鳳凰に松の小鼓 | fuyusunのfree time

fuyusunのfree time

長唄などの邦楽をこよなく愛する看護師のfuyusunです。
ナースの仮面を脱いだ、fuyusunの日常を綴っています。


先日オークション落とした小鼓。

蒔絵が気にいって、ついつい入札しちゃいました。

ただ、内側はツルツル・・・。

絶対に鳴らない。・・・だろう。

楽器としては、超疑問の楽器だった。

でもなぁ・・・皮もついていていいなぁ。で、入札した。

「でも、絶対にこれ以上ダメだから」という金額を決めて入札した。

皮代と思えばギリギリ。それも、望みの皮代だったら「ラッキー」の値段。

胴は「どうてもいい」・・・。(本当は一番気に入ったのにね)

実際に手元に来て、本当に樺らしい蒔絵だった。

こんなお稽古胴にはもったいない豪華な蒔絵。内部は漆も塗っていないし・・・。まあ、それなりなのかな?!

バラバラ状態で到着した小鼓。調べを掛けてためしに打ったら、けっこう甲は効いたし、一応「ポン」と言った。ついでに、皮のバランスもまずまずのような気がした。

きっとたぶん、胴は舞台用では無理だけれど、この皮は使えると思った。


どういう環境にあったのでしょう。

前皮の方・・・。焼けたような変色がある。楽器としては別に問題なさそうだ。

裏の皮は健在。

調べ。かなり傷んでいるが、毛羽立っていないので、まああまり使われなくて放置されたのかな?!という感じ。

が・・・。放置された割に皮はおせんべいじゃない。


皮の値段としてはお買い得だったかも知れない。

が・・・

この蒔絵。素敵なのですが・・・。

何とかならないのですかね。そこが悲しい。


せっかく小鼓大好き人間のもとにお嫁に来たのですから、

是非是非、皮だけでもいいですから表舞台で役立つ楽器になってもらいたい。


感触的にいい感じの皮なんですが・・・。

調子つけてどう変身するかは私の腕に掛っている。

絶対に、君に命を・・・。そう思いながら携わります。


何だかんだ良いお買いものをした気がします。