お久しぶりです | fuyusunのfree time

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長唄などの邦楽をこよなく愛する看護師のfuyusunです。
ナースの仮面を脱いだ、fuyusunの日常を綴っています。

皆さん、お久しぶりです。

毎日、忙しけれど何の変哲もない日常を送っています。

 

先日、受診先の待合室で読んだ女性週刊誌に、コロナが5類になったのに、病院や施設は時が止まったように時代遅れ。「いつまでマスクを強要するんだ」という記事があった。

まず答えはこれから一生だと思います。コロナが無くなったわけではないし、またコロナをきっかけに標準感染予防策をいい加減じゃなくちゃんとしなければいけないという空気になってるからです。コロナのおかげで、今までスルーしていた感染に対しても、うちの病院は厳しくなっています。例えばMRSA感染。長く療養生活を送っている高齢者は、すぐ抗生物質を使用する日本においてほとんどの人がMRSA感染者だと思います。そんな患者さんを扱っているうちはMRSAなんて対策不要な如しでしたが、いまさらながら感染予防策としてごみの分別などいちいち面倒になっています。

一般社会ではコロナも風邪同様なんですが、病院は違います。

まるで結核のごとく隔離し重装備の感染対策で患者さんの看護をします。うちのような療養型病院は、一泊いくらのようなすべてが丸められた入院料なので、コロナの患者さんの対応につかわれたほとんどのものは患者さんに請求できなく病院持ち出しになります。ということで、コロナの患者さんが出ると大変なのです。ついでに重症化して死に至るケースも多いですしね。

感染源は、外部との接触ない患者さんがいきなりコロナが湧いてくるわけではありません。ほとんどが、一般生活化しているスタッフです。自分が発症した時には時すでに遅く、一人、二人と患者がコロナに感染し、あっという間にパンデミックになり、患者もスタッフもコロナに感染し病棟機能がマヒしてしまいます。

つまり、こういうことが起きないように、院内ではコロナ感染の予防策は大切です。スタッフの私たちも本当は、コロナ=風邪ではなく、患者にコロナを持ち運んだら大変という意識をもって、ずっと自重した生活が望まれます。

例えば、今後、コロナ感染の患者がでても風邪扱いという対策に変更になれば、そんな神経も使わなくてよいと思いますが。

厚労省もコロナは風邪なんだから、隔離も感染対策も必要なく普通に対応できるように指針を示してくれるなら、マスクの強要とかそういうのが無くなると思います。

うちはマスクの強要はありますが、面会制限は基本無くなりました。

記事を書いた方に言いたいのですが、コロナは5類になっただけで、コロナが入院患者にでれば以前とあまり変わりない対応をしなければならない。ついでに、コロナは持ち出しばかりで病院としてあまりありがたくないものである。コロナが絶滅したわけではない。コロナは風邪と一緒という認識のスタッフが、自重せずに生活したせいで患者がコロナになり、その病棟はあっという間に機能を失うのです。

病院や施設のマスクの強要や様々な制限は、今の状況ではなくならないと思います。

 

でも、かなり医療機関のコロナ対応ゆるくなっています。先日も受診したら、隣に座った青年がコロナでした。

コロナ疑いの人は発熱外来で一般の人とかさらないように対応していたと思うのですが、いまはそうじゃないことを知りました。ますますコロナをいただく機会が増えたように思います。気を付けないと。