毎度、お稽古に入る曲は時代とか作曲がとなたか、どういった曲なのか色々調べて、本HPの「長唄コーナー」に載せています。
今回は「英執着獅子」について調べました。
http://tenshi.web.infoseek.co.jp/hanabusa.html
毎回、この作業がとても楽しいです。
新しい発見が沢山(*^。^*)
以前、この曲の踊りを観て非常に期待はずれというイメージを持っていました。
「獅子物」=「後シテは勇壮な獅子の精」というイメージを持ってこの曲の踊りを観たんですよね。
でも、後シテになってもなんか地味・・・女性のまんま・・・何故?こんな感想を持った事がありました。
私は、最後は長い髪をビュンビュン回してくれる獅子が好きなんですけれど、この女性のまんまの獅子はビュンビュン髪の毛を振ってくれません。・・・つまんない・・・
けれど、本来がこっちなんですね。
「相生獅子」「枕獅子」についで古いこの曲。このどれもが前シテが遊女とか姫なんですよ。で、後シテも女性のまんまで勇壮な獅子の精には変身しないのです。
当時の歌舞伎演目の所作事担当は女形が請け負っていたそうで、その為に女性が主人公だったわけですね。
で、綺麗なまんまで獅子も女性らしく踊られたのでしょう。
考えてみたら、そちらの方が自然ですよね。
「鏡獅子」のように、淑やかな奥女中が後半に勇壮な獅子の精になっちゃうという方が不自然。きっと初演時の観客は吃驚仰天・・・ここが狙いの演出だったのでしょうね。
さて、「獅子団乱旋」ってなんじゃい?といつも思いつつ聴いていましたが、本日その正体を解明。
「獅子」「団乱旋」二つとも舞楽の名称なのだそうで・・・なんだ固有名詞だったわけですね。
この意味についてはHPの方に書きましたのでここには書きませんけれど・・・「そういう意味だったのね」という事を本日はじめて知る事ができました。
この五文字の漢字は「ししとらでん」と読むのですが、私はずっと「獅子虎殿」という名前の御殿とかそういうものだと思っていました。でも、実は「獅子団乱旋」でこう読む事をちょっと前に知り、「何だ御殿の名前じゃなかったのね。ところで『獅子団乱旋』って何」と思っていました。本当にお恥ずかしい。。。バカみたい。。。(-_-;)
けっこう勝手に歌詞を聴いて、全然違う事をイメージしちゃう事あります。ですから、歌詞を読むって大切だなぁと最近になって感じています。