蒔絵が気にいって、ついつい入札しちゃいました。
ただ、内側はツルツル・・・。
絶対に鳴らない。・・・だろう。
楽器としては、超疑問の楽器だった。
でもなぁ・・・皮もついていていいなぁ。で、入札した。
「でも、絶対にこれ以上ダメだから」という金額を決めて入札した。
皮代と思えばギリギリ。それも、望みの皮代だったら「ラッキー」の値段。
胴は「どうてもいい」・・・。(本当は一番気に入ったのにね)
実際に手元に来て、本当に樺らしい蒔絵だった。
こんなお稽古胴にはもったいない豪華な蒔絵。内部は漆も塗っていないし・・・。まあ、それなりなのかな?!
バラバラ状態で到着した小鼓。調べを掛けてためしに打ったら、けっこう甲は効いたし、一応「ポン」と言った。ついでに、皮のバランスもまずまずのような気がした。
きっとたぶん、胴は舞台用では無理だけれど、この皮は使えると思った。
どういう環境にあったのでしょう。
前皮の方・・・。焼けたような変色がある。楽器としては別に問題なさそうだ。
裏の皮は健在。
調べ。かなり傷んでいるが、毛羽立っていないので、まああまり使われなくて放置されたのかな?!という感じ。
が・・・。放置された割に皮はおせんべいじゃない。
皮の値段としてはお買い得だったかも知れない。
が・・・
この蒔絵。素敵なのですが・・・。
何とかならないのですかね。そこが悲しい。
せっかく小鼓大好き人間のもとにお嫁に来たのですから、
是非是非、皮だけでもいいですから表舞台で役立つ楽器になってもらいたい。
感触的にいい感じの皮なんですが・・・。
調子つけてどう変身するかは私の腕に掛っている。
絶対に、君に命を・・・。そう思いながら携わります。
何だかんだ良いお買いものをした気がします。