本来、長唄囃子は長唄に合わせるものなんですけれど、お囃子の方が主導権を持つようなそんな曲が幾つかあります。
有名どころでは、「島の千歳」という曲は小鼓の為の曲です。
確か、今の望月流の家元の望月太左衛門先生の曾お爺様。そして、人間国宝の望月朴清先生のお爺様に当たられる方の為に作曲された曲だと聞いています。
こういったお囃子の為に作られた曲って、カッコいいのです。腕の見せ所という感じに手がついているし…憧れるな。
こんな曲ができるようになるのは何時の事なんでしょうね。
さあこういった曲を演奏できる日を目指して日々精進しなくてはいけませんね。
今日は、遅番だったためにほんのちょっとしか練習できませんでした。出勤する前にちょこっとだけ太鼓の練習をしたので、夜は小鼓だけ練習する事にしました。
「鏡獅子」…今度夏に行われる浴衣浚いバージョンで練習。だいぶスランプから脱せたように思います。
今の課題は、ペース配分です。長丁場ですからね。
昨日、母に「後半の方だけど、一生懸命というのは伝わってくるけれど、なんか若いという感じがするわよ」という厳しい感想。だから、その一生懸命さを感じさせずに一生懸命できる事を目指しているのよ。もう、最後の方なんか酸素欠乏で目の前真っ暗で死にそうなんだから。
「その死にそうというのが伝わってくるのよ」だって。
うーん考えなくてはいけない。
きっと死にそうに辛い演奏を観客が聴けば、きっと観客も苦しくなっちゃうだろうなって。そう思うのです。
でも難しいのですよ。死に物狂いでやら無いと手を忘れちゃうのですよ。
まだまだ課題をクリアするまでは時間が掛かるな。
今日の練習でもやっぱり死に物狂いになっていた。