六天様のお祭り | fuyusunのfree time

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長唄などの邦楽をこよなく愛する看護師のfuyusunです。
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今日は、氏神様のお祭りだ。

そうそう、いつもは隣町の白山さんのお祭りとはずれるのに、今年は一緒の日。

これからしばらくは、この近辺はお祭りシーズンである。

有名なお祭りと違って小規模のお祭りだけれど、なんかとってもワクワクする。

この六天様は鎌倉時代からここに鎮座されている。

戦争で辺りは焼け野原になったのに、ここだけは焼けなかったとか。



六天様。正確に言うと第六天魔王様。またの名を自在天様。非常に霊力の高い神様のようです。

仏教において六つの世界がある。地獄界・餓鬼界・畜生界・修羅界・人間界・天上界。地獄界から人間界までは欲望に捉われる世界であると言われている。

僧というのは、その捉われる欲を捨てるために修行をする。

天界においても人間界に近い部分に存在する方々は依然として欲望に束縛されているとか。(←そういう神々を六欲天と呼ばれている)

第六天様はその六欲天の最高位にいらっしゃる神様である。

どうも色欲に関連する神様らしい。男女が出会い、恋愛感情をもち、その子供を欲するという事は人間の色欲である。。。という事なのでしょうね。

男女が出会う事で子が恵まれるように、農作物も男女の出会いによって実りとなる。

そういうことなのでしょうね。


江戸祭囃子の系統には二種類あるらしい。

一つは神田祭囃子・葛西囃子系統。もう一つは目黒・船橋・大井・相模流系統。

何が違うのか今一つ分からないが、

ある文献では、

「屋台」という曲。神田・葛西系は一鎖が十二粒だとか。ところが目黒等の系統は一鎖が十六粒なのだそうだ。へえ~♪面白い。

たぶん、長唄等で使われる「屋台」は神田系でいただいた手だと思うが・・・ふーん・・・そうなんだ。


この六天様には「雨乞いの神楽」というものが伝承されていたらしい。

が、昭和十年頃を最後に、今は「そういうものがあったよ」だけで伝承されていないそうで、ものすごく残念な事である。

古くから伝わるものが消えてしまう。何故誰かしら残していてくれなかったのかなと思う。

そうそう、ちょっと前はお祭りというとあちらこちらで祭り囃子の音(テープなんですけれどね)が聴こえて、お祭り気分でワクワクしたものですが、この数年、ぜんぜん静かなんですよね。

たぶん、騒音とかそういう問題なんだと思いますが。

年に一回の事じゃないですか。それも、氏神様を祀るためのお祭りなのに・・・。

私も含めそうなのですが、余所者人口が大半を占めていると思うのです。だから、氏神様というものに対して敬意の気持ちがないのだろうな。

でもね、やっぱり神仏を尊ぶ気持ちは大切だと思います。

受験とかそういう時には神頼みするのにね。。。失礼な話です。

そうそう、年末の除夜の鐘に対してもクレームが出る世の中らしいです。おいおい、日本人大丈夫?!と思いますね。


明日の本祭は仕事のために楽しめませんが、お参りに行けて良かったです。