川崎市邦楽祭 | fuyusunのfree time

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長唄などの邦楽をこよなく愛する看護師のfuyusunです。
ナースの仮面を脱いだ、fuyusunの日常を綴っています。

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『越後獅子』・『廓丹前』終了しました。
いやいや、最小はどうなるかと思いました。上段もお囃子もほとんどが素人。確かにお名前をお持ちのかたもいらっしゃいますが素人です。その集団が一曲を演奏するというのはとっても大変な事です。
しかし、成せば成るものなんですね。素晴らしい事です。
これは全体的な事、個人的には・・・反省点ばかりです。

この乾燥の季節。楽器をどうベストにすれば良いのか、もっともっと勉強しなくちゃいけないなぁ。
小鼓って本当にわがままです。
さて演奏の方は
『越後獅子』
幕開きの演奏。後半の晒の合方まで小鼓を置きっぱなし。もう乾燥が心配。
本番をしながら照明の調整をしていて、フットライトがついたり消えたり。いやいや、フットライト・・・できればやめて欲しい。なんてわがままな事を思っていました。
はあ・・・やっぱり案の定・・・
この曲は、ずっと放置プレイされて、さてやっと出番と思うと小鼓を置く暇がない(ちなみに一人の場合ですが)。
つまり楽器を調整する時間がないのです。
しかし、稽古の段階でいつも「???」のところが、まずまずで・・・すごいなぁと思いました。
成せば成るものです。
『廓丹前』
ワキ小鼓というのは初体験です。
ワキというのは、常にタテの前には出てはいけないものです。これは三味線もそうです。
ワキ小鼓をやっていて、
本当に呼吸の大切さを感じました。
「私はこう行きたいの。着いて来てね」というアピールを回りに伝えなければなりません。
一般にお囃子は上段の人たちの呼吸に合せるものですが、
時として、お囃子がノリを作る事もあり、タテ小鼓の呼吸で上段を引っ張らなければならない事があります。
そういう時には特に呼吸です。
また、よいしょよいしょでよいアンサンブルが取れているか確認しなければなりませんが、
それも呼吸です。上段・お囃子の呼吸が合致しているならよいアンサンブルが取れているという事だと思います。
なかなか、この「呼吸」というものが難しいのですよね。

そこそこお客様が入った会場で演奏する事ができました。
よい演奏をお届けできましたでしょうか。
もっともっと勉強して、よい音を客席の皆様にお届けできるようにがんばりたいと思います。

はあ、明けて今日はお仕事。昨日の疲れがまだ残っています。