暦は小雪に入りましたが都会の紅葉はほんのり

日差しがあるとポカポカ陽気です

庭園美術館での能公演がありました



屋外での舞台が本来の姿ですから古えを辿る

良い機会になりました

〜小鍛冶〜白頭の小書 喜多流では初めて拝見

刀鍛冶に乗り移って刀を打つ稲荷明神

シテの狐足の所作が愉快で眼目です

能役者の身体能力にいつも感心させられます



年内で改築の為最後の公演は〜青衣女人〜

新作能で中々拝見出来ずにいました

東大寺修二会の二月堂を再現した舞台

三人の参籠衆の声明が朗々と響いていました

作り物に糊こぼし椿があしらわれ趣きあり

お水取り能で前に見たTV中継の内陣の映像が

想い出されました

個人的には女人の衣の色合いか関心事

昔は青は緑色だったと聞いた事があり

縁起絵巻も緑衣の女人が描かれていました

前シテの衣は緑がかった深い藍色合いに

見え不思議な趣きでした



霜月晦日を境に気分は一気に年の瀬に

朔風払葉〜木枯らしに冷たく吹かれそうです

穴埋め寄植えですが葉牡丹を上手く年越しが

できますように〜





今年は霜月朔日が亥の子祝い

亥月亥の日亥の刻に炉開き

茶道では新年に当たります

口切り茶事など愉しみ多い季節

でも初旬は夏日でした

蔦葉も櫻葉も紅葉する前に

枯れ落ち葉に〜

まだ暖房が無くて平気でしたね



紫式部や木瓜の実が大きく育ってます

自然の様相も異変気味です



片手落ちにならない様にと

ようやくウリ坊で亥の子祝いです

赤みがちは火の用心‼️のつもり

久しぶりにお一人様懐石

勝手流だけどなるべく旬の食材で

あれこれ工夫するのが愉しいですね



零余子ご飯なので一文字は無理でした

薩摩芋白味噌仕立て汁

お向こうは筆柿鱠

茹で豚の箸休めにウインターチェリー

炉の季節はまったりした白味噌が美味



煮物椀 小豆散らし真薯と海老

無病息災を願い亥の子祝いのつもり

焼物は省略しました

 オママゴトみたいな懐石だけど〜

今晩から暖房器具をスイッチオン

足元が温まり心地よいですね



山椿開〜椿は山茶花をさしています

大木で沢山花を付けていました

暦は地始凍〜の節気に近づいています











夜長の日々 急冷で冬の到来ですが

お持たせのチーズやサラミで乾杯

久しぶりにサラミ切り台を〜



先日路傍でほととぎすが可憐な趣き

冬の気配を漂わせています



温室のオニバスなど草木を見たくて

晴れ間に出かけた神代植物園

小振りの葉っぱですが南方の風情

熱帯の蓮花も彩り鮮やかです



熱帯から乾燥地帯へと様々な植物が

植えられていて見飽きません



KewGardenの大温室は特に寒く

なると温まり⁉️によく行く避寒地でした

展示の設えが似ていで懐かしかった



薔薇園では好きな色合いも見つけて〜

深大寺がもう少し近場だといいですね





お参りし名物蕎麦も賞味

半世紀ぶりのプチハイクでした



心待ちにしていた秋の観能



昭世師の舞働は秋風が吹き渡るよう

舞台が秋景色の塩竈を想わせ

凛とした立姿と舞に世阿弥の

滅びの美学を体現していると

いつも魅了されています

後場の融の大臣は憂いに満ち

月光の中を歩む影絵のよう

いつまでも余韻を感じさせます

心に叶う観能で幸わせでした