芸術祭十月大歌舞伎 | fuyusunのfree time

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長唄などの邦楽をこよなく愛する看護師のfuyusunです。
ナースの仮面を脱いだ、fuyusunの日常を綴っています。

母と共に歌舞伎座です。
二人で撮った自撮りの記念写真を版画のように加工してみた♪

 

生意気にも小学生時代から好きだった玉様。

先日、ずっと昔に観劇した、玉様の『椿姫』の話題になって、容姿も美しく声も女性・・・なのに、咳だけは演じられなかったね。なんて話をしていたら、罰が当たって風邪を引いて咳がコンコンです。

 

今年はけっこう歌舞伎座に足を運ぶ。

歌舞伎大好きな母。その母の影響を受けての自分ですからね。

元気な母ですが、やっぱり高齢ですからね。

共に楽しい思い出作りをしたくて、、、。

まあ、高級なお席の招待はできない。二人分なので。。。

 

が、ご招待ですが、演目や観に行く基準は私の好みが主。

この辺が親孝行か疑問の部分ではあるが。

本当はどうだかわかりませんが、

「この日、歌舞伎のチケットを取ったから一緒に行こうね」というと、その日を本当に楽しみにしていてくれる。

 

今日の目的は玉様だ。七之助丈の花魁姿も楽しみだけれど・・・。

『沓手取孤落月(ほととぎすこじょうのらくげつ)』

徳川家康によって滅ぼされる豊臣家。大阪城陥落を背景のお芝居でした。玉様の淀君。初役だそうです。
まだ初日過ぎて間もない感じ。楽間近で見た方が良かったかもと思うわたしでした。
『漢人韓文手管始』
ヒロインの高尾太夫は中村七之助丈。綺麗でした。
この作品。朝鮮の李朝から送られる朝鮮通信使の接待である。
ふと、過ったのが、韓国の時代劇ドラマの『華政』というドラマ。主人公二人が何故か遠い異国で再開する。あのシーンを思い出す。
日本人の目による朝鮮王朝の服装と、韓国の方々がそういった身分の方々の服装に似ていて非なるもの感じる。
日本人の目にはそう見えたのかも。というか、日本の方が高貴な感じだ。
人気女郎が朝鮮の通信使に見受けされ朝鮮へと旅立つ。
本当は、主人公の君主の恋人なのに、政治的にそうなってしまう。
・・・
・・・
同じような条件で半島から日本に来たような人がいます。
それに対して、日本人は世の習いとして何も言いませんが、逆バージョンだと、同胞を無理やりに拉致して性奴隷にしたという表現をする。そして、日本はひどい国になってしまう。
この歌舞伎を観ると、反対に半島も日本人を権力や財力をかさに拉致しているじゃないですか!
時代の背景。仕方がないと思うのですがね。。。
 
最後は玉様の『秋の色種』。とっても綺麗で満足した。
ついつい、お囃子に目が行ってしまう。手組を勉強したいから。
想像通り序の舞からスタートでした。
本日の唄は勝四郎氏に利光氏と非常に贅沢な舞台面でした。
ご兄弟なのですが、何気にカラーが違って、タテをうたわれる方々。
お囃子で言うと、堅田喜三久氏と亡くなった先代の望月朴斉氏が並んだ舞台面に似ている。
最高だった。
 
琴の合方。立ち方の児太郎丈と梅枝状が琴の演奏をした。
琴というのは、とてもインパクトのある楽器でプロの方々が演奏すると、何もかもがかき消してしまう威力がある。
が、まだまだ若い二人にそのインパクトがなかった。それが残念。
が・・・
児太郎丈はいずれ「阿古屋」を演じなければいけないお家柄なので、お琴は必須ですね。これからの成長が楽しみです。
 
楽しい一日を過ごす事ができました。