![]() | 最後の秘境 東京藝大:天才たちのカオスな日常 1,512円 Amazon |
本屋さんで目に付いたので思わず買ってしまった。
東京藝大。わが師匠も講師として教鞭をとっていた。
去年と一昨年、俄か藝大生として数日通学しました。
けっこうご縁のある大学です。
子供時代から邦楽を親しんでいた私。
学生時代に「藝大に行きたい」という夢をほんのちょっと願った事がありますが、
小学校時代に観た“ベルバラ”に感動して、
「宝塚に入りたい」・・・
それが、だんだん「役者になりたい」という夢に変革した時代なので、「ちょっと思っただけ」のレベルだったのだと思います。
当時、演劇専攻があった大学は、桐朋、日大、玉川、早稲田だったかな。
私は早稲田を目指していましたが・・・学力がどうもとどかない感じで・・・。
当時、両親は役者になる事を猛反対。・・・だったんですがね・・・
父は日大芸術中退で演劇青年。母も名古屋の名のある劇団の出身。
演劇を志していた二人なのに、子供がその道を進む事は望まないのですね。
が、二人が、過去に自分の両親にしたように(???・・・したか不明)・・・私も、ごり押しで、演劇学校に進路変更しました。
演劇学校の方が、大学よりも競争率高かったけれど、でも合格しちゃった。
思えば、総合芸術である演劇がなぜ藝大にないのかが不思議で仕方がない。
近年、大学院で映像系の科目が増えましたが・・・。
もし、藝大に演劇があったら、まじ進学を考えていたと思います。
何故なら、国立大学なので、私学に比べて学費が安いでしょ。
親を説得しやすい。
この本を読んで、音楽よりも美術の学部の方が不思議世界で楽しそうだ。
そうそう、多摩美出身の友人が、藝大は道を隔てて、学生の人種が変わるといっていたが、この本にもそう書いてあった。
上野を背に、右はお嬢様、お坊ちゃま。左は男女問わず野郎。
近年になって、藝大に行く機会が何度もあって、その友人のイメージがリアルに「分かる、分かる」という感じだ。
バイオリン専攻の子が友人に、トイレに行くから楽器を見ていてと頼まれて
「いやいや、それはできない。持って行って」と言ったそうだ。
冷たい・・・。
いやいや、その預かりものが、一等地の豪邸の値段だったりする。
とても気軽に「いいよ」なんて言えないですよね。
いやいや、この本(^^♪面白い。お勧めです。