三連休 | fuyusunのfree time

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長唄などの邦楽をこよなく愛する看護師のfuyusunです。
ナースの仮面を脱いだ、fuyusunの日常を綴っています。

三連休。せっかく天気に恵まれたけれど、やっぱりコロナが怖くて紅葉狩りにも行けない。

観光地。いくら換気の良い屋外でも、あんなに大勢の人が密になって行列していたら、屋内も変わらないうに思う。

マスクは感染しないためのものとしては、さすがにサージカルマスクも役不足である。やはり、他人に飛沫を飛ばさないエチケットとしての役目が大きい。

三連休前、感染者がビックもリするほど多くなっていたけれど、それなのに若干名だけれどマスクをしていない人にちらほら出会う。あと高齢者に多いのが鼻出しマスク。意味がない・・・。高齢者は重症化するから、本当にできるかぎり外出も避けるべきだし、外出時はきちっと感染対策してほしいものだ。

医療崩壊して、人工呼吸器が足りなくなると、高齢者よりもより歳若い人が優先されるという話を耳にした。

これからの余命が長く、社会復帰可能な人が優先されてある意味当然かも知れないけれど、命の重さは若い人も高齢者も変わらない。そんな事態にならないようになってほしい。

しかし、コロナは色々後遺症があるようだ。高齢者の場合、かなり認知機能に影響があるように感じる。

 

うちにもコロナを乗り越えた患者さんがいる。コロナにかかる前までは、多少の認知症があって認知症の進行を抑制するお薬を飲みながら一人で生活をしていた方だ。コロナに罹って入院。隔離されて宇宙人のような恰好をした医療者に囲まれて、さぞやUFOに攫われた人の気分で適応障害からのせん妄を引き起こしたのでしょうね。内服拒否。食事拒否。ついに鼻にチューブを入れられて、強制的に薬を注入。また栄養もチューブを介して行われた。チューブを抜いてはいけないので身体拘束をされ自由と自尊心を害されちゃって負の連鎖である。ついでに、理由は分からないけれど、認知症の進行を止める薬も中止になってしまって・・・。コロナから生還した頃には、もう一人暮らしは難しいくらいに認知症が進んでしまって、うちのような病院に転院という結末である。認知症の薬を辞めたからか、宇宙人のような人に囲まれた入院がきっかけなのだろうか、はたまたコロナのせいかは分からないけれど、確実に一人暮らしで問題なかった人が、たった一か月で社会復帰不可の状態になってしまった。それでも、当院に来た頃はご自分の名前も言えたし、誕生日も言えたのに、いまや完璧に自分の名前は言えないし、言葉の理解はできないし、目の前のものが何の為に使うものか、それは何なのかという認識もできない状態に。食べ物も、例えばチキンライスを食べさせると硬いお肉などを出してしまう。その出す行動を見れば、噛み切れないからではなくて、砂利とか食べられない異物と判断して出している行動で、ああこの人はこの硬いものが「肉」と認識てきていない事が予測されるる。

うちは長期療養型の病院なので、身体的問題が少なければ年単位で入院される患者さんばかりである。よってどの方も、時間が過ぎていく中で認知症が徐々に進んでいる。でも、こんなに早いスピードで認知症が進むケースは稀なケースと感じる。

認知症と健康な脳の状態の境界にいる高齢者は、たぶんコロナになるとアウトなんじゃないかな。

科学的根拠はないけれど、きっとそうに違いないと思うので、ついつい母に口うるさくなってしまう。小姑のような娘である。

 

さてさて、写真は樹齢400年以上という欅の木である。400年も人々の生活を見続けているのか・・・。すごいなぁ。

コロナは怖いけれど、どこか紅葉狩りに行きたいなぁ。