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朝鮮王朝で一番の暴君といえば、十代王の燕山君であると私は思っている。十五代光海君も暴君とレッテルを貼られているが、様々なドラマを通してどこが暴君なのか分からない。どちらかといえば、朝鮮王朝一番の名君のように思いますが・・・。
燕山君はとにかくメンタル的にいかれている王様という印象。
さて、その暴君を背景のドラマ。一見、ちょっとちょっと。。。やばい映画を借りちゃったかしらと思うが、最後まで観ると、きちっとした芸術的作品であった。
燕山君の母は、とても嫉妬深い王妃。嫉妬によってある日の事、夫の顔を引っ掻いて傷を負わせてしまったとか。そんな事で廃位となり賜死する。
たかが嫉妬で、たかが夫の顔を引っ掻いたくらいで・・・。と思いますが、王家にとっては死を賜るくらいの重罪のようだ。
そんな母の最期を知った王はいきなり暴君となる。
こういう、深い深い傷を利用して、自分の利益を得ようという輩はどこにもいる。
母の愛を知らない王は、哀れで理不尽な母の死を「自分から母を奪った」という思想になるんでしょうね。究極のマザコン。私はドラマで描かれた彼を見てそう思う。
今日はよい映画に出会えたと思います。