ヘンダーソン夫人の贈り物 | fuyusunのfree time

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長唄などの邦楽をこよなく愛する看護師のfuyusunです。
ナースの仮面を脱いだ、fuyusunの日常を綴っています。

ヘンダーソン夫人の贈り物 デラックス版ヘンダーソン夫人の贈り物 デラックス版
(2007/11/21)
ジュディ・デンチ;ボブ・ホスキンス;クリストファー・ゲスト;ケリー・ライリー

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久々に感動の映画でした。

物語は二次世界大戦のロンドン。
未亡人となったヘンダーソン夫人が、夫の遺産をもとに劇場を購入。
紳士淑女の国、ロンドンで初のヌードデビューを。
そして、戦火が激しくなり、空襲の連日。
しかし、政府の閉鎖命令にも屈せず、若い兵士をはじめ、暗い人々に感動を送り続けた。
・・・
と言う感じのお話しかしら。
ミュージカル好きの私には感動でした。

お芝居やショーというのは、本当に人々の心を明るくし勇気を与えるものですよね。
戦時中だからこそ、人々にはそういった娯楽が本当は必要なんだろうな。
でも、日本では「お国の大事に娯楽なんぞ」と戦時中は取り締まりが大変厳しかったようです。娯楽の無い世の中なんて・・・。悲しいなぁ・・・
そうそう、
私が子どもの頃あった、邦楽雑誌に著名の邦楽演奏の方々に、戦時中は何をしていたか。終戦間近、演奏活動はどうだったのか等々のアンケートの集計が載っていたものがあった。
ほとんどの方々、戦後間近は演奏活動やお稽古等はご遠慮という感じだったらしい。中には、関係なく・・・と言う方もいらしたが・・・。きっと「非国民」とか言われていたんでしょうね。
音楽や演劇といった娯楽。
普段、私たちはあまりに身近にあるのでその大切さを感じないかも知れませんが、もし、大好きな音楽を聴くことができなくなる。大好きな楽器を奏でる事ができなくなる。といった事を思うときっと私の心は砂漠になっちゃうのだろうな。
本当に、戦争って良い事一つもないですね。

そうそう、後半、
何故、ヘンダーソン夫人が、劇場を購入し、何故ヌードデビューを始めたか。そのいきさつが明かされる。
拍手喝采でした。
感動の映画。お勧めです。