「三響会」は田中流家元の田中傳三衛門師とそのご兄弟の伝次郎師と能の大皮方の亀井広忠師の演奏会で、能と歌舞伎とかそういった伝統芸能でも歌舞伎方とは違う別分野コラボレーションで毎回話題になります。
この方は、御父様は能の大皮の人間国宝ですし、お母様は歌舞伎囃子方のお家柄ですし、本当に鳴物のサラブレット兄弟です。
さて、この「二人三番叟」は狂言と歌舞伎のコラボレーションでした。
私の大好きな野村万斎氏と歌舞伎の市川染五郎氏が立方でした。
普段あまり感じませんでしたが、やっぱり能(狂言)と歌舞伎って異種なものなんですね。
同じ踊りなのに全然違う。
狂言の動きって、うーん何て表現するのかな。。。
「キリッキリッ」という言葉しか浮かばないのですが、そんな感じ。
なんというのかな、ちょっと直線的なのかな?
歌舞伎。。。つまり日本舞踊は、曲線的というか流れというか流麗という感じ。
どっちが好き?それぞれの良さがあってどっちとは言えませんが、どちらかというと私には狂言の舞の方が迫力あって好きかしら?!鮮麗されたものも素敵ですけれど、土着というか土臭さのある狂言の舞の方が私は好きかも知れません。
そうそう、歌舞伎の「三番叟」ものは謡曲から来ているんですよね。
能では、翁は能のシテ方・千歳はワキ。三番叟は狂言方が演じるのだそうです。
以前、テレビで能の「翁」を観た事がありますけれど、是非生で観てみたいです。もち、三番叟は野村万斎氏でね。なんか観劇料高そうですね。
昨日のテレビの録画状態のせいかも知れませんが、やっぱり能のお囃子はド迫力。大皮がさすがに能の方ですから長唄の伴奏が非常にしけた感じでした。
なんかバランス的に今ひとつかな?!と思ってしまいました。これは、個人的感想で良い悪いじゃないのですよ。
私的イメージで全体的バランスが歪に感じただけです。
生で鑑賞していたら、きっとお囃子の迫力に圧倒されちゃって、そんな事感じないと思います。
やっぱりテレビって本来の良さが伝わり難いものなのかも知れません。
さて、以前は「竹生島」を能と長唄のコラボレーションを試みていました。
今回は狂言と長唄。。。
さてさて、今度はどんなのを試みるのかちょっと楽しみです。
予定が分かったら生の演奏会に出かけたいなぁ。
お流儀的に私の流派と田中流は全然流れが違うので、勉強にはあまりなりませんが、でも最近の売れ売れの三兄弟ですから、ちょっと興味あります。

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