能の舞に『神舞』というものがある。
調べたら「『高砂』とか『養老』などといった、脇能に用いられるもの」と書いてありました。
脇能とは、神様が主人公の能のことだそうです。なんか、神様は一番という感じがします。(神様ものの能は一番目もの)けれど、脇能というと二番という感じしますよね。
正式な形式として、翁の次に演じられるのが神様なのだそうです。翁の脇という意味らしいです。
神様も男性とか女性とかあります。
この神舞の場合は、男の神様が舞う場面なのだそうです。ですから、格式高く颯爽とした雰囲気で演じられるのだそうです。
天女の舞というのがあって、女の神様の場合はこちらなのでしょうね。
長唄のお囃子の中には、いくつかお能から手組を頂いているものがあります。まるっきり同じかどうかは疑問ですが???
神舞も長唄では良く使われる手組です。
『老松』には、クドキから踊り地に行く間に、神舞の合方がはいります。もちろん、この合方に入るお囃子は神舞いの二段目・三段目を打ちます。
ふと、この神舞は男か女なのか・・・、馬鹿なこだわりを持ってしまいました。
男か女なのか・・・でも、けっこう重要じゃん♪
能の世界的に言えば、男の神様の舞ですよね。
しかし、この『老松』は、六三郎さんがお母さまのために作曲したもの。たぶん、母を松に例えて作ったんだと思いますよ。またまた、曲の雰囲気からも女を感じます。・・・やっぱり女なのかな???
お囃子を演奏する時、
私は頭の中で誰かを踊らせていることが多いです。
天女とか、女の神様というのは、頭の中で踊らせやすい。つまり、イメージしやすいのですが、
男の神様の舞って今ひとつイメージつきません。
ですから、この『老松』の神舞は男の神様だよ・・・なんていわれると、ぜんぜんイメージがつかないです。
どうしましょうね。
先日、二月の舞台で三味線をされる方から「こんな感じです」と音をいただきました。
はあ・・・もうあっという間ですね。
まだまだ一本調子。なかなか色が付いて行きません。頑張らなくちゃ♪