毎年、暮れに開催される新の会に行ってきました。
女流お囃子方の演奏家の先生方のお勉強会。毎年楽しみにしているのですが、お稽古と重なったり、仕事とかさなったり・・・行けない事が多い(涙)
今年は行けて良かったですルン♪
『菊寿草摺引』
演奏会でこの曲を聴くとは思いませんでした。
別名『勢い』。この曲は初心者のうちに誰でもお稽古する曲ではないでしょうか?!そうそう、一曲目とか二曲目にやると思うのだけれど。
小鼓や太鼓は『雛鶴三番叟』の次に習いました。大皮ではまず最初にやった曲。
私はまず大皮から習っていたので、この曲がお囃子初めて物語でした。
まだ指皮がなくて・・・超痛かった!
タテ小鼓は、亡くなった師匠のところの姉弟子。亡くなった師匠に芸風がそっくり。当時、目指す先輩でした。彼女の背後にいつも亡くなった前の師匠を感じる。
『浦島』
良い曲ですよね。
ちょいと太鼓地が上段とマッチしていない感じがして、改めてこの曲のむずかしさを感じました。
小鼓。今日の舞台はとっても乾燥が厳しかったようで・・・。でも、そんな中でよい打ち合わせを聴かせていただきました。
そうそう、私もマスクなしで家を出たのですが、乾燥でものすごっく喉が痛くなってマスク買いました。
以前より気になっていたのですが、ある演奏家の方の楽器を取る所作がすごっく気になるのです。
合理的なのですが、私はあの楽器の取り方は良くないと思います。見た目が綺麗じゃないのよね。
『-一調一管- 雪烏』
二世藤舎名生が平成二十五年に作曲した曲だそうだ。まだ全然新しい曲です。
大好きなお笛の先生。表現力豊かでその風景が私の頭の中に描かれました。
小鼓。今日は本当に気の毒な環境。が、それにも負けずに「烏」と「雪」を感じさせてくれたのが感動でした。
『桜狩』
全体にとってもまとまった演奏だと思いました。本当に綺麗な曲ですよね。
この曲の辻打ち、大好きなんですよね。
あのようにサラサラと出来るといいのになぁと思いながら聴いていました。
『助六』
笛と太鼓の出し物だったのですが・・・。
お囃子入りで聴いたのは初めてでした。
二挺二枚の舞台。やっぱり、お囃子が入るとお囃子がうるさく感じられる。特に笛は押さえようがないと思うのですね。うーん・・・。
そうそう、このタテ三味線の方もタテ唄の方も大和楽の方ですよね。唄の方は、大和楽では三味線を弾かれている。
タテ三味線の方。亡くなられた先代の大和楽のお家元にうり二つで吃驚した。
お家元が亡くなられたショックか、それとも他の原因であろうか・・・。激やせですね。
清元『喜撰』
清元紫葉氏の三味線は本当に素晴らしい。普段は男性を率いての現場のせいか非常に男性的でした。
見た目は美しいし、芸は男並みだし。本当に素晴らしい演奏家さんです。
梅屋巴氏の太鼓は若い頃から素敵すぎです。彼女が二十代の頃から、私は彼女の太鼓が好きだったのですが・・・。見るたびにオーラが増すのを感じます。素敵です。
久しぶりによい演奏会でした。
帰りは、
『ドクターX』目指してまっしぐらでした。