先日の同級会で、
「私も三味線やっていたの。しかも長唄」という子がいて吃驚でした。
でも。。。。
「大嫌いだった」だった・・・(涙)
私も、彼女と共に机を並べていた頃は、嫌いではなかったけれど、そういったものを習っている事が恥ずかしかった。
・・・といいつつ、現在、お囃子方の人間国宝の先生の若かりし頃で、彼の方に憧れて、どうしても「小鼓」をやりたいと母に我儘を言っていた時代でもある。
当時、私は環境に恵まれていたのだと思う。
たぶん、あの頃の先生では、彼女同様、「長唄なんてつまんない」と思っていたに違いない。でも、環境で他人には言い難いけれど、けっこう三味線が楽しいと思っていた。
今思えば、出会った先生ですね。
特に子供の場合は指導者が重要だと思います。
その世界が楽しいものと理解させてくれるお師匠さんに出会うという事はなかなか難しい事です。
三味線をはじめ、芸事というのは楽器を学ぶのではなく、
「芸」を学ぶというのがお稽古だと思う。しかし、その芸を分かっていないで教えている人が多すぎと私は思います。
芸人であるお師匠様方は芸に導いて下さいます。
結局、芸と言うのは教えられるものではないのですね。自分でなんとかしなきゃいけない世界。お師匠さんというのは、その扉まて導いてくれる人であり、指針を示してくれる人でもあります。
「小鼓が大好き」と思うのは、亡くなった師匠、そして、今の師匠のお二人のおかげです。
そして、小鼓を通して「長唄」が大好きです。
長唄は日本が本当に誇る事のできる、日本の音楽文化の一つです。その文化を一人でも知って欲しいから、私はブログで色々書いたりしています。
そして、後進゜を育てられるようになりたいと勉強しています。
一人でも、長唄の世界って楽しいと思ってくれる人を育てたいですね。
しかし、「長唄が好き」と思わせてくれる環境と人の出会い。感謝、感謝の事であります。
本当に、ありがとうといいたい。