城の母子殺害で男に無期判決
http://www.sankei.co.jp/shakai/jiken/070921/jkn070921010.htm
>宮城県名取市で1月、交際相手の女性と生後3カ月の長女を殺害したとして、殺人罪に問われた無職、安田敬被告(36)に対し、仙台地裁の卯木誠裁判長は21日、求刑通り無期懲役の判決を言い渡した。

>検察側は論告で「借金返済などを要求され、浮気相手だった女性と長女が『いなくなればいい』と思い、無理心中を装った」と指摘した。弁護側は女性殺害は認めたが、2人の子だった長女については「現場で顔を1度も見ていない」と殺害を否認、無罪を主張していた。

↑大人一人+子供一人というまさに光市と同じケースなのに、検察の求刑が「無期」そして判決も「無期」というのは心中ということで情状を酌量したと・・このようにさじ加減はきかしているということなのでしょうか?

あと刑務所の労働関係でネタニュース

・移民労働者不足を囚人で補う~コロラドで今月から
http://www.usfl.com/Daily/News/07/03/0302_016.asp?id=52657
>コロラド州は、不法移民の取り締まり強化による農業労働者の不足を補うため、刑務所の受刑者の雇用を促進している。ロサンゼルス・タイムズによると、州矯正局は今月、労働者が不足する十数件の農家を対象に、同受刑者をあてがう試験制度を開始した。

>逃亡などの危険性が低いと見なされた同受刑者は、畑で働いて1日60セントの報酬を得るほか、少額の賞与も支給される。畑には、農場主に雇われた警備員が見張りにつく。新制度に対しては、移民削減を支持する移民センター(ワシントンDC)のマーク・クリコリアン氏でさえ、「メキシコから奴隷を調達できないから、刑務所で人手不足を補っている」と驚く。

>同局は今月、プエブロ近郊の農場に100人の同受刑者を派遣する。州内の同受刑者2万2000の中には、農業従事者も多い。しかし、クリコリアン氏は受刑者労働について、「移民労働者以外の解決策が存在することを示している」と指摘する。

↑だからどうかと言われたら困りますが、日本の「懲役」について非人道的だとか言われたこともあったように記憶していたんですがね(苦笑)というだけです。更生と労働(それも刑務所出た後も続くような)が結びつけばそれに越したことはないかと。
commented by 遊鬱◆jnhN514s
posted at 2007/09/23 02:02
すみません、下げているというのは、本来死刑のところを無期を求刑していると思われる事例が多いという事です。川俣軍司、大阪近隣殺傷事件(82年、4人死亡)、高知6人射殺事件(76年、一審無罪)、大阪通り魔殺人(二名死亡、今年の初め一審無罪)、藤井智洋(老人二人を別の機会に刺殺、2005年無期、一審で確定)これらは全て無期求刑でしたから。無期を有期に下げて求刑した、有期を軽減して求刑した、というのは、ぱっとは思い浮かびませんね。
確かにそういう作家が居る事も否定はしません。ただ、作家のコメントを読むと、大半の作家が「現代はクソだ」「昔は良かった」「恐ろしい世の中になった」「どんどん悪くなっていく」と言っているように思えますし、古くは共産主義を称揚し何等責任をとらず犯罪に間接的に加担した作家も居ますから、あのように思いたくもなるわけです。
commented by 中村
posted at 2007/09/21 21:13
たこやきさん、こんにちわー。

>私自身、東野圭吾の小説の中に好きなものもありますけど、まずはちゃんと統計とかのデータを見てものを言ってほしい、と感じますね。印象論で低レベルな話をする前に。

好きな小説家(の一人)であったとすると、それだけこの種の地雷踏まれるとショックですよね。私も「ゲームの名は誘拐」とかは読んだことありますが、そのときはこんな頭の悪さは感じなかっただけに自分の電波感知の感度の悪さにある種ショックですよ(苦笑)

中村さんが、

>その時代に喧伝されている正義に頭を垂れて、それを飾りつけ、感動や意味を引き出す。大半の作家が、そうした役割以外の何かを担ってきたようには思えません。

と書かれていますが確かにそういう部分はあるのかと思います。所詮娯楽という部分はあるかと思いますし、ただそうではない、大半でない作家にもまた出会えるという幸せがあるから本(小説)を読むという行為はやめられないのですが…ね。時代を先取りするような、穿った見方を提供してくれたり、想像力の限界を試すような…。しかし、それにしても実に手厳しい。
commented by 遊鬱◆jnhN514s
posted at 2007/09/21 12:25
中村さん、こんにちわー。

>ただ、そういう場合は、検察官が下げて求刑してますけどね。

日本の異常な有罪率の秘密のひとつは、起訴便宜主義にあると言われていますが、求刑においてもそのようなことってあるのですか?死刑のようなガチなケースを除くと、情状などで差し引かれる分も含めて、実際に下される判決がだいたい検察の求刑の7~8掛けというのが量刑相場で検察はその辺りも逆算して求刑しているのかと思っていました。

>東野圭吾は、本当にむちゃくちゃな事ばかり言っています。中央公論2005年5月ですが、以下抜粋します。

精神衛生上よろしくない行為お疲れさまですm(_ _)m 私も後ろを押されるように先延ばし先延ばしにしていた草薙厚子の中央公論抜粋しちゃいました。

こういう出鱈目な文章って書いている人間は爽快なんでしょうが、ゴミ資料として記録しようとしている側からすると写経している最中って結構、自問自答しちゃいますよね。

しかし、岡田尊司とか一般小説(家)って軽く見逃しがちなところもあるのですがコメンテーターとかやることも多いし、これから東野とやらは要警戒リストにいれておきます!
commented by 遊鬱
posted at 2007/09/21 12:06
>たこやきさん
私は読んでいないので評価する資格を持ちませんが、お話を聞いた限りでは、たんなるイデオロギー(まがいのモノ)を小説の形にしただけのように思えますね。間違った前提に基づいた歪んだ論理を、真理として現実に押し付けているように思えます。主人公は、そうしたメッセージに気付いて、ただただ頭を垂れるわけでしょうか?だとしたら、ご立派な話ですね。
私は東野圭吾の小説を2002年ぐらいまでは読んでいましたが(それ以降、ホラーや伝奇、ラノベを除く日本の小説から遠ざかった)、つたない経験を元に言わせて貰うならば、あの人の小説は余韻があり、まあ面白いと思いますが、論理面でかなり薄いように感じられました。だからといって価値がないとは言いませんが。
しかし思うのですが、作家というのは、何時の時代も危機と感動を求めている生き物なのではないでしょうか?そして、その時代に喧伝されている正義に頭を垂れて、それを飾りつけ、感動や意味を引き出す。大半の作家が、そうした役割以外の何かを担ってきたようには思えません。

commented by 中村
posted at 2007/09/20 19:00
東野圭吾の『手紙』ですか?
あれは…読んでいて、正直、退屈でした(苦笑)
兄が強盗殺人を犯し服役中という少年が主人公ですけど、基本的に少年が成功しそうになる→兄が服役中というのがバレてダメになる→ほかの事でまた成功しそうになる→バレてダメになる…というのを繰り返しているだけなので。
結末が、犯罪者の家族が差別されるのは、それが抑止力になるからなんだ、みたいなメッセージが与えられる、という感じでした。
なんか、感動した、みたいな意見をよく見る出すが、個人的にはただの手抜き小説とかしか思えなかったですね、あれは…ワンパターンの展開を繰り返してるだけですから。

私自身、東野圭吾の小説の中に好きなものもありますけど、まずはちゃんと統計とかのデータを見てものを言ってほしい、と感じますね。印象論で低レベルな話をする前に。
ちなみに、エッセイ集の『ちゃれんじ?』の中には、「テレビゲームをやると、脳の前頭前野の機能が落ちるらしい」というゲーム脳にも騙されていると思しき記述があります。
commented by たこやき
posted at 2007/09/19 22:49
まあ、金・性的目的の子供殺しでは、被害者1名でも死刑は出されていましたけど、このような事例で死刑求刑は初めてですね。
心神耗弱は、ある程度受け入れられていると思います。・・・・ただ、そういう場合は、検察官が下げて求刑してますけどね。
東野圭吾は、本当にむちゃくちゃな事ばかり言っています。
中央公論2005年5月ですが、以下抜粋します。
「犯罪者には大人も子供も居ます。二十歳を過ぎても子供並みの社会認識しかない大人も居れば、10代でも大人よりも冷静な判断を下せる子供も居る。(略)ならば、犯罪者を年齢で線引きして裁いても意味がありません。それは、被害者やその家族の痛みは、犯罪者の年齢に比例して緩和されたり増大したりするものではないからです。この国の人権尊重とは犯罪者のそれでしかないのではないかと以前から疑問がありました。これは、被害者やその家族の痛みへの配慮が著しく欠けていた人権尊重なのではないか(略)、逮捕された犯罪者は裁判を受けて刑務所に収容されますが、そこでは人権は保護されます。殺人罪で無期刑の判決が下されても、大体10年、早ければ7,8年刑期を勤めると仮出獄できると言われています。(略)今の社会には家族を殺されて復讐したいという遺族の気持ちを救い取るシステムがない。近代以前の世界では、死刑と並んで被害者側の復讐が犯罪の抑止力でした。(略)一番大事なものを失ったんだから、被害者の無念、遺族の痛みの代わりにお前の一番大事なものをよこせ、という事です。これが一番解りやすい。刑務所に収監するというのは、犯罪者から時間を取るという事です。しかしその場合、執行猶予が付く事もあるし、刑期が短縮される事も多い。人を殺して7年から10年で放免というのは、どこか釈然としません。(略)人を殺した凶悪犯罪者から、ハンデにならない時間しか奪えないなんて社会は甘すぎませんか・・・・。(略)時間を奪うだけでは不十分だ、しかも金も奪えない。ならば人権を少し奪うことを考えてはどうかと思います。(略)犯罪者は罰として人権を少し奪われる。アメリカのメーガン法は性犯罪者に対して適用する法律ですが、それを応用して、出所後犯罪歴のある者の住所氏名顔写真の情報を公開する。人権蹂躙だ、という声が当然出てくるでしょうが、そうした声には、そうなんだ犯罪者の人権を奪うのだ、と言ってやる。犯罪者は社会から人権を奪われることで差別を受けなければいけない。犯罪者は勿論犯罪者の家族も差別される。差別されたくなければ犯罪に手を染めないことです。(略)ケースバイケースでもいい、罪を犯して情状酌量の余地のある場合とか執行猶予のある場合なら、奪われる人権の範囲にある程度柔軟性を持たせるとか、対応する方法はあると思います。そういう社会的制裁が科される事で、犯罪者は社会に復讐されるようになるんです。(略)この社会の犯罪は凶悪化し、毎日一万件も起きる犯罪に無頓着になっているのです。」
私の精神的健康のために、この程度で勘弁してください。また、映画・手紙のガイドブックでは、加害者の家族に対し「こいつらは幸せになっちゃいけないんだ、という犯罪者やその家族に対する憎悪の気持ちでこの作品を作りました」とか書いています(こっちは手元にないので、少し違うかもしれませんが)。
・・・・まあ、日本の犯罪が凶悪化しているとは言えませんが、日本が共産主義化しているとは、間違いなく言えると思います。
commented by 中村
posted at 2007/09/19 19:16
中村さん、こんばんわー。

>あれほど見識のない人でも法務大臣になれるのですね。

まあ、麻生氏の選対本部長なのであと10日も経たずに大臣職から消えてくれそうですが・・めでたい、めでたい。

>特に作家が酷いように思えます。特に東野。

東野奎吾ですか?一般小説家には疎いのでよくわかりません。話題になった事件を元に小説へと昇華する過程で鼻糞度合い(:感情論的噴き上がり?)が増幅されるというようなことでしょうか?

>「ルーシー事件の真実」という、事件に関する資料集が刊行されています。1700円です(積読状態)。

知りませんでした、今度探してみます。

>裁判員制度が始まったら、検察は情報公開について「裁判員を保護するため」とかいって一層消極的になりそうですね。

既に被害者遺族保護のためとか称して、遺族が望まない県警が勝手に判断した匿名報道とか横行していますからね・・しかも警察関係者の犯罪なんかでも(苦笑)

>アメリカの数少ない美点を真似ればいいのにと思います。

アメリカ真似て刑務所人口を絶賛増加中・・少子化対策には失敗しているくせにね。

・鄭被告「助けてください」=2園児殺害事件が結審-大津地裁
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2007091800657
>滋賀県長浜市で昨年2月、幼稚園児2人が通園途中に刺殺された事件で、殺人や銃刀法違反などの罪に問われた中国籍の女、鄭永善被告(35)の公判は18日午後も、大津地裁(長井秀典裁判長)で開かれた。検察側の死刑求刑を受け、同被告は最終陳述で「申し訳ございません。二度とこんなことが起きないように頑張りますから助けてください」と述べ、結審した。

>判決は10月16日に言い渡される予定。

>被告側は最終弁論で、「鄭被告は統合失調症のため著しい衝動性、攻撃性を有し、行動が制御できなくなった」と主張。事件当時は心神喪失か心神耗弱の状態だったとして、無罪か減軽を求めた。

↑幼児×2≒大人1人殺人→無期懲役コースというこれまでの相場は間違いなく覆りそうですね。大人と幼児の区別がなくなるどころか、むしろ幼児の殺害は大人の殺人より罰が重くなりそうな予感(これについてはそんなものかなと素直に思っていますが)。
           +
いいかげん、とりあえず心神耗弱を弁護側が主張するのもやめればいいのにと思います。心神喪失ならばともかく、心神耗弱状態なのは当たり前すぎて、もはやそんな理由で減軽してくれる裁判官など存在しないような気がするんですが。
commented by 遊鬱◆jnhN514s
posted at 2007/09/19 02:19
あれほど見識のない人でも法務大臣になれるのですね。好意的に見ればうけ狙いだったのかも知れませんが。しかし、議員には犯罪問題に関してまともに議論する意思のある人間は居なさそうですね。大多数の識者や知識人も同様です。特に作家が酷いように思えます。特に東野。
私にとって、弁護人側と嬉しそうに騒ぎをあおっている連中は、言っている事がむちゃくちゃという点では、目糞鼻糞の関係です(どちらかと言えば批判している側の方がむちゃくちゃかも知れません)。しかし、目糞は嫌いでも鼻糞が好きな人は多く居るようですね。
精神的傷害は、女子大生誘拐事件判決等を見ると、訴因にはなくとも情状的に認められつつあるように思えます。完全に認められるようになれば、ちょっとした事でも犯罪と解釈可能ですね。
確かに、ルーシー事件無罪は、一部ではともかく世間では騒がれていませんね。世間では殺人鬼が上手い事やって一部無罪を勝ち取った、という風に見られていると思います。私は織原被告についてさほど見ていませんから有罪無罪は解りませんが、態度的には怪しく思えました。感覚的な話になって恐縮ですが、裁判長は被告人に相当不快感を抱いていたと思われるので、証拠はほとんど無かったのではないでしょうか?因みに、この事件に関しては「ルーシー事件の真実」という、事件に関する資料集が刊行されています。1700円です(積読状態)。冤罪前提で書かれているようです。
裁判員制度が始まったら、検察は情報公開について「裁判員を保護するため」とかいって一層消極的になりそうですね。今でさえ公判・捜査資料はほぼ100%見られないのに。事件の検証とか出来るのでしょうか?今の情報公開に対しての熱意のなさを考えれば、マスコミは期待できそうにありません。アメリカは捜査資料を好きなだけ見れるらしいですから、そうしたアメリカの数少ない美点を真似ればいいのにと思います。
commented by 中村
posted at 2007/09/17 21:11
中村さん、こんばんわ。

>体感治安悪化を食い止めたいなら、マスコミをぶち込めば良いのに。

「犯罪不安社会」のおかげでだいぶ膾炙したかとは思っていたのですが、鳩山法相の就任記者会見見て唖然としてしまいましたよ。

>マスコミは何故その辺について、光市事件の半分も騒がないのでしょうね。

あの事件については当初から弁護側の戦術の稚拙さを批判してきましたが、それはあくまでも世論を逆ブレするのが見えていたからで、図らずも本村氏が述べていたように、反省の弁を前面に出しておけば、1.5人殺害ですし、未成年と成年の狭間もあって無期懲役だったのではないかと思います。そのうえで、現在の大騒ぎには辟易というのが正直なところです・・しかし、そういった意味で稚拙ではなかったかと思いますが弁護活動そのものまでも批判するような動きには吐き気すらします。

>刑罰に関しては、日本は曖昧だと思います。この殺人をしたら何年から何年、といった縛りが全くありません。また、メインの動機が何であれ、金を奪う意図が少しでもあれば強盗殺人として死刑か無期しかなくなります

特に窃盗、暴行、強盗の境界が揺れ動いているのは中村さんには釈迦に説法かと思いますが、万引き、かっぱらい、かつあげなど解釈が曖昧すぎます。そのうえ、これで精神「傷害」までふつーに認められるようになったらと。

>外国人女性連続強姦致死事件の織原城二被告に、ルーシー事件に関しては無罪を言渡しています。

これってどうして大騒ぎにならないのでしょうね。

そういえば、昨日昼に日テレで放映されていた志布志の事件を扱った「でっちあげ」はマスコミらしいいいお仕事だったと見ながら拍手喝采贈ってしまいました。国家権力の怖さについて、別に陰謀論とかではなしにきちんと知らしめるべきです。
commented by 遊鬱◆jnhN514s
posted at 2007/09/17 20:42
それと、板橋事件に14年の懲役を言渡した栃木力裁判長は、外国人女性連続強姦致死事件の織原城二被告に、ルーシー事件に関しては無罪を言渡しています。
commented by 中村
posted at 2007/09/17 15:45
あと、体感治安の悪化を食い止めたい、とかおっしゃる検事総長様も居ますね。また、検察といえば、論告求刑時に銃犯罪の増加、体感治安の悪化をやたらと口にするので、かなり閉口します。体感治安悪化を食い止めたいなら、マスコミをぶち込めば良いのに。情状面に関してはやたらと曖昧かつ感情的な言葉が並ぶのは、日本の司法の特色でしょうか?
死刑制度は確かに論理的ではない面があると思いますし、もっと情報公開されてしかるべきでしょうね。というか、日本は全般的に情報公開に消極的過ぎます。マスコミは何故その辺について、光市事件の半分も騒がないのでしょうね。ただ私は、殺すよりも人体実験するほうが尊厳を踏みにじっていると思いますが。江戸時代の試し切りも、死体を辱める一種の儀式だったようにも思えますし。
刑罰に関しては、日本は曖昧だと思います。この殺人をしたら何年から何年、といった縛りが全くありません。また、メインの動機が何であれ、金を奪う意図が少しでもあれば強盗殺人として死刑か無期しかなくなります(ごくまれに例外もありますが)。また、暴力や脅迫によって犯行に加担させられたケースに対する減刑措置が殆ど機能していないようにも思えます。
無罪判決は確かに時折見ますが、だからといって量刑判断についてまともに考えられているということにはなりません。振り込め詐欺殺人で二名に死刑判決を下した彦坂裁判長は、麻薬密輸事件で無罪判決を出していますし(死刑求刑は四人)。犯行関与については多少被告人に有利に、情状に関しては被告人の事情は無視せよ、というのが昨今の風潮かな、と思ったりもします。
commented by 中村
posted at 2007/09/17 11:10
中村さん、おはようございます。お勉強させていただいております!

暴力団新法辺りから締め付けはきついですが、結果的に山口組への収斂から最強組織を生み出したとすると皮肉な結果かと(それともより統制しやすくなったということか)。

>検察はいまやイケイケ状態ですからね。

「国策捜査」なんて言葉が普通に膾炙してしまった世の中というのはどうかと思います。検事総長が就任の意気込みとして「庶民が~」みたいなIT長者やるぞーみたいな政治を語ると拍手喝采ですし。

>ただ、私としては被害者1名では絶対に死刑にしてはいけない、とは思っていませんが。

私も別に死刑制度に反対していません。ただ現状の死刑制度は無駄が多いと考えているというだけです。遺族感情により決まるとすると「死刑」は公的サービスなのですから、少なくとも死刑執行人(片付け)に対して別途報酬を払うべき(現状でもなされていますが、国ではなく遺族がという意味で)でしょうし、逆に遺族が自ら絞首台のボタンを押す、片づけをするというなら別ですが。

逆に「死刑」は国が治安・秩序を守るための断固たる国家意思を示すためにあるとするなら、遺族感情により左右されるのはおかしな話ですし、現状の密室・秘密死刑はおかしな話かと思います。また、一生飼っておくのがコストとしてバカにならないというなら人体実験・移植に使えば(残虐刑の廃止も何も、当然麻酔するわけですし、死刑は究極の尊厳を侵しているのですから何をいまさらと)いいんじゃない?と考えています。

>私がそれより問題に思うのは、検察側が被害者側の落ち度を殆ど考えないようにする

「尊属殺人」が廃止された経緯というのは忘却されたということですね・・。加害者側の事情について考慮しなくなったように、被害者側の事情もまた考慮しなくなったと。純粋に「実行行為」によって機械的に刑罰を課したほうが確かに裁判は楽だとは思いますが・・。


●『警官暴行』男性無罪 千葉地裁支部 判決警官証言、信用できず
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2007091102047997.html
>公判では、検察側証人として千葉県警館山署の巡査部長が「手のひらを突き出すように殴られた」、現場にいたもう一人の巡査が「こぶしを振り回すように殴っていた」とそれぞれ述べた。田中邦治裁判官は二人の証言の食い違いなどから信用性は低いと判断、判決理由で「男性の暴行には合理的な疑いが残る」と指摘した。

>男性は三月二十五日午後十時十分ごろ、館山市の自宅で、近所の民家で窓ガラスが割られた器物損壊事件の容疑者として任意同行を求められた際、巡査部長の胸を手で突いたり、顔を殴るなどの暴行をしたとして現行犯逮捕、起訴された。男性は「やっていない」と一貫して無罪を主張。器物損壊事件も立件されていない。男性の弁護人は「証言内容についてきめ細かく、適正に判断した妥当な判決」と話している。(東京新聞 9.11)

↑こういうのを読むと辛うじて司法は一線踏みとどまってはいるとは思うのですがね。
commented by 遊鬱◆jnhN514s
posted at 2007/09/16 10:52
私としては、ヤクザバッシングは前橋スナック乱射事件の頃からかな、と考えているのですが。ヤクザの抗争や人間関係の縺れの1名殺害で無期が多くなったのは、それから少し経ってからだったと思います。
私としては、官僚の権力志向というより、無駄な権威主義と保守性、顔色伺いだと考えていました。まあ、権力志向も(後付けかもしれませんが)多少は絡んでいるかもしれませんね。検察はいまやイケイケ状態ですからね。
鈴木泰徳(三名殺害で死刑)への論告は、被害者を用いた極端な感情論と、その正当化の現われだったと思います(私は死刑制度は肯定しているので、判決は妥当だったと思いますが)。
被害者1名の死刑判決への路を検察が模索している面は、確かにあると思います。ただ、私としては被害者1名では絶対に死刑にしてはいけない、とは思っていませんが。
私がそれより問題に思うのは、検察側が被害者側の落ち度を殆ど考えないようにする、という点で死刑適用範囲を広げ、裁判官もそれに迎合的であるという事です。
http://www.courts.go.jp/hanrei/pdf/20070704152351.pdf
http://www.courts.go.jp/hanrei/pdf/20070724100133.pdf
上は、山形一家殺傷事件、下は振り込め詐欺殺人事件の判決です。山形事件は被害者の加害者に対する性犯罪が認定されたにも拘らず、無期が言い渡されています。更には、死刑も考えた、と裁判長は言っています(これは、リップサービスかも知れませんが)。そして、振り込め詐欺殺人事件は、被害者たちが被告人たちへ強盗殺人を行おうとしていたと認定されました。にも拘らず、二名が死刑判決を受けています。また、東大阪リンチ殺人事件も、被害者の暴行脅迫が発端となっており、被告人も反省しているのに、死刑が言渡されました。
http://bc.kasumikko.com/
上のブログが、振り込め詐欺殺人に関しては詳しいです。私も傍聴しましたが、判決の認定が正しいのならば、死刑には納得できませんね。
それにしても、山形殺傷事件や振り込め詐欺殺人は、被害者の前科(山形事件の被害者は強制わいせつの前科あり)や強盗殺人計画が殆ど報道されていませんが、マスコミも随分気を使っているという事でしょうか?




commented by 中村
posted at 2007/09/14 21:05
中村さん、こんにちわ。

コメントの長さのようなことは一切気になされないでください。この種のコメントも含めて初めてブログの意味があると思っているので同エントリーにこれからもおつけください。

>遊鬱さんは、少しばかり流行に疎いと思います。私が見るに、今ブームなのは、外国人犯罪者弾圧ではなく、銃犯罪、ヤクザ弾圧です。

流行に疎くて申し訳ありません(苦笑) 確かに長久手辺りから銃犯罪「数」は大して増えていないのに、潜在的にでまわっているとされる銃の「数」が喧伝されることが多くなったように思います。それまでは↓

http://newmoon1.bblog.jp/entry/345368/

のとおりだったはず。山口組の東京進出を巡る発砲事件辺りからヤクザ弾圧にトレンドが変わったということなのでしょうか?先だっても警官撃たれていますし、しばらくこの傾向が続くと。

>私が思うに、日本の司法は、誰よりも流行に敏感なだけですよ。それ以外に何かがあると思ってはいけない様な気がします。

確かに、最近多い裁判・獄中本の記述をみても、検察・裁判官ともに世論を気にしているというような記述がありました。ただ、陰謀論などとはまったく別にして、99.9%の有罪率、人質司法の横行、自白偏重、別件逮捕、可視化への抵抗(検察は変わってきたようですが)などをみると、何か(=司法官僚による権力志向とでもいうような・・)があるのではないかと勘ぐりたくなります。

>服役後の仮釈放について「被害者の遺族から意見を聴取して意向を十分に尊重することを特に希望したい」と述べ、被害感情への配慮を付け加えた。

このような補足付け加えることが普通にみられるようになってきましたね・・まさに名実ともに無期懲役が「終身刑」化しています。教えていただいたページをみると死刑相場も二人で死刑から一人でも死刑への道を検察が模索しているように感じられますね。
commented by 遊鬱◆jnhN514s
posted at 2007/09/14 15:45
オワットル?さん、はじめまして。

週刊文春が続けざまに舛添の過去の女性問題を追求していますが、まあ、美しくない人が美しい国を提唱し、家族団らんと無縁の人間が家族団らんを提唱しと麗しい光景だね☆

ただ、次期総理の福田氏そして野党民主党みてもこの手のあからさまな経団連のみに都合のいい弱肉強食政策は終わりそうです。
commented by 遊鬱◆jnhN514s
posted at 2007/09/14 15:12
長すぎるのも何だと思うので、こちらにコメント返させていただきます。
コメント有難うございます。ただ、遊鬱さんは、少しばかり流行に疎いと思います。私が見るに、今ブームなのは、外国人犯罪者弾圧ではなく、銃犯罪、ヤクザ弾圧です。李たちが無期になったのも、銃を使っていたからではと思います。このブームが起きたのは、大体長久手事件の頃からですね。ですから、下記の事件も死刑求刑の無期となったわけです。

広瀬直臣(31)
逮 捕  2007年2月22日(覚せい剤取締法違反の罪などで服役中)
殺害人数  1名
罪 状  殺人、銃刀法※違反他
事件概要  静岡県沼津市の元暴力団組員広瀬直臣(なおひと)被告は、2003年3月11日未明、車を運転中に三島市内の国道交差点で、赤信号で停止していた同県裾野市に住む金属加工会社社長の男性(当時49)の車に追突。近くの駐車場で追突事故処理を巡るやりとりの中で、男性が暴力団を否定する趣旨の発言をしたことに腹を立てた広瀬被告が、暴力団の威力を思いしらせて謝罪させようと拳銃を突き付けて脅し、謝罪を拒否されたため、男性の心臓を狙って拳銃を5発発射して殺害した。さらに遺体を函南町の山中に遺棄、男性の車を埋めるなどして隠ぺいを図った。 広瀬被告は当時、無車検・無保険の車を飲酒運転しており、覚せい剤の使用や拳銃を所持していた。遺体は2004年1月に白骨化した状態で見つかった。
裁判所  静岡地裁沼津支部 原啓裁判長
求 刑  死刑
判 決  2007年9月11日 無期懲役
裁判焦点  5月9日の初公判で、広瀬被告は起訴事実を認めている。検察側は論告で、広瀬被告が当時、無車検・無保険の車を飲酒運転しており、覚せい剤の使用や拳銃の所持も発覚する恐れがあったことを挙げ、「被害者の口封じが殺害の動機となった」と指摘。さらに、覚せい剤取締法違反の罪などで有罪判決を受けて服役中に遺体が発見されると、出所する同房者に車を掘り出して焼却するよう依頼しており、「狡猾で一片の反省もない」とした。死刑求刑については、「被害者が1人であることで死刑の適用を回避することは、本件の特異性・重大性を不当に軽視するもので罪刑の均衡を害し、司法への信頼を揺るがしかねない」と説明した。そして「一般人が暴力団員に拳銃で射殺されるのは前代未聞で、凶悪極まりない犯行」「社会に与えた影響は大きく、遺族の処罰感情も強い」と断じた。弁護側は被告の更生は可能として情状酌量を求めた。弁護側は1人殺害での死刑求刑について「問答無用で殺害したわけでなく、結果回避の可能性はあったと言える。客観的かつ冷静な判断を願いたい」と述べた。
 同日の公判では、男性の妻が陳述に立ち、「夜勤明けの私のために布団を温めてくれる優しい夫だった。行方不明になった1年後に発見された夫は白い骨になっていて、実感がわかなかった。4年たった今でも玄関から帰ってくる気がする。被告人には極刑を望む」と涙ぐみながら述べた。また検察官が代読した手紙で、長女は「生まれた娘は父の顔を知りません。今でも父の愛車のレガシィを路上で見ると涙が出てくる」、次女は「昨年結婚した時に、父におめでとうと言ってほしかった」と遺族の悲しみを訴えた。原裁判長は判決理由で広瀬被告が当時、暴力団組員だったことを踏まえ、「自分の過失で事故を起こし、処理をめぐる口論の末、心酔する暴力団を否定され腹を立てて犯行に及んだ。極めて自己中心的かつ身勝手な動機に酌むべき事情は全く見当たらない」と非難した。犯行の態様についても「至近距離から心臓を狙って拳銃を撃ち、倒れた被害者に向けて残る弾丸すべてを発射した。哀れみやちゅうちょのない、冷酷で確定的殺意に基づく犯行」と悪質性を強調し、「周辺住民や社会全体に与えた衝撃は極めて大きい」と述べた。
 一方、「市民に拳銃を発射した、従来に類を見ない凶悪事件」などとした検察側の死刑求刑については、原裁判長は殺害が交通事故という偶然に端を発しており計画性がないことや、被害者が多数でない点などを挙げ、「反省悔悟の情を示している。矯正の可能性がないとはいえない。極刑にはちゅうちょを覚える」と退けた。服役後の仮釈放について「被害者の遺族から意見を聴取して意向を十分に尊重することを特に希望したい」と述べ、被害感情への配慮を付け加えた。
備 考  死体遺棄は時効が成立している。広瀬被告は2003年4月に覚せい剤取締法違反で逮捕され、服役中。

この事件は、今年2月に逮捕され、5月に初公判、6月に論告弁論、9月に判決でした。公判前整理手続きは行われていないと思って間違いありません。初公判から判決まで四回の期日であり、各期日一時間程度の時間しか取られていませんでした。事件は、広瀬は事故に誠実に対応していたけれど被害者がヤクザを馬鹿にしたため、広瀬が怒り、謝らせようと銃を突きつけたが謝らなかったため、被害者を射殺した、というものでした。殺害する事はないと思いますが、口論による殺人である事を考えれば、少なくとも死刑は明らかに重いでしょう。正直、有期懲役で良かったのではと思えます。また、公判は、死刑事件としては異常なまでの短さです。判決も、死刑を全く考慮に入れていない印象でした。仮釈放云々は、色々な人々の顔色を(誰のかはお分かりになるでしょう)伺っただけだと思います。
また、ヤクザは、非道な振る舞いをした人間を殺しても無期や30年が求刑され20数年の判決が出ます。抗争で一件の射殺未遂を行っても20数年が求刑され、13年判決になったりします。
http://www.geocities.jp/waramoon2000/bou_index.html
このページに、板橋事件、伊藤・李の事件、湯浅の事件等の傍聴記が載っています。参考になさってください。事件情報は掲示板が詳しいです。
そうですね。少年犯罪に対するワンパターンな反応は困ったものです。少年犯罪を重くしろというのであれば、5~60代は駐車違反で問答無用で鋸引き、30~40代は窃盗で問答無用で鋸引き、というのが公平でよろしいかと。私としては18歳未満に対して、有期懲役の上限は20年ぐらいに上げてもいいと思いますが、無期は死刑相当事件に限るべきと考えています。
まあ確かに、70で放り出されても困るでしょうね。しかし、そういう制度が出来たら、犯罪者を甘やかしている、とかほざく勢力が活気付くとも思えますが。まあ、刑務所はホームレスでもない限り外より過酷ですけどね。
私が思うに、日本の司法は、誰よりも流行に敏感なだけですよ。それ以外に何かがあると思ってはいけない様な気がします。


commented by 中村
posted at 2007/09/13 22:26
離婚歴2回に愛人孕ませのオッサンが「家庭だんらん」を語るのか…地獄のような光景だね☆
commented by オ?ル
posted at 2007/09/13 19:05