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甦るオッペケペー
川上音二郎一座 (1997/12/17) 東芝EMI この商品の詳細を見る |
こんなCDを見つけました。
日本がエネルギッシュに輝いていた時代。
日本には様々な芸能が当時にもありました。
川上音二郎という人は、日本演劇史に必ず出てくる人です。
この人が吹き込んだレコードがあったのですね。
いやいや、絶対に面白い。
ノイズが凄くて、今のような美しい音とは違います。
けれど、その当時の温かみ、土臭さを感じる一枚。
この中には、数曲の長唄のフレーズが録音されています。
今の長唄に馴染んでいると、なんて野蛮な長唄だろうと思いますけれど、しかし、どこかで素晴らしいと拍手している自分がいます。
しかし、笑っちゃいます。
この録音。
確かに川上音二郎という人がイギリスのグラモフォン社で録音したものなのだそうですが、ご本人はこれがレコードというしれものになった事を知らなかったそうです。また、グラモフォン社はターゲットをヨーロッパに向けていたので、日本では宣伝活動が行われなかったようです。
それが故に、日本ではこのレコードの存在を知らなかったようです。解説によると、日本人初のレコード録音だったそうです。
どれくらい売れたレコードか分かりませんが、百年近い年月、グラモフォン社のお蔵に眠っていた音源です。
この音源を見つけたのは、J.スコット・ミラーという大学の先生です。
よくぞ見つけてくれたと思います。
このCD。
寄席とかそういったものが好きな方には特にお勧めの一品です。