身体の違和感を感じて一週間。そして、土曜日に「帯状疱疹」と確定診断を受けて・・・。
帯状疱疹は、一応、帯状疱疹ウィルスが原因の感染症です。ただ、ずっと昔に罹患した水疱瘡のウィルスが虎視眈々とこの日を狙って潜んでいて、それが悪さする病気ですので、多くの方はこのウィルスの免疫を持っているのでうつらない病気として、わが頭脳にインプットしています。
ただ、免疫力の低下した方や免疫を持っていない幼児には要注意の疾患。
土曜日に診断。「やっぱり帯状疱疹」と観念して薬物療法をスタート。
「安静第一」のアドバイスも医師からいただいたのですが、運の悪い事に日曜日は出勤。休日出勤はとにかく最小限のスタッフで一日を消化しなければならないので、よっぽどでないと休めない。
だから、辛くても勤務することを覚悟ていました。
が・・・
「考えてみたら帯状疱疹って感染症じゃん!」
私は普通に出勤していいのだろうかと不安になった。まずはネット検索。
普通の会社は、別に出勤停止の措置は取られていないらしい。逆に超辛くても仕事に行かなければならないというかわいそうな記事に出会ったりする。
健康な成人が働いているところは、みんな免疫を持っているから関係ないよね。
しかし、病院って特殊じゃん!うちは療養型の病院で癌の化学療法をバリバリにやっていてというような免疫力に問題のある人や、水痘ウィルスの抵抗力をもたない幼児を対象としているわけではない。
が・・・。一応、病気を持っている患者さん。今笑っていても、明日は意識不明の状態に陥っているケースも多い慢性疾患を持った超高齢の方々が中心の病院。
この私が患者さんを触っちゃっていいの???
ある大学病院の感染対策マニュアルがネットで公開されていて、やっぱり「帯状疱疹に罹患した医療スタッフは水泡が痂疲化するまで出勤停止」とかになっていた。
「感染対策」で検索すると、「出勤停止が望ましい」という文章がめにつく。
うわっ!どうしよう。
同僚を通じて、師長に連絡して、相談の上で日曜日は欠勤。
休日でゆっくり予定を組んでいたに違いない子が代役で出勤してくれることになった。
そして翌日、相談のうえで週末までお休みという事になった。ここも問題。夜勤を突然変わってくださった方がどなたかわかりませんが・・・ごめんなさい。
さて、病状の方ですが・・・。
極々初期の段階の帯状疱疹由来の発疹を発見するのが得意な私。その技術が自分をも救った。
土曜日の午前中。いろいろ迷いながら、十一時くらいに整形を受診。
普通は、整形外科受診だけで、
「ああ、皮膚科の○○医院には間に合わないね。月曜日の朝早々に受診してください」と言われちゃいそうな時間。
整形外科では、極々初期の帯状疱疹に対して確定診断は難しい。だから専門の皮膚科に行く必要がある。
が、ご紹介いただいた皮膚科は十二時半までやっているところ。
「一時間以上もあるから大丈夫」
で、ギリギリセーフで帯状疱疹の確定診断を受けた。
それが幸いしたのだろうか。
神経痛は徐々に楽になっている気がする・・・。が、発疹は大きく広がる事なく少しずつ良くなっている感じ。
本当に帯状疱疹と思わせるけれど、早期だとそういう事があるらしい。
帯状疱疹というと皮膚の病気と勘違いしますが、見方によると神経を痛める病気です。
皮膚の病変が大したことがないわりに、痛みは大袈裟!
緩和したといっても、ロキソニンは手放せない。
さてさて、どんな病気でも早期発見・早期治療。
とくに帯状疱疹は早期が大切なことを実感しました。
理由のわからない片側だけの神経痛。そして、しばらくして発疹が出たら、迷わず皮膚科に飛び込みましょう。