「バーチャル社会の弊害から子ども守る研究会」第三回~コンドルセのパラドックス~ | あざみの効用

あざみの効用

或いは共生新党残党が棲まう地

『不信仰な人々は私たちが彼らの経験によって示すことができないような過去や未来の神の不思議なわざについて語るとき、それらについて理由をしつこく要求する。私たちがこれらを説明することができないので彼らは私たちの言うところは虚偽であると考える。』

                 アウグスティヌス「神の国」

私は国家権力に対して不信仰な人々なので理由をしつこく要求します!!!

他人を見下す若者たち(訂正)→若者たちを見下すNHK+警察の走狗になりはてたマスゴミ の続き、中身に関する検討です。

前回、「バーチャル社会の弊害から子ども守る研究会」第二回~バーチャル社会の悪影響というバーチャルな妄想に毒されし者たち~ の纏めをお読みいただきたいのですが、竹花氏の発言コメントに付記して

>唯一抽象化に耐えうる議論を行おうとした坂元先生の議論をつまんない妄想と学級会レベルのアンケートで封殺したのは誰ですか?そしてあんたが纏めるのですか…楽しみですね(棒読み)。

と記しておいたのですが、取り纏めが結局預かり、事務方一任では、委員会答申としてあがるものは結局竹花―前田の思うがままになるのではないと記しましたが、そのようなことは出来レースとはこの委員会は無縁でした!

案の定、竹花が都合のいいように編集した文書、携帯電話が子どもにもたらす弊害について(案) は見事なまでに坂元、江川両委員の意見が反映されていない、これだけ読めばまるで批判、留保が皆無であったかのような代物)、携帯電話と子どもの関係に係る対応方針と具体的実現方法等に おいては、

現状追認について、
>子ども達の現状及び将来を考えると、現状のままで良いのか?

のたった一言で済ませてしまっていますが、両委員が再三指摘したのは現状追認ですか?現状変革しようというなら現状をきちんと定量的に把握しましょう、それがなされないのならば慎重に見守りましょうというこここそが議論の主戦場であったのに完全にスルー!

要はそれまでの議論はともかく、こうして事務方一任で文書を纏め上げておいて、主だった反対がなければそれが結論でしたという、おそらくよくある事務方主導の委員会方式の形式的対応で押し切ろうとしているということでしょう。しかし、先陣を切って批判を展開した坂元先生を筆頭に、江川、藤川両氏の頑張りもあってものの見事にその企みを葬り去っています。前回、次回からあたりからはゲームを主題にしたいという筋書きを竹花―前田が示し、おそらく通例ならば取り纏め部分は素通りでゲーム(性・暴力表現)のテーマに入れると目論んでいたであろうに、今回完全に潰れて前回のテーマでの延長戦に終始しています。

委員会答申でこういうことがありうるのかという新鮮な驚きを覚えると同時に、御用学者、委員ばかりではなく、学問の良心、個人の信条を貫かれる方がおられるんだと本当に感動しています!食肉安全委員会のような、いくらあとで自分は反対した、あるいは反対意見はあったというような委員の自己弁護はさておき、結局事務方の恣になった体たらくとは大違いです(輸入再開に自体の是非はともかくね)!


以下、具体的なやりとりを議事要旨 から抜粋しながら見ていきます(あいかわらずむちゃくちゃ長いよ)。

【座長】(=前田氏)
>ほかに何かご質問。いかがでしょうか。特になければ、「携帯電話が子どもにもたらす弊害について(案)」 これは今までのここでの議論をまとめていただいたものということなので、メールで既にごらんいただいているということですので、これに加えて何かご異論があれば。それからあと、どう対応するかということに関して、委員からもペーパーが出ておりますけれども。その前にこの案について、この記載について何か読んで来られてとか、まとめ方についてご異論ないしご意見があれば、先に出していただければありがたいんですが、いかがでしょうか。

おそらく形式的な追認作業としての質問だったのでしょうが、端々にその様子が窺えます。下田委員も完全に取り込んだ今回、ここから目算が狂うことになろうとは彼らは思いもよらなかったのでしょう。

【C委員】(=坂元氏)
>既にメールで事務局の方にいくつか意見を申し上げさせていただきまして、修正可能なものは既に直してくださっているんですけれども、しかしこの場での議論が必要なものも随分ございまして、それについて発言させていただきたいと思います。まず、分類作業というのは一般的に大変難しくて、どのようにしても問題点が出てきて、議論が必要になる性質のものかと思います。

と、初めは形式的な些細な指摘かと思わせておいて以下具体例をあげながら換骨奪胎を迫っていきます。

>おそらくこの分類案の背景として、次のようなことがおおむね暗黙に想定されていたのではないかとも思っております。1番というのは、私は、基本的にコンテンツに関するものであり、コンテンツ問題についてのジャンルだというふうに捉えられるのではないかと思います。2番については、悪意ある大人との接触ですとか、そうしたコンタクトの面が主たる問題となっていると思うわけです。3番は、友人などとの携帯電話を通したコミュニケーションによって影響され、いろいろな問題が生じてくるという、コミュニケーションに関するものであるように思われます。要するにコンテンツ、コンタクト、コミュニケーションという3つのC、3つのCOであるかもしれませんが、そうしたものが携帯電話の問題に含まれており、それを3C問題というふうに整理することもできるのではないかと考えています。青少年問題を考えるときに役に立つ枠組みかどうかわかりませんが、分類間のかぶりは少ないというふうに思うわけでございます。

この整理、竹花のものと見比べてみてください。受ける印象は全く違います。一方明らかに悪影響ありきの対策を迫るものに対して、坂元先生の纏めは完全に中立的な整理です。

>それから、これは前回も申し上げたのですが、外国では携帯電話の問題というものに対して日本ほどの関心はなくて、携帯電話の影響に関する実証研究が世界的には余り行われていない状況があります。そのため、携帯電話の影響については証拠のないことが多く、今回の図式で出されていますさまざまな影響は、私どもの分野では、基本的に仮説性がまだ強いものと見られることになります。

「それから」と軽く始めていますが以下、まさに聞き届けられるまで何度でも同じ主張をバカバカしくても、場の空気を読めない道化になろうとも同じことを断固として主張されています。・゚・(ノД`)・゚・。私も何度でもそのまま転写させてもらうことにします。

>ただ、これも以前から申し上げておりますが、私の意見では悪用に関するものは実証ということによらず、かなりその問題性は自明であるようにも思っているわけでございます。しかしながら、悪影響に関するものについては、どうしても実証が必要でありまして、研究をしていく必要性が高いのではないかと思っております。

ここがまさに坂元先生が再三強調して主張されていることの要です。

>今回の図式で言いますと、2番というのはそのまま悪用問題というのに対応しており、3番は悪影響問題であると思われます。1番は基本的には悪影響問題なのですが、例えば左側の列の下のボックスの「違法・有害情報をきっかけに家出や危険な交友関係に発展する」などの場合、家出をしやすくするツールを提供するような情報がそこにあって、子どもがそれを利用するというようなことになりますと、これは悪用ということになってまいります。ですから、1番には悪用の部分と悪影響の部分の両方があるのではないかと思っております。

>こうしたことで、2番についてはかなり自明な問題性があるのに対して、1番と3番についてはまだ根拠は弱いと考えているわけです。特に3番については、携帯電話を使うことによって忍耐力がなくなるとか、衝動を押さえられなくなるとか、思考が短絡的になるとか、結果重視になるなどのことが出されていますが、これはコンピュータ上でのインターネットの研究まで含めても、これがもし一般的な気質にまで影響するという話であるとすると、こういう指摘は今まであまり出てきていないように思われます。忍耐力がないとか、衝動を押さえられないということがあくまで人との連絡において我慢ができないという範囲のことであるとすれば、もう少し尤もらしいと思います。それが一般化して忍耐力がなかったり衝動的であるという一般的な気質に影響するということになりますと、かなり懐疑的に思うわけでございます。同じように、思考が短絡的であるとか、結果主義であるということも、人間関係において短絡的なことを考えるとか、結果だけを考えるとかいうことであればまだ理解可能であると思うんですが、さらにこれが一般的な思考の様式にまで影響するという話になりますと、研究をして実証されるべき話だろうと思うわけでございます。今の記述では、限定的なことを問題にしているのか、一般的なことを問題にしているのかがあいまいですので、どちらなのかということを明確にしておく必要があろうかと思います。ただ一般的な話の場合はもちろんのこと、限定的な場合でも、研究で実証される必要性が高い問題であると考えています。

>それから、1番で、性暴力の話とか、性の情報によるゆがんだ認識の影響に関する話がございますが、これらについては、テレビ、映画、雑誌などの研究でこれに沿うような結果というのも見られておりますので、そこからしますと、そういう場合があるということについては、まだ根拠を持ち得る話なのかと思われます。ただ、繰り返しですが、携帯電話ということでは研究は進んでおりませんので、これについてきちんと実証されているとは言えない状況ではございます。

専門家であられる坂元先生ならば、その種の性メディアによる影響の研究も、なべてみると実験直後の短期的なものであったり、研究が一般化できる代物ではないということも重々承知の上で事実として述べられているのでしょう。

【座長】(=前田氏)
>かなり広く問題点のご指摘ということで、根本的な問題としてやはり特に3番のあたりですね、仮説であって科学的な実証がいるかいらないかという問題ありますが。その前提として、これは事務局の方に確認ですが、1番、2番、3番と分けたのはそう体系的にきちっとということではなくて、問題点というのをある程度整理して並べたという感じだと思うんですが。その視点から言って、今のC委員のご指摘に関連して、何か事務局の方でご発言することがあれば、事務局の方からちょっとご説明いただけますか。

前田は確信犯ですので、定量的データを有していないことは重々承知で単なる整理ですと逃げようとしています。単なる整理ならばそれこそ坂元先生の主張も盛り込むべきではないの?

【事務局】
>1回目、2回目のご議論を踏まえてご発言を整理したものもございますけれども、C委員(=坂元氏)おっしゃるとおりだと思います。

工エエェェ(´д`)ェェエエ工事務局認めちゃったよ…大丈夫なの?と思っていたら間髪いれず、竹花登場w

【B委員】(=竹花氏)
こういうように分けてもらうように指示をいたしましたのは私なんですけれども、1番、2番、3番は今まで出た議論をできるだけ広く取り込もうということで、一応性質を子どもの立場、子どもに与える影響という観点で整理

だったら、こっちの資料も竹花氏作成って入れろよヽ(`Д´)ノウワァァン!!

>ですから、決してそう3Cというような形で理論的にまとめようとしたものではなくて、そういう子どもにどういう影響を与えるかという点で少し大くくりにすればこの程度ではないかというふうにしたものだということであります。

「この程度ではないか」ってどういう目分量の表現なんですか?果たしてあの纏めを読んでこの程度ではないかという竹花―前田ラインの感触、妄想を示したものすぎないと読み取れる人がいるのでしょうか?で、さらに前田がフォローに入ります。良いコンビプレーですねw

【座長】(=前田氏)
>有害というのは科学的に立証されなくても、みんなが常識的にこれはまずいよと、こんなのは見せちゃまずいよと、悪用という問題ではなくて、悪の問題としてみんながやはり子どもには見せない方がいいよという部分はあるかもしれないですね。そこはまた議論して。あと、明らかにこういうものがあってこういう因果性があってこうなっているというのを断定するのであれば、やはりそのデータがいるというのもご指摘のとおりなんだと思うんです。その辺をちょっと整理をしながら。ただ、その意味で明らかに逸脱した、ややイージーに書いたという感覚はありますけれども、問題は後からチェック可能なんだと思いますので。C委員(=坂元氏)のご議論を踏まえて先に進めたいと思います。

見てください、また勝手に概念を拡張していますよw 悪の問題って何ですか?法律家でありながらこんな曖昧な概念を用いてなんら恥じることなく、そして議論を先に進めたいって…意見を最初に求めたのは誰だったの?

で、ここから【A委員】(=下田氏)と前田座長の間の純粋技術的なやりとりでもって本質的議論から逃れようとします。どうみても出鼻を挫かれた議事の流れを引き戻さんがためだけのやらせです、ありがとうございました。ひとつだけ紹介しますがまさに明らかです。

【A委員】(=下田氏)
>ちょっと1つだけ。抜けていると思うんですね。携帯電話というメディアが子どもにもたらす弊害ということを言うのであれば、親への影響ということを考えなければいけないということですね。それが完全に抜けてるなと。今C委員がご提案になったことは前回私がレクチャーしたこととも関係がありますので、それについても少し申し述べたいと思います。

子どもの影響に関することを前提とすることの疑わしさについての指摘なのにこの有様。こんどは親ですってw

>今、C委員(=坂元氏)が提案されたこと、指摘されたことは、まずこの携帯電話、携帯インターネットと言うべきだと思うんですが、携帯インターネットというメディアの子どもに与える影響という視点からの特性を、携帯電話会社ですら正確に理解していないということを何度も私は言っているんですが、そういう今までにないメディアの特性、それを理解してないことがいろいろな弊害を生んでいるという点で、最終的にこれ問題解決につながっていくので、そういうことをしっかりと単に問題を分類するだけではなくて、メディア特性を浮き彫りにするような弊害の整理という視点を出されたというふうに僕は受けとめています。

( ゚д゚)ポカーン坂元先生の指摘のどこをどう読んだらこんな曖昧な視点が抽出されるのかがまったく分かりません!

と、ここでこの委員会におけるもう一人の良心、江川氏が議論を引き戻します!

【D委員】(=江川氏)
>C委員(=坂元氏)がおっしゃったように、問題点によっては議論が分かれたり、あるいはここまでは言い切れないんじゃないかという認識の違いがあると思うんですね。それから、例えば一番下の方で、子どもに携帯を持たせないとかそういう大人たちの共通認識が必要とありますけれども、今ここでは弊害だけがいっぱい書いてあるのでそういうことにどうしてもなると思うんですが、やはり利点を感じている人たちもたくさんいるわけです。特にこれだけ子どもの事件がたくさん起きると子どもとの連絡の密にしておくためのツールとして携帯電話というのは非常に便利だというふうに考えている人たちもいるわけですから。だから、こういう結論づけみたいなのはちょっと強過ぎるかなというふうに私なんか思っていたものですから。では、それは1つのこういういろいろな意見が出たということを整理したということで受けとめればよろしいわけですね。

【座長】(=前田氏)
>まさにおっしゃるとおりで。こういう意見もございましたけれども、こんな意見で固まったということではなくて、ここはただ前に進むために今まで出た意見を全部出していただいて整理して配置したということですので。

【D委員】(=江川氏)
>わかりました、了解しました。

お見事!一本!竹花氏の纏め文書が単なる一時的不完全な並列と言質をとりました。そしてこの言質の結果、纏め文書を流すどころかどんどんこの纏め文書に関する意見が噴出して議論が混迷していきますw

【座長】(=前田氏)
それは次の段階で改良といいますか、その視点をより出してですね。それは、だから、まさにメディア特性ということをもうちょっと明確に出せとおっしゃったE委員(=相原氏)のやつともぴったり重なるんだと思うんですね。

>C委員(=坂元氏)、どういうところが一番ポイントということになりますかね。

しまいには前田氏自らなんとか議論を収束するために坂元氏にふっていますw大丈夫か?

【C委員】(=坂元氏)
>3番の左側の列の下の方のボックス、今ご指摘のあったところですが、「メールによりすぐ連絡がとれるため、忍耐力がなく、衝動を押さえられない傾向が強まっている」とございます。もしこれが人とすぐに連絡がとれないことについて簡単にイライラしてしまうということだけであればまだ尤もらしいのですが、さらにそれが一般的な人間の特質にまで影響して、例えば忍耐力のある人間をつくるとか、衝動を押さえられない人間をつくり出すというふうにも読めなくもない文章になっております。そうなりますと、本当であるかどうか懐疑的に思われてくるわけでございます。

>それから、もう1つ、次の文ですが、「些細なことで友達関係を解消するなど人間の思考を短絡的にし、プロセス抜きの結果重視主義を助長」とございます。これも、何か友達関係において些細なことがあったときに、何らかの問題解決をしようとするのではなくて、どうせうまくいかないのだからやめてしまうという短絡的な思考を、あくまでの友人関係に関する思考の範囲でもたらすということならまだ了解できるんですが、さらにそれが一般化されて、短絡的な思考をする人間であるとか、結果主義の思考をする人間をつくるということになりますと、それは実証がなくてはならない問題になってくると思います。

今の文章ですと、こうした一般的なことを言っているのか、限定的な範囲のことを言っているのかどちらであるのかがちょっとはっきりしておらず、明確な文章にした方がよいのではないかというふうに思うわけでございます。もし、一般的なものとするのであれば、より仮説性が強い旨を踏まえる必要があろうかとも思っております。

竹花氏の纏め全否定キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!この少数の個別具体案件をもって過度に一般化する危惧を再三コメントとして指摘してきましたが、それを委員会の場で坂元先生がやっておられます。・゚・(ノД`)・゚・。

【F委員】(=藤川氏)
>今、C委員(坂元氏)、A委員(=下田氏)のお話を伺っておりまして、3番については私もちょっと抵抗がある部分があるんですが。まず、見出しの子どもの本来の育ちという言い方なんですけれども、本来の育ちというのが何なのかというのは教育学者の私もよくわからないんですよね。つまり、子どもが成長する環境に変化を与えているということは間違いないので、どういう変化があるのかということについてややニュートラルにまとめていただいた方が正確になるのではないか。本来というものがあって、本来から逸脱していくというふうに考えますと、ともすると昔はよかったという単純な議論になりがちなんですね。時代を戻すということは基本的にはできませんので、携帯電話だけをなくしても本来の育ちになるということは全然考えられませんですからね。本来というような言い方をやめていただいて、成育環境が、あるいは成長していく環境が変化していると。

(*^ー゚)b グッジョブ!!(*^ー゚)b グッジョブ!!再三これまたコメントしているように時代が変われば人としての本質は変わらずともその表現型としての在り方はフレキシブルに変わるという当たり前のことが認められない人がなんと多いことか!

なんどでもあげますが、「検証・若者の変貌―失われた10年の後に (単行本) 」(編)浅野智彦 くらい読みましょうよorz

【B委員】(=竹花氏)
>3番の問題で、ここに書いておりませんけれども、議論も出なかったから書かれていないと思うんですけれども。携帯電話のメール機能というのができて、家族で食事しているときにもメールがかかってくるともう家族間のコミュニケーションがその時点で壊されてしまうといったようなことがあったり。あるいはメールが深夜にかかってきて、それに子どもたちが答えなきゃいけないために夜中まで起きてしまうといったようなことも言われているわけで。そういう事実はあるだろうと思うんですね。そういうようなのはこの3番の中に書かれれば、それはF委員(=藤川氏)のおっしゃるニュートラルでしょうか。

風向きが悪いと思ったのか、藤川氏を取り込みに竹花氏動きます。ここで示されている例のどこがニュートラルなのかさっぱり分からないのは私だけですか?

【F委員】(=藤川氏)
もちろんです。おそらく悪い方向への変化というのは多いんだと思うんですよ

先に中立的と記したのはこういうわけです。坂元氏の議論に乗るかと思いきやこう安直に竹花氏の議論にも組してしまう。彼は自分の言説が一貫性が欠けていることを認識していないのでしょう。そして以下ぐだdぐだと議論が続くわけですが、痺れを切らしたのかついに竹花の本音が暴かれます!

【B委員】(=竹花氏)
>次回までにご意見をいただいて、弊害についての認識については次回までにまとめられればというふうに思っておりますので、その点よろしくお願いいたします。

こうしていったん議論を打ち切った上で↓

例えば日本には喫煙と飲酒という問題について、これは二十歳まで禁止をしている法律があります。たばこやお酒ですら禁止しているのに、携帯電話はこんなに有害なのに放っておいていいのかという議論がこの5番の議論であります。それがいいかどうかというのは議論としてありますけれども、しかしそういう考え方が僕はないわけではないだろうというふうに思います。

フィルタリング機能が現にあるわけだし、子どもたちにいろいろな連絡を親子間でとろうということで持たせているというのも電話の機能やそれからメールの機能があれば十分じゃないかと、そういう機能のあるものだけを子どもたちに持たせるというようにしようじゃないかと。

そもそも携帯電話の世界には子どもにとって有害な情報は流さない、大人はそこの不便は我慢するという立場であるべきだと、そういう健全な携帯インターネット世界を携帯電話の世界では確立すべきではないかというのが4番の主張であります。

携帯の有害性に関する定量的議論は先送り、なおざりにしたまま、5ついきなり具体的対策を打ち出してきます。この5つはどれかひとつということではなく、並列的なものであることは読めば明らかです。とりわけ上記3つ、ここはどこの共産独裁主義国家ですか?という代物なんですけれど(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル

【C委員】(=坂元氏)
>考えやすい図式を出していただき、大変ありがたく思います。ただ、これまでの研究会では弊害を整理していくことに集中しておりまして、対策についてはその後にというような論調で進んできたと思います。対策の話が出されてまいりまして、そうなりますと、ここでかなり方針が変わるということにもなりうるかと思われます。

坂元先生が戸惑っている様が目に浮かびます。弊害についてその有無を含めて議論していたに関わらず、それらが先送りの上、いきなり弊害前提の具体的対策をもちだすってどんな議論だよ!

【D委員】(=江川氏)
>今は、携帯電話のいろいろな問題点を整理されて、対応策というのが話し合われていますね。ただ、先ほど事務局の方からご説明があった中にもありましたけれども、携帯電話を取り上げられると、今度はパソコンの方にいくということになると、他のメディアとも問題が重なっていたりするところもあると思うんですね。それから例えばメディアの規制ということに、もし何らかの言及をされるとなると、やはり言論表現の問題だとか、共通して議論しなければいけないところがあると思いますし、それはやはりそれなりの専門の人たちの意見を聞く必要もあると思うんですね

江川氏の指摘総て至極最もです。もし次はパソコン規制と、上の携帯に関する5つの対策を導入したらネット上のコンテンツなんて壊滅します。おそらく私のところもキッズgooに弾かれるくらいですから削除対象でしょうね(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル

>だから、1個1個携帯電話について対応を決め、インターネットについて問題を整理して対応を決めるというふうにした方がいいのか、それともそれぞれの問題点をなるべく出して、現地もいろいろなところを見て、その上で対応策というのを全体的な対応策、そして携帯電話についてはこう、インターネットについてはこう、あるいはゲームについてはこうと、個別の問題に分けての対応策を議論していくのとどっちがいいのかというと、どちらかというと私は後者の、つまり一応全部の問題点を出し切ってから個々のメディアについて意見をまとめる方がいいような気がするんですが、いかがでしょうか。

このような至極当然の指摘に対してあらかじめ議事の流れが決まっている(そうでなければ流れを読むことなくこんな具体的な対策が突如提示されるわけがない!)ことを既定事項とするように前田が纏めようとします。

【座長】(=前田氏)
>D委員(=江川氏)、それからH委員(=藤岡氏)もご指摘のように、ほかに広がっていくというところを決して遮断
するとかということではないし、それから表現の自由の問題や何かに関してのつながりというのを断ち切ってここだけでどうこうということはもちろんないんですけれども。今日の段階で一応せっかく出されたペーパーもございますので、携帯に関してこういう方向で大体委員としてやれそうな提言、もちろんその前提として弊害案を整理し直すということをやりますけれども、それを踏まえて一応の携帯についての取り組み方で何か意見の一致が得られれば、得られなければもちろんまた考えていけばと思うんですけれども。

なんですか?このペーパーが出された以上それに基づいて議論をするべしという強引な帰結は?いきなり脈絡もなくこんなペーパーで奇襲してそれを押し通すんですか?座長の中立性が疑われます(もともと疑う否真っ黒でしたが)!

【F委員】(=藤川氏)
>犯罪防止という議論も必ず出るんですが、これも何とも言えないというのがディベートやっている中での感想でございます。つまり、携帯電話を使って出てきた犯罪が確かにあるだろうと。子どもたちが加害者になる場合も被害者になる場合もある、それは一致するんですけれども。では、実際になくなった場合、携帯電話を青少年が持たなくなった場合にどうなるかというと、不正使用に走る子どももいるだろうし、携帯電話を使わずに別の手段、先ほどから出ていますがパソコンを使うとか、別の手段を使って何かするのではないかという議論があって。結局、子どもたちの議論の中でも犯罪防止という観点からして携帯電話の利用禁止というのは効果があるんだろうかということについてはかなり多くの疑問が出されて終っていたような状況でございました。

藤川氏はこの路線で頑張って!

しかし、恐ろしいことに議論が5つの対策の話に集中していくと次第にこれはまずいけれどこれならば…という感じで議論の流れが集約していくんです。まさにアジェンダ設定したものが総てを縦にできるという社会的公正に関するゲーム理論のテーマをまんま眺められます('A`)

【B委員】(=竹花氏)
>技術的な問題については精査をする必要がありますけれども。現在ここにも書いてございますけれども、ことしの6月からホットラインというのをやっていまして、違法な情報を中心にユーザーの方々が発見したらそれをある民間団体にお届けいただければその情報を警察やプロバイダに提供してカットしていく、これは携帯電話にも同じようにつながっているやり方でありますので、それが違法な情報を中心にはそれができているんですね。ところが、青少年に有害な情報というのはなかなかはっきりしないものだから、そのシステムの中にはのってこないんですね。したがって、そこはなかなか現状でも難しいという状況はあるんですが。

なんですか、この見切り発車に錦の御旗を与えようとする我田引水な流れは?

【D委員】(=江川氏)
>今のこの携帯電話の出会い系を全部できなくするという、その技術的に可能かどうかということもありますし、1つの方法をつぶしても、結局また次の形というのが出てくると思うんですね。例えば、パソコンで言うと出会い系のサイト以外にもいろいろチャットがあったり、それから今はブログでそれにいろいろなコメントをつけたりして、いろいろな形で出会いの場という、それこそさっきA委員がおっしゃったように、インターネットそのものが出会いのメディアなものですから、そういう1個のラインをつぶしてもやはりそれは次のまたあれが生えてくるという感じがするので。

やはり一番最初に議論しなければいけないのは、いろいろなメディアに共通するものだと思うんですね

江川氏は必死に敵の舞台設定を潰そうと奮闘されています。

で、この最悪の流れのまま、藤岡氏のお説拝聴…。

【藤岡氏】
>ロリコンというよりはインターネットの性情報がどういうふうに性犯罪につながっていて、再犯を防止するという意味ではどうやってそれに対処しているのかというお話を簡単にさせていただきたいと思います。もちろん私の話というのは性犯罪が先にあって私のところに来ているので、インターネットで性情報を見ている人がすべて性犯罪をしているという意味ではもちろんありませんから、実証的なものではありません。ただ、性犯罪者たちを見ていると、ほとんど必ずと言っていいほど何らかの性的な刺激の過剰な取り込みがあって、外から見るとわからなくても、頭の中はセックスと性暴力でいっぱいという状態になっていることはほとんど間違いないと思います。

なんですか?この前提を初めにつけておきながら、前提があたかもなかったもののごとき因果の向きが雑になって進められる議論は?

>小林薫被告の例を見ても、あるいはアメリカあたりで性犯罪の捜査をするときには、まずインターネットをやっているかどうか、その中のどんなファイルが記録されているかというところを見ると思います。非常に密接な関係があるというふうに臨床的な実感としては持っています。これをもう少しどういうふうに考えるかというのがこの犯行サイクルと警告サイクルです。資料にはお付けしていません。ちょっと字も見にくいんですが。別にインターネットを見ることがそのものズバリで犯罪に直結して、それだけが悪者だと言っているわけではありません。

>犯罪をやるには感情と認知と行動のサイクルというのがあると考えていて、それが悪い方にはまっていくパターンとしてでき上がっていくというふうに考えています。右側の警告サイクルというのが、実際に犯行を行う前に危ないよというサイクルがあります。これは実際に本人と一緒にこれを作っていっています。というか、本人が作りました。これを作って、それに対策を立てていくことが治療の目的になっています。

へ~~~('A`)

>外的な共通事項としては、2例しか挙げていないんですけれども、ほかの性犯罪者を見ても、単独行動の性犯罪の場合で、ほかの表立った犯罪・非行が見られない、どちらかというとおとなしい、良い子が多いと思います。輪姦をしたり、それから性犯罪以外の暴力行為、犯罪もある人というのは、ちょっとこれどうなのかわかりませんが、さっき家族の社会経済階層の違いというふうに言ってましたけれども、お父さん、お兄ちゃんも暴走族あがりだとか犯罪性の比較的高い家族なんかだと、家に性暴力的なビデオがごろごろ転がっていて、それを見たりとかとするのもあるんですけれども。

強姦等の性絡みの犯罪は「良い子」が多いんですか!!!!こんなの初めて聞きましたw まるで誰かさんの14歳、ふつーの子が壊れるという何の根拠もなかった妄想に瓜二つなんですが!!!

>性犯罪とインターネットについての仮説なんですけれども、現実の対人関係だとか生身の葛藤関係というのはどうしたってあるんだけれども、それを回避して、親ともちゃんとぶつかりませんし、友達とも余りぶつかりませんし、回避してインターネット、あれ楽ですよね、一人で閉じこもって、自分の感情をある程度コントロールできるんだと思います。し癖依存と書いてありますけれども、薬物と同じで余り感情が動かない、自分の気持ちにも人の気持ちにも気づかないというふうに育ってきていることが多くて、それが性的な興奮によって自分の感情が盛り上がったり、力強い、力がみなぎるような感じを持てるというのは、嫌な状況からいい状況に転換させる手軽な道具としてすごく効果的なんだと思います。それで、インターネットがみんなやってるとか、うまくいくとか、被害者も喜んでいるとか、女なんてみんな喜んでるんだとか、そういったゆがんだ認知を強化して、性犯罪のスパイラルをつくり上げていくのに、やはりかなり強い影響があるんじゃないかなと思っています。

インターネットに関して歪んだ認知をもって事象を眺め、妄想逞しくネット規制すべしと訴えている御仁には強い影響力があるみたいですねってそういう話じゃないの???

【C委員】(=坂元氏)
>私どもの領域ですと、ゆがんだ認知の問題のことがよく指摘をされておりまして、性欲とか性衝動そのものを高めるというのは余り想定されたり指摘されてはしていないように思われます。こうした状況がありますので、そのあたりH委員の領域ではどうかと思いましてちょっと伺った次第でございます。

【H委員】(=藤岡氏)
>わかりました、ありがとうございます。行動を抑えて、犯罪行動を支えているゆがんだ認知を変えていくというのが認知行動療法の最初の一歩なんですが、そのゆがんだ思考が出てくる背景にはおそらく感情の問題が必ずと言っていいくらいあるんだと考えています。

ここまではエリスなどの学説みても一般論として認知行動療法の説明として正しいです。でも…

>で、その感情の問題というのは、一見恵まれた家庭で勉強を一生懸命するおとなしいいい子なんだけれども、親にはそんな意図は全然ないんだけれども、何らかのつまずきがあって、特にネガティブな感情表現が自由にできない。あるがままのその子を受け入れるということをすっ飛ばして達成を求める、ビーイング(being)をすっ飛ばしてドゥーイング(doing)を求めていく。

ここは全面的にダウトでしょう!なんで感情の問題と「ふつーの子」が絡んでくるの?いったいどこの理論ですか???認知行動療法は心理療法で唯一医学的検証に耐えうるかといわれている領域ですがこんなの初耳なんですけれど???

【D委員】(=江川氏)
>コミュニケーションが下手だとか、あるいは感情表現がうまくいかないと、そういうような子がやはりこういうのでインターネットと結びついてなりやすいんじゃないかということだと思うんですけれども。それは、多分おそらく両方が問題だと思うんですけれどもね。インターネットをそこから削除した場合、その子たちは健全にといいますか、そういう問題行動なく社会生活を送ったり、あるいは成長していったりできるんでしょうか。

因果の向きが逆ではないかという当然の疑問ですね。

【H委員】(=藤岡氏)
>ありがとうございます。インターネットとか行動を抑えるというのは最初の第一歩だと考えています。さっき申し上げたように、ざるで水をすくっていると、つまり行動を抑えないでどんどんそれが続いているのにこれはいけないよとかあれをしなさいとか教えても、ざるで水をすくっているんです。いったんそこを問題にして抑えながら、その間に例えば親とのコミュニケーションだとか友達とのコミュニケーションだとか、自分の気持ちに気がつくだとか、発達を促進するような働きかけをしていくと。インターネットだけが悪者だと考えているわけではありません。

答えになっていませんw

【D委員】(=江川氏)
>だから、治療のときは多分そうだと思うんですね。これは、だから、治療というのは普段先生がやってらっしゃることで、その中から今お話しいただいたと思うんですけれども。それを踏まえた上で、その事件を起こす前の話です。だから、そういう子たちからインターネットをあらかじめ取り上げる状態、あるいはそういう性情報がインターネットを通して入らないような状況にすれば、その子たちはそういう問題を起こさずにいけるのか、それともやはり何らかの方法でそういったものを雑誌だとかいろいろなほかにもありますよね、メディアが。だから、そういうところで結局そういった事件の方向にいってしまうのかという。つまり、インターネットの比重ですよね、それをどういうふうにお考えなのかというご意見を聞きたかったんですけれども。

答えになっていない以上当然追及なさいます。

【H委員】(=藤岡氏)
>これは治療だけの話ではなくて、教育の話だというふうに私は思っていて。

竹花―前田ラインに組する方々はなんで都合が悪くなると一般論に逃げるのでしょうね。そして彼らの主張を裏付けるのは個別具体的な少数案件、都合に合わせて抽象と具体を使い分けて逃げる最低の連中です。

【B委員】(=竹花氏)
>H委員(=藤岡氏)、ありがとうございました。私がこの研究会にこの問題を子どもの問題として提起をした最初の理由は、やはりこのインターネットの進展に伴ってそこでもたらされている情報に踊らされた大人あるいは子どもが、子どもたちを性犯罪の被害者にしている状況が広がっているのではないかという問題意識が主だったんです。今、H委員のお話は、それとともに子どもたち自身が子どもに対する被疑者になるということも含めて、子どもたちが他の大人の女に対してもそうですけれども、子どもたち自身が性的な犯罪者になっていくというそういう問題も含めてかなり幅広いお話があったわけでありますけれども。

そしてこうして都合が悪そうな議論の流れになると竹花氏が議論を引き取ってくれます、親切ですね(棒読み)!