曲は大切にしなければならない | fuyusunのfree time

fuyusunのfree time

長唄などの邦楽をこよなく愛する看護師のfuyusunです。
ナースの仮面を脱いだ、fuyusunの日常を綴っています。

今日は今月最後のお稽古でした。小鼓『廓丹前』・太鼓『新曲浦島』

素人にとって、一曲一曲は一期一会ににたものがある。
好き嫌いは別として、いまやっている曲に今度いつ出会えるのか分からないのです。
私は素人なので、出会える舞台というのは限られています。
プロの方々は毎日のようにお仕事があって、色々な曲に出会っていますが、私は一曲とかそんな感じですね。
ですから、舞台にかける為にお稽古している曲というのは、本番が終われば、またどこで出会えるかわからないのです。

でもね・・・
それなのにね・・・
申し訳ないけれど、『廓丹前』飽きています。
ワキというのもあって、こうしてああしてなんて考えちゃいけないのですよ。
特に、今回は一人で打つところがないと思われ・・・
連ればかりですからね。。。タテに追従です。
私はパワーがあるので、とにかく控えないと・・・
タテより前に出てはいけない・・・
控えて控えて・・・そう思うととぜんぜん楽しくないのですよ。
つまらないから、日々流す程度でお稽古。
「やりました」だけで、直しもせず、ただやっただけで満足です。
そんな私の気持ちを見通したのが師匠でした。
すごいですね。
「長くやっていると中だるみというか、安心しちゃうというか、そんな感じになるのが分かるんだけれど・・・」
「本番までは100回やったら100回きちっとできなきゃいけないんだよ」
すみません・・・。分かっちゃいるんだけれど・・・気持ちが盛り上がらない。
師匠曰く
「僕たちは、あれあれ間違った。でも明日があるさなんだけれど、お弟子さんたちは次がいつか分からないじゃない。一生ないかも知れないし」と・・・
考えてみたらそうだ。好き嫌いなんて言えない・
与えられたものを精一杯。それが私なんですけれどね。。。