新春浅草歌舞伎 | fuyusunのfree time

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長唄などの邦楽をこよなく愛する看護師のfuyusunです。
ナースの仮面を脱いだ、fuyusunの日常を綴っています。

皆さま、あけましておめでとうございます。

年末から患った副鼻腔炎。匂いも味もさっぱり分かりませんという悲しい状態+発熱とか色々。そして、お決まりの風邪系の後始末は喘息発作・・・。そんな年始年末でした。

今年はけっこうよいシフトだったのですがね・・・。何か体調今一つで遠出する気分にもなれず、どんよりした新年を迎えていました。

が、本日は楽しみにしていた初芝居。本当は演舞場のエビちゃんが観たかったのですが、悲しくもチケット入手できず・・・。第二希望の浅草歌舞伎に行ってきました。

去年、浅草の平成中村座で芝居おさめ。そして、新年迎えて浅草♪

新春浅草歌舞伎は若手の歌舞伎役者さんの登竜門。以前から行きたいと思いつつ行きそこなっていました。

今年は大好きな『乗合船』が出るという事で♪

今日のお席は一階の一番後ろの花道の真横。真後ろは揚幕という環境。観るにはちょっと不便な場所ですが、揚幕の中の空気が伝わって一味違う芝居見物の醍醐味を感ずる場所です。

十二月中旬も過ぎてお正月気分がそろそろの時節に購入したチケット。大当たりでした。

浅草公会堂には著名人の手形が名物です。数年前に亡くなった母の大尊敬するお師匠さんもここに手形を残していらっしゃいます。

その手形と手を合わせて喜ぶ母。まるで子供です。

我が役者時代。演劇学校の校長先生の手形もありました。思わず「社長の手形もある」と言っちゃいました。

やっぱり浅草公会堂はローカルな雰囲気である。

歌舞伎座などに比べて、やっぱり華やかさに欠ける。しかし、若手の歌舞伎役者を応援したいという底力を感じるな。

練馬とか調布は歌舞伎の巡業が来るのですが・・・

近辺でも、うちの方は来ない。立派な公会堂があるのですが・・・何かつまらないなァと思いました。

ナンチャラフィルハーモニーはいいから歌舞伎に来て欲しい。

そりゃ地方の人に比べて歌舞伎座は身近ですが、やっぱり巡業の味わいとは違いますよね。

・・・ついでにお相撲も来て欲しいな。

 

本日の演目は

『寿曽我対面』

『番町皿屋敷』

『乗合船恵方萬歳』

 

イケメンの中村隼人丈にワクワクでした。そして、やっぱり坂東巳之助丈の踊りの上手さにため息。

 

尾上松也丈は若手一番の人気者のようである。

彼目当てのお客様が多いように・・・。

確かにカッコいい。

今日の歌舞伎役者の若者諸君の悩みかも知れない。足が長い・・・。

短足日本人文化。現代人は腰が不安定。せっかくのカッコよさが・・・。難しいよね。

若かりし頃の玉様は長身の自分が悩みだったらしい。

女形らしく見せるのに非常に努力したそうです。

現代人の骨格は歌舞伎役者だからという事も考慮せずに進化した。

しかし、ご本人たちは気付かない。だって、自然に成長したのだもの。

若手の役者さんの多くが腰が決まっていない。やっぱり、足長さの弊害。腰高さんは薄っぺらく感じる。

坂東巳之助丈の踊りは本当にうまい。さすがに、坂東という踊りの流派を背負っているだけあると思う。

 

中村又五郎丈の次男の種之助丈もすごいなぁと思う。踊りに定評があるらしいけれど、本当にそうだと思う。生き生きしていた。

最後の乗合船の彼は本当に輝いていた。

人気の若手俳優に出会え満足。彼らの成長が楽しみ。特に種之助丈の成長が楽しみです。

外に出たらすっかり夜でした。浅草の夜は早い。

最近は、それでも普通になったけれど・・・五時をすぎると閉店。寂しい街というイメージの浅草である。

何十年来あこがれていたお店でお蕎麦をいただきました。

浅草に行くたびに気になるお店。なのに、何故か入らないこのお店。

先月、平成中村座の帰りはお休みで・・・違うお店に入ったのです。

あこがれて40年以上。。。今日初めて入ったのが

雷門 満留賀さんのお蕎麦。老舗らしく、平凡だけれど美味しかった。

今度は天せいろをいただきたいと思いました。