第三十五回城南ブロック舞踊会 | fuyusunのfree time

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長唄などの邦楽をこよなく愛する看護師のfuyusunです。
ナースの仮面を脱いだ、fuyusunの日常を綴っています。

最近、夏バテの為に非常に体調が悪い。
うつ病に似ている・・・。
いやいや、自律神経失調症・・・。
何か変な体調に付き合いきれない今日この頃。でも、仕事は休めないし。。。騙し騙しで今日にいたる。

今日も出足が今一つ重かった。
舞踊会が大好きな私が、
「出足が重い」というのは、メンタル的に重症だ。
が、ここでパスをしたらきっとダメなんだろうな。好きなことぐらい無理してでも楽しめるというのがリハビリです。

劇場に着く手前で、
「暑くて、来るだけでも大疲労だね」と言っていた私。
好きな演目はルンルンですが、あまり好きでないジャンルを鑑賞する時は普段以上のストレス。
でも、好きじゃないジャンルの演目も蓋を開けると楽しい。。。そんな事に出会えるのだから、まずまずの体調の回復。

今日は客席はけっこうストレスの多いものでした。
最初に選んだ席。奇跡的に超よいセンターをゲットできたのですが。。。
が、真ん前に座っている人が大きくて、舞台が全然見えない。
演目が終わって、その男性が立って吃驚。中肉中背と大きくない人。結局、超座高が高い(短足)という事が判明。こういう人はセンターに座るのはご遠慮願いたい。いやいや190㎝くらいある大男と思いましたが・・・。

この座高の大きい方を避けるために空いた席を探したら、もっと良い席がゲットできた。
が、今度は後ろに座る人に少々難あり。
命名「ガスおばさん」。
何か、演奏のほかに違う異音が度々聞こえる。幕間は別に異音の体験はないのだが、なぜか演目が始まると「プリッ」とか「げっぷ」という音が頻発。笑っちゃうくらい。ついでに、その間に大きなため息や寝息・・・。この人の胃腸の具合が心配。・・・は医療者として。
一般観客としては、非常に迷惑な方だった。
鷺娘で「妄執の(プリッ)」・・・笑える。
しかし、これほど、下から上から排ガスを遠慮なく公然でできる類は珍しい。
思わず、幕間に背伸びする振りして顔を拝見。普通のおばさんでした。
吃驚。

さて、
色々、良しも悪しきあるプログラムでした。

今日のすごい発見。
このリオのオリンピックでリレーで銀メダルを取りましたよね。
「世界一のバトンリレー」と評されています。
その根源を今日感じました。
後見が何事もなく立ち方に小物を渡していく。流れを止めることなく素晴らしい連携。
そうか、世界一のバトンリレーはここにあるんだな。・・・きっと。
現代日本人の西洋かぶれかが分かった。日本の古典に現代人は学ぶものがない。そう思ってもいる人は多いと思う。
が、自分の古典を振り返ると世界に超えるものの発見がある。はははっ!なんて思っちゃいました。まあ、あの脅威のバトンリレーが後見と立ち方の小道具の受け渡しに根本があるかは分からない。

今日の会でダメと思ったのは、衣装の着付けである。
どこかがだらしがない。職人は当人の体系とかを言い訳するかもですが、
大きな経費を頂戴して、その人か100%美しい仕上げをするのが当然と思う。
また、後見の人も同じ。引き抜いた後の始末が悪い。たぶん着付けが悪いからとは思うけれど。。。
直せる時に直してあげてと思う。
衣装・結髪・メーク。これは演者にとって非常に大切。どんなに上手に踊っても、視覚的演出がダメダメだと、ゴミも同然。
裏方のせいで大金をはたいた大舞台があっという間に水の泡。それくらいに重責という事をそれぞれの職人は知っているのかしら。

最後の『新版酒餅合戦』。
杵屋正邦氏の楽しい新作もの(今となっては旧作)ですが、非常に楽しい演目でした。
この手の作品。けっこうありますよね。
他にも色々と鑑賞した事があります。ほとんど不思議な国のアリスとかそういう感じの演目。
ここに来るまで非常に長い道のりでした。最後まで我慢してよかったです。

義太夫と長唄、常磐津の掛け合い。それだけで非常に豪華。
ストーリーも面白かった。
存知よりの舞踊家さんもご出演。いやいや、彼女の踊りは誰よりも上手い。
決まるところが決めれる唯一の舞踊家さんだった。全体を拝見するつもりが、彼女にくぎ付けになってしまった。
私も、決めるべきところを決める事のできるお囃子を演奏できるようにんなりたい。

フィナーレらしい演目。昼の部からの長丁場でしたが、
最後までいられてよかったです。


ちゅいと夏バテで、
やっと回復傾向なのに、ちょいと無理をした気がする。
また明日からハードな日勤。なるべく疲れる事にはかかわらぬようにしよう。