月曜日。看護協会で「緩和ケア」の研修がありました。
緩和ケアは奥深く、たった一日の研修ではほんの触りしか学ぶ事ができない。しかし、講師の方は多くを持って帰って欲しいという望みがあるようで。
そうなると、だんだん消化不良を起こしてしまう。
療養型の病院なのですが、緩和を目的に入院してくる人がけっこういらっしゃるのですね。
緩和目的の患者さんは数多い。という事でホスピスとか緩和ケア病床に入りきれない人がけっこういて、我が病院みたいなところに来ちゃう人がけっこういらっしゃいます。
思うに、もともとが緩和に理解を示している医師が担当しているわけではないので、うちの病院で体験している緩和のケースは不幸な事例ばかりです。
「苦痛」か「寝ちゃうか」・・・。
緩和はほんの匙加減が難しい。本来は痛みが緩和されて普通に生活できる事が目標。
医師も専門知識ないし、看護師も痛みがコントロールされてしまえば、ずっとウトウトしていてもよしのレベル・・・。こんなんでいいのかな。
私は、その以前から緩和ケアに興味あって、
「痛くなく」「眠くなく」最期まで自分らしく活躍できる過程が理想。
実際、そういう事のできる医師もいる。
治療に関しては医師の仕事。緩和ケアだと、医師と共同して患者さんにアプローチする手段もあるようですが、
うちみたいな病院は難しいよね。
しばらく緩和目的の方が入院していなかったのですが、
来週、それらしき方が入院する予定。
うちでは「看取り」というのがメインなんだと思うのですが、いやいやいその数日間でも「苦痛から解放されて自分らしくすっきり生きています」と実感してその日を迎えていただきたい。
今回も無理だろうな。
緩和ケアの勉強をしたばかりだけれど、
なかなか学んだ事を実践するのは難しいかなと思った。
やっぱり、医療看護はチームなんだよなぁ。個人がどうであっても関係ないよなぁ。