
今日は新百合ヶ丘にある川崎アートセンター内にあるアルテリオ映像館に行ってきました。
去年・一昨年と邦楽祭で演奏させていただいた、すぐちかくにある麻生区の区民ホールも立派だが・・・。こんな立派に施設があったのですね。
川崎市は、芸術の発展に力を注いでいると聞いていましたが、本当ですね。

『父をめぐる旅』というドキュメント映画を拝見した。
日本画家の中村正義画伯を扱った映画である。
中村正義美術館の館長であるお嬢様がお父様の軌跡を辿るというドキュメント。
この主人公の方とは母を通じての御縁がありまして、本日、この試写会を拝見させていただきました。
先日、練馬の美術館で中村正義画伯の絵を堪能。まだ記憶が濃いうちにこの映画を拝見して、
あの時に受けた感動が再び我が心の鐘を打ち鳴らした。
中村岳陵の弟子となり若くして日展で入賞を果たす。速水御舟の再来とも言われ将来を嘱望されていた。その後、日展の審査員になるなどエリート街道を歩んでいたが、ある日、突然日展を脱退。裏切り者として様々なバッシングを受けるが、そのパッシングにも負けずに素晴らしい作品を世に出した画家である。
私はこの画家の目が好きだ。
時に優しく、時に少年のようにあどけなく。透明で澄んだ瞳。本当に美しい目をしていると思う。しかし、奥底にメラメラと燃える「意志の炎」を感じる。その炎を感ずるとちょっと怖い。でも、素敵。

私の大好きな源平合戦を題材にした絵は、『怪談』という映画のための作品だったのですね。
安徳天皇とか、義経とか、そういった有名どころに着目した絵画ではなく、
沈んでいく傷ついた兵士たちを注目した絵。
「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり・・・」まさにこんな感じの絵だと思う。
よい映画でした。これから全国公開されるそうです。ぜひおすすめです。
詳しくは記録映画『父をめぐる旅』公式サイト を見てください。
さて、帰りみちに母とうどんを食べて帰りました。
うどんの杵屋。もちもちして美味しかった♪よくばりな私は杵屋三昧セットです。