『五条橋』・『橋弁慶』という長唄があります。
弁慶と牛若丸(後の義経)の出会いのドラマですね。
五條橋でのドラマ・・・たぶん、ここで説明しなくても、どんなお話かご存知の方が多いのではないでしょうか。
さて、本HPの「花のほかには」の長唄のページでも確かお話ししていると思いますが、
このドラマに出てくる五条橋は、今の五条橋とは違うのですよ。今の松原橋というのが当時の五条橋だったそうです。
松原橋を清水寺の方に歩んでいくと、六波羅蜜寺というお寺があります。
あのあたりは、清盛の屋敷があったところだそうです。
清盛の愛妾になった常磐御前(牛若の母)が恋しくこの当たりを徘徊していたのか。。。。
さて、五条は鴨川に掛かる橋です。
西陣の方、堀川に掛かる一条戻橋という橋があります。
けっこう邦楽に関係する橋です。
常磐津に『戻橋』という曲がある。これは、渡辺綱が美女に化けた鬼の正体をあばき、腕を切り落とすという内容。その後日談が長唄『綱館の段』で、鬼が綱の伯母様に化けて、切り落とされた腕を取り戻しにきたという内容。
さて、この辺りに屋敷を構えていたのが陰陽師の安倍清明です。綱に何日間は、切り落とした腕は誰にも見せてはいけない。その間は、こうしてどうしてという祀る方法を命じたのが清明だそうです。
この清明は式神という鬼神・妖怪の類のものを家来のように操っていたのだそうですが、その式神は、この戻橋の下に住まわせていたのだそうです。
私は『陰陽師』という漫画の影響で、安倍清明が大好きなんですが、
直接、この人が主人公となった長唄は見当たらない気がします。ちょっと、それが残念。
江戸の隅田川を唄った長唄って幾つかありますが、
橋をイメージする長唄・・・うーん・・・勉強不足で分かりません。
どなたか、ご存知の方がいらしたら教えて下さい。
さて、明日は何の日・・・はんこの日、タクシーの日なのだそうです。
タクシー・・・昔は駕籠???そういえば、常磐津に『戻駕』とかいう曲があったな・・・

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