
国立科学博物館に行った♪
『医は仁術』を観に行った。楽しかった♪
ナビゲーターは大沢たかお。テレビドラマの『仁-Jin-』そのものだったなぁ。

本当に熱い鉄が打たれる時代だったように思える。
すべての人に大教授の席が確保される可能性を持っていた時代ですよね。
だから、みんな懸命で真面目で、熱かった。
私はこの時代の医療の世界が好きです。だってプラス思考ですもの。
今は「仁術」よりも「算術」。
いやいや、業界人として言っちゃいけないと思うけれど、こういう過去の偉人の方々の業績を前にすると言っちゃいます。・・・じゃない人もいらっしゃると思いますよ。

そのために、日本が世界発にして偉業も、
「いやいや、きちっとした論文で発表されていませんでしたから」・・・
で、世界初なのにその偉業が認められなかったりするんですよね。
例えば、チョウセンアサガオを用いて全身麻酔での手術を成功した華岡青洲。あれが本当は初めてだった。でも、世界的に論文発表したわけではないので、やっぱりウィリアム・T・G・モートンがエーテルを使用しての手術が公式的な初めて物語になっている。
そうそう、病原微生物の発見においても、蛮国であった日本はその発見を横取りされたりで・・・。
ペスト菌を発見した北里柴三郎は名誉の極み。本当に素晴らしい。発見を横取りされなくて良かった。
私の仕事の業界である医学と、私の大好きな和の世界の融合したこの展示会。
絶対に観に行きたいと思って念願がかなった。
熱い志で我が国の医学を支えた医学生たちの記録物。本当に素晴らしく、その熱き心が感じられ素晴らしかった。腑分けの記録も素晴らしい。
あるご婦人が
「何か気持ち悪い」と仰いましたが・・・。
そうなる可能性のある方が見るものではありません。この神聖なる空間に不釣り合いの方と思いました。
日本は、江戸時代に罪人の死体を腑分けする事で解剖学の勉強をしました。
罪人の首の切り口・・・。すっぱりじゃないのですよね。残虐・・・という事は、それだけ罰を受けたものは苦しんだという事です。
そういった罪人のおかげで人体の神秘が露呈したのです。

今の医学には文化的な「美」を感じません。
薬箱の蒔絵・・・素晴らしいです。
どこそこの薬局の看板には螺鈿で装飾さています。素晴らしい。
偉業に対しては知っている事の多いものてす。
近代の科学と日本の古典の融合が楽しみでやじうましました。
そして超感動しました。