今月最後のお稽古@三味線 | fuyusunのfree time

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長唄などの邦楽をこよなく愛する看護師のfuyusunです。
ナースの仮面を脱いだ、fuyusunの日常を綴っています。

すっかり寒くなっちゃいましたね。先月の再入門の日は大汗をかいていたのに・・・信じられない。
さて、どうも『五郎』は鬼門です。前回・・・二十ウン年前もこの曲で引っかかったのを覚えています。まあ引っ掛かっている箇所が違いますが。
長唄というのは二拍子。文化譜は一般的に一マスに四分音符が二つと言うのが基本。「表」と「裏」という感じになっています。さて、一つ数字の下に線が入れば八分音符。一マスに四つの八分音符が入ります。これは「表表・表裏・裏表・裏裏」という感じです。数字の下に二本線が入る時があります。お分かりのようにこれは十六分音符てすね。
さて、「イヤ」と一拍の休符がある時。その前が四分音符か八分音符かで大きな違いがある。・・・という事を忘れていた。
四分音符の次に一拍お休みの表記がある時は、1.5拍のお休みになる。つまり「テン」と弾いた時、表の裏はお休みなのですね。八分音符で一拍お休みの時は一拍のお休み。これを間違えると0.5拍も拍子を間違えてしまう事になってしまう。
二拍子なんですが、4ビート・8ビートと細かく拍子を取っていなきゃいけない。
なんかお囃子でも、その様な注意を受けた事があります。
楽理楽典・・・。そうそう、忘れていました。きちっとそういう事も勉強しなくちゃいけません。

さて、ぜんぜん違うお話ですが、
文化譜の『老松』の冒頭に「次第」と書いてあります。次第はお囃子の手組の用語。『竹生島』とか『勧進帳』などなど主人公ではなくて、ワキの登場に用いられている能から来ている手組です。
さて、お囃子のお稽古では「ヒカエ」と習っています。大小鼓が「・ヨオー」というと謡がかりで唄が始まる。
色々と『老松』を拝聴していますが、次第で始まる老松は拝聴した事がありません。
じゃあ文化譜が間違えているのか・・・。いえいえ、間違えと言う事はないと思います。お囃子って進化しているので、もしかして次第で始まっていた時代があったかもです。
また、四世杵家弥七が採譜した際に、もしかしたら次第で演奏したものだったのかも知れません。
ちょっと調べてみました。
お能の『老松』。確かに冒頭の「実に治まれる四方の国~」の部分は次第でスタートするような事が書いてある文献を見つけました。残念な事に音源がないので確かめる事ができないのですが・・・。
ただ、『鶴亀』や『竹生島』のように100%パクリの長唄なら分かるんですが、『老松』は題材として謡曲を参考にしていますが・・・オリジナルな長唄ですよね。。。
もし、あそこが次第だったら・・・
ちょっと重いかな??!でも、けっこうカッコいいかも(次第好きだから思うのかも)。
昔はこうだったけれど、今はこうというのを良く聞きます。
単に「ミスプリ」とは思わず、ちょっと調べてみたいと思った次第・・・洒落じゃないですよ。
でも、色々調べたけれど分かりませんでした。
どなたかご存知の方いらっしゃいませんか?