http://ameblo.jp/fuyugare/entry-10107169390.html の続き
【E委員】(=竹花委員)
>これはゲストスピーカーにお伺いしますけれども。「死ね」とかそういう言葉というのはゲームの世界ではしばしば生じて出てくるものなのか、子どもたちの言葉使いに影響を与えるようなものとしてゲームというのがあるのだろうかという点が1点と。
もうなにがなんでもゲームに非を見つけたい模様ですねw 岡田が頼りにならず、坂元先生では聞けば自爆になるので消去法としてのゲストスピーカーへのふりです。
>リセット文化ということがよく言われて、死んだものが生き返るというそういう文化を助長しているのがゲームだということを一時言われました。特に長崎での小学6年生の女子の同級生に対する殺人事件をめぐってそういう議論もまたしばしばされたわけですけれども。そういう生命停止とかあるいは生命が生き返るといったような子どもたちの考え方を生み出すようなものもまたこのゲームの世界でしばしばあるというふうに見ていいのか、教えていただければと存じますが。
「リセット」キタ━━(´∀`)´・ω・`);゚Д゚)・∀・) ̄ー ̄)´_ゝ`)゚皿゚)TΔT)ΦдΦ)#-_-)~ハ~)゚з゚)ё)
参考;リセット症候群
【ゲストスピーカー】
>ご質問ありがとうございます。1つ「死ね」という言葉についてなんですが、私自身「死ね」という言葉がゲームの中に出てきたのは、あまり見たことがございません。ただ「死ね」と言いながら男の子などがゲームで遊んでいて心配だという言う話は保護者から聞いたことがあります。直接「死ね」という言葉はゲームで聞かなくても、心理的に子どもに影響を与えていて、そういう言葉が出てくる可能性はあるのかなという気がします。
科学者であれば影響について全否定するのに慎重であるのは坂元先生のごとくまともな科学者であればあるほど当たり前のこと。
>ただ、先ほどの言語的攻撃とかいじめの問題なんですが、アメリカでは最近いじめをテーマにして、学校を舞台にしたゲームが出てきて問題になっているみたいですけれども、日本ではそのようなゲームは見たことがございません。先ほどC委員(=坂元委員)がおっしゃいましたように、私が関わった研究でも言語的攻撃というのはテレビゲームでは影響を受けにくい部分なんですね。
全否定はできなくてもこうして分割すれば俎上に載ると。
>むしろテレビの方が影響力が強い感じがいたします。ただ、これに関しても全く影響がないとは言えず、敵意が上がったりしているわけで、敵意が高くなればやはりそういったことも増えてくるわけで、そのあたりは全く影響がないとは断定できないと思います。先ほどのリセット文化ということなんですが、確かにそれは以前指摘されたんですが、「どうぶつの森」というゲームの中で、リセットをするともぐらが出てきて長々とお説教をされるというシチュエーションがあるんですね。これは多分ゲーム業界の方がゲームはリセット文化で子どもによくないと言われていることを考慮して、そのような工夫をされているという、業界の努力なのではないかと思うものもございます。
渋谷氏がゲームを愛好している研究者であることがとても伝わってきます。お名前を覚えておくべき専門家でしょう。
>あと、命を軽視しているということは、これはやはり保護者の間からそういう声を聞いたことがあります。人がどんどん死んでいくシーンというのを見慣れてしまうことはどうなのかと。やはり全く影響がないとは言えないと思います。特に低年齢の子どもに余りショッキングな映像のゲームを見せるべきではないと思います。私自身グランド・セフト・オート3も娘がいないときにプレイしました。そういうことは大事だと思います。お答えになっているかどうか分かりませんが。
【F委員】(=江川委員)
>皆さんたちの議論を聞いていたんですけれども、ちょっと違和感を感じることが1点あります。この研究会というのは警察庁の主催ですよね。私の認識では、この研究会を開く出発点は、犯罪に巻き込まれたり、それは加害者になったり被害者になったりする両方ですけれども、そういう子どもたちをどうしたら減らせるかということだと思うんですね。
以下、江川さんが突然全般に関して大批判を展開されます…一体どうしたんだろうと読んでいるこちらが思わず心配になってしまうほど(正論ですが)。
>あれもこれも弊害があってあれもこれもだめだというふうにするよりも、むしろ携帯電話みたいなものとかコミックの問題だとか、そういう本当に今差し迫って重要に、しかも誰が見ても問題だというものに絞ったらどうでしょうか。一方のゲームの暴力的な影響というのはその程度や何かについていろいろ議論は分かれる。そういうことよりももうちょっと何か直接的に明らかなものに絞って、あるいはそこに重きを置いて何か提言をするという方が社会的にも説得力があるなという感じがするんですね。
江川氏が差し迫った問題と認識しているものにコミックが含まれている…_| ̄|○
>あれもこれもというのはどうなのかなと。むしろあいつらはバーチャル的なものは嫌いだから目の敵にしているから全部やってるんだというふうに否定されるよりも、もうちょっと説得力があった方がいいかなという感じがしたんですが。
えーそう思っておりますw
【E委員】(=竹花委員)
>僕はF委員(=江川委員)の意見にかなりの部分同意をしております。実は今回の議論も順番が携帯電話、それから子どもを性暴力の対象とするような情報についても議論していただいて、これが一番最後の課題になっていると、そういうことではあるんです。
>私としてはこの中の弊害については、もちろん誰もが納得し得るようなものであればこのまま研究会の報告として書かせていただいて、対応策の部分については社会一般の努力が必要でということで、何もあえてここで余り細かく書くことは必要ないのではないか。ですから、恐らく報告書としては最初の携帯電話がある程度の量になっていますが、あれと、それから次の暴力的な性行為にかかわる話と、後でちょっと最後に付け加わるような感じの分量にならざるを得ないのではないかというふうにも思っております。
先に坂元先生の修正についてあっさりと怖いほどに受け容れたのはこういうことなんでしょうね。これで内容規制は救われたというように楽観できる部分でもありますが、逆に言うと竹花はこの委員会が主導せずとも狙いは実現できると確信したのではないかと…再生会議とかみるともうなんともはやorz
【C委員】(=坂元委員)
>テレビゲームがいじめを助長するということをはっきり問題にした研究というのはとくに思い当たらない次第でございます。これは、ゲストスピーカーの方から先ほどもお話がありましたけれども。それを言うというのは、私の立場からすると難しい次第でございます。むしろ、いじめが問題になっておりますのは携帯の方かと思います。
【F委員】(=江川委員)
>ですから、この全体として、例えば前文とかまとめの部分にこうした複合的な状況がこう与えるということはあり得るのかもしれませんけれども、例えばゲームでいうといじめられて友達が余りできない子がゲームをやって、それで時間をつぶしたり少しは元気になったりするような子もいるという話も読んだことがありますので。やはりゲームがいじめを助長するというところまで踏み込んじゃうと、これは根拠もまだはっきりしないのにということになると思います。もう少し、今、B委員(=岡田委員)のご意見でも複合的な作用でそういう風潮をつくっているということですから、そういう全体像を書くところでいじめの問題については触れるなり、C委員(=坂元委員)もおっしゃったように、携帯のところで触れる中でほかのメディアの影響も相まってというようなそういう感じが限界ではないかなという気がします。
イジメは無関係という言質をとるための発言ですね。
【E委員】(=竹花委員)
>分かりました。前文かどこか3つのテーマについて共通した問題について少し前文が必要であろうと思います。一番最後になるかもしれませんし。そこらあたりでバーチャル世界というものは子どもの世界に様々な形で影響を与えているという、恐らくそういうことを書いていくんだろうと思うんですけれども、その中で少し柔らかい形でいじめの問題も多少触れさせていただくということで。
「分かりました」って言葉だけで全然分かっていない('A`)
>バーチャル社会といじめとは関係ありませんかと言われたときに、何も考えてなかったというのもちょっとどうかと思いますので、そこら辺はよく考えたけれども、特別にこれが原因だというわけではないけれども、しかしそうしたものも1つ念頭に置いてそれなりに考慮したことが分かるような形で書かせていただく工夫をしてみたいと思っています。ご意見をいただいた上でまとまれば書かせていただくということで、よろしくお願いいたしたいと存じます。
このいかにも意見だけは拝聴いたします、が、私の思うところを報告書というカタチで公的文書にせんとするエネルギーがどこから生じているのか…ちょっと長くなりすぎたので前回分も含めた自由討議に移るここで次の記事に分割します。
- 後藤様(今回は様付けで)お返事が遅れました…。
買わない?今日発売?いったい何のことです?by夜神月
ってわけですよ!間違いなく我らがオタ表現を守る神たる書です、今日中に関連エントリーあげます(宣言)! - commented by 遊鬱◆jnhN514s
- posted at 2006/12/14 00:06
- >遊鬱様
―――――
さんざん絶望チックな記事をあげておいてなんですが、安原さんが黒幕(笑)の新書『犯罪不安社会 誰もが「不審者」』(著)浜井 浩一、芹沢 一也には本当に期待しています(…というかこんな私のブログ、コメントを読んでいるような人は絶対に買わないといけませんよ!これは命令だからbyハルヒ風
―――――
買わないと死刑ですか?最初から買うつもりでいますし、死刑はいやですからね。
- commented by 後藤和智
- posted at 2006/12/06 12:12
- TAKESANさん、こんばんわ。
今回は纏めるというよりもほとんど抜粋になってしまいましたorz 見所が多すぎて切り様がなくて困ってしまって…。
>私は、影響に性差があるという所に、注目しています。
坂元先生が色々と留保をつけて渋谷氏ご自身もその点を認めておられましたが凄い興味深いよね。純粋に知的関心としてこの種の研究というのは興味あるので、この委員会のような偏見に満ちた場ではないところで清聴、精読したいよ。
ただ渋谷氏はともかく坂元先生に関しては余人をもって変えられないので、たぶんとてももどかしいと思いますが辛抱を願うしかない。分からないことを分からないとこのような議論の場で堂々と述べられる方は本当に信頼できるお方だと私も思います。それは専門家としてだけでなくてパーソナリティー、人間としてね。
>岡田氏、「脳のレベルまで裏付けられつつある」なんて仰っています
すぐに坂元先生に否定されてしかもそれを認めている辺りは噴出しちゃいましたよ。 - commented by 遊鬱◆jnhN514s
- posted at 2006/12/06 01:24
- 安原さん、こんばんわ♪
さんざん絶望チックな記事をあげておいてなんですが、安原さんが黒幕(笑)の新書『犯罪不安社会 誰もが「不審者」』(著)浜井 浩一、芹沢 一也 には本当に期待しています(…というかこんな私のブログ、コメントを読んでいるような人は絶対に買わないといけませんよ!これは命令だからbyハルヒ風→http://www.amazon.co.jp/gp/product/4334033814/sr=11-1/qid=1165334260/ref=sr_11_1/503-8268408-9058368 )。
今はまだ少ないけれどこのおかしさ、息苦しさについて違和感を覚える人は徐々に増えていて、その一つの結集、結実が安原さんを中心に動いているのではないかと本当に思っています(今まで色々と駄文山のように書いていますがここまで他者を賞賛したことはありませんので)、その匂いというと変ですがまさに「山が動きつつある」のを感じています。この教育再生会議がたぶん不安駆動言説の絶頂で冷めるターニングポイントではないかと。
>今月の「論座」、気合入ってます。
まともな左(弱者に向いて権力行為を批判、検証するというね)が再建されることを、既にそこかしこで人財とでもいうべき人物はいると思っているだけに本当に祈っています…実は右よりも人財は豊富でしょ?いつまでも古式めいたテンプレ言説しか量産できない人を載せ続けているのは単に紙幅がもったいないです。 - commented by 遊鬱◆jnhN514s
- posted at 2006/12/06 01:11
- >遊鬱さま 後藤さま
たびたびごめんなさい。「世界」が私の世界に入ってなかった(とギャグいってる場合ではない)。治安悪化神話の論考ですよね。失礼しました(世界にも失礼でした 微笑)。遊鬱さんも書かれているとおり、因果の向きを真正面にとらえて現実を見ようとする流れができてきて欲しいと思います。
うしろのほうーの、比較でのせたんですか?というような援助交際とかと論考明らかに差が出てると思います。
編集のTさんがんばってらっしゃると思います。彼女、巻頭ご自分でも書いてらっしゃいます。 - commented by 安原
- posted at 2006/12/05 22:42
- >安原様
ごめんなさい。「昨年3月号」というのは、「論座」ではなく「世界」です。 - commented by 後藤和智
- posted at 2006/12/05 22:11
- >遊鬱様
お疲れ様でした。
>安原様
確かに今月の「論座」はすごかった。あと、浜井浩一氏に関しましては、昨年3月号に既に出ております。 - commented by 後藤和智
- posted at 2006/12/05 22:07
- 今晩は。
まとめ、お疲れ様です。
渋谷氏のパネル研究の内容は、こちらにありますね⇒http://db1.wdc-jp.com/cgi-bin/jssp/wbpnew/master/detail00.php?submission_id=2004-C-0109
坂元氏監修の著作の、著者の一人でもありましたね。共著者として載っていたのに、忘れていました。
私は、影響に性差があるという所に、注目しています。恐らく、ジェンダーステレオタイプなどが関連しているのだろうと考えられますけれども、それらが関係するとすれば、同じコンテンツでも、接し方(周りにいる人の働きかけや反応のあり方)によって、認知発達に対する影響に違いがある、という事を示唆します。これは、「悪影響」などとは単純に言い切れない、という事も示していますね。
岡田氏の主観の一般化には、坂元氏も、辟易されているのではないかと思いますが、毎回、慎重かつ丁寧に説明される姿勢には、頭が下がります。真摯な学者というのは、現状の研究成果を踏まえつつ、断定出来ないところは、「解らない(解っていない)」と、慎重な態度を取りますが、岡田氏にも見習って頂きたいものです。岡田氏、「脳のレベルまで裏付けられつつある」なんて仰っていますが、これは単に、複雑な行動の原因を、ブレインイメージングの結果へ還元しているだけですね。寝屋川調査を持ち出すのも、止めて欲しいですね。 - commented by TAKESAN
- posted at 2006/12/05 20:54
- 安原です。こんばんわ。お疲れさまです。
今月の「論座」、気合入ってます。
浜井浩一さんと山本譲司さんの対談が実現しております。
浜井先生は論壇誌初登場だと思います。裏事情いいますと
光文社の本の校正の折(私担当の本)だけでなく、
もろもろほんとに忙しいなか
東京に日帰りのトンボ帰りでいらしてお話されたものです。
それだけ浜井先生は伝えたいという話です。
芹沢さんがブログをあげてますのでご一読いただければ幸いです。
http://ameblo.jp/kazuyaserizawa/
- commented by 安原
- posted at 2006/12/05 20:16