藝大生 | fuyusunのfree time

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長唄などの邦楽をこよなく愛する看護師のfuyusunです。
ナースの仮面を脱いだ、fuyusunの日常を綴っています。

 

本屋さんで目に付いたので思わず買ってしまった。

東京藝大。わが師匠も講師として教鞭をとっていた。

去年と一昨年、俄か藝大生として数日通学しました。

けっこうご縁のある大学です。

 

子供時代から邦楽を親しんでいた私。

学生時代に「藝大に行きたい」という夢をほんのちょっと願った事がありますが、

小学校時代に観た“ベルバラ”に感動して、

「宝塚に入りたい」・・・

それが、だんだん「役者になりたい」という夢に変革した時代なので、「ちょっと思っただけ」のレベルだったのだと思います。

当時、演劇専攻があった大学は、桐朋、日大、玉川、早稲田だったかな。

私は早稲田を目指していましたが・・・学力がどうもとどかない感じで・・・。

当時、両親は役者になる事を猛反対。・・・だったんですがね・・・

父は日大芸術中退で演劇青年。母も名古屋の名のある劇団の出身。

演劇を志していた二人なのに、子供がその道を進む事は望まないのですね。

が、二人が、過去に自分の両親にしたように(???・・・したか不明)・・・私も、ごり押しで、演劇学校に進路変更しました。

演劇学校の方が、大学よりも競争率高かったけれど、でも合格しちゃった。

 

思えば、総合芸術である演劇がなぜ藝大にないのかが不思議で仕方がない。

近年、大学院で映像系の科目が増えましたが・・・。

もし、藝大に演劇があったら、まじ進学を考えていたと思います。
何故なら、国立大学なので、私学に比べて学費が安いでしょ。

親を説得しやすい。

 

この本を読んで、音楽よりも美術の学部の方が不思議世界で楽しそうだ。

そうそう、多摩美出身の友人が、藝大は道を隔てて、学生の人種が変わるといっていたが、この本にもそう書いてあった。

上野を背に、右はお嬢様、お坊ちゃま。左は男女問わず野郎。

近年になって、藝大に行く機会が何度もあって、その友人のイメージがリアルに「分かる、分かる」という感じだ。

 

バイオリン専攻の子が友人に、トイレに行くから楽器を見ていてと頼まれて

「いやいや、それはできない。持って行って」と言ったそうだ。

冷たい・・・。

いやいや、その預かりものが、一等地の豪邸の値段だったりする。

とても気軽に「いいよ」なんて言えないですよね。

いやいや、この本(^^♪面白い。お勧めです。