川崎市邦楽祭の下浚い | fuyusunのfree time

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長唄などの邦楽をこよなく愛する看護師のfuyusunです。
ナースの仮面を脱いだ、fuyusunの日常を綴っています。

昨日は紫山会館にて下浚いがありました。
一段と空気の乾燥が気になる季節になりました。
皮膚の乾燥には保湿クリームをたっぷり使用すれば良いのですがね。。。
小鼓に保湿クリームをたっぷり塗るわけにはいかず。本当にこれからしばらく、この乾燥をどう乗り切ればよいのかが毎年の悩みです。
特にコバちゃん。修理から帰ってきてから微妙にバランスが変わってしまい、ちょっと調整が難しくなりました。
もともと、気難しいコバちゃんだったのですが、ますます難しいお嬢さんに・・・(困ったもんだ!)
以前、師匠から
とある演奏家さんは楽屋入りの前に自宅で十分に打ち込んで、それを組んだまま持ってくるという事を伺った事があります。
という事で私も真似っ子してみました。加湿器で十分に湿度を上げた部屋で一時間ばかり打ち込んで・・・。でもね、「組んだまま」がポイントだと思うのですが、電車だし組んだまま持ち歩くケースってかさばるのよね。迷いに迷って普通のアタッシュケースで持って行くことに。
この努力が実ったのか、けっこう会場で組んだら
「ほほーっ♪いい調子」だったんですがね。。。
その後、みるみる乾燥。はあ、恐るべき乾燥した空気です。
・・・この小鼓の乾燥していく様をみて、本当に自分のお肌が気になってしまいます。
もう曲がりに曲がった年頃ですからねえ。小鼓の皮が乾燥するがごとし、私のお肌も干物になっているんですよね。余談ですが、恐ろしくなった私は家に帰ってベタベタに保湿クリームを塗ってしまいました。
はははっ^^
冗談はさておいて下浚いは緊張しました。
超久しぶりにご一緒させていただく朱音先生。『鏡獅子』・『蜘蛛の拍子舞』と大皮でフォローしていただきました。今回もご一緒と伺って非常に楽しみにしていました。
久々に朱音先生の隣に座らせていただいて、ちょっぴり緊張してしまいました。
その緊張のせいですかね・・・
『越後獅子』が始まって、なんか変な感じが・・・。なんと、大皮と小鼓のポジションが反対(驚)
もう演奏始まっちゃったのでどうしようもなくでした。
しかし、並びが何ゆえ(下手から)太鼓・大皮・小鼓・笛なのか分かる気がしました。
いやいや、左側に大皮がいると何気に打ちづらいです。音が聞き取り難いというか・・・。
まあ、これは笑い話。反省点はやはり苦手なところは苦手です。
やっぱり焦るのですね。録音の音を聞いて、ずっこけている・・・。間が外れている。
すごいヤバイです。

ワキ小鼓初体験の『廓丹前』。
本当によい勉強になります。タテばかりやっていると本当にある意味自分の好き勝手なのですよ。「着いて来い!」状態ですからね。
ワキ小鼓は主人であるタテ小鼓に従順が基本。でも、私は『供奴』の奴さん同様にご主人を見失って「あら大変」
になりそうです。本当に追従するって大変。
上げの「イヤー」なんて特に難しい。狙っているんですが狙い損なってバラバラ・・・(汗)
何回かやって、ついでに大皮の先生の魔法で揃うようになりましたが、本当に揃うというのは難しいですね。

いやいや、あと一週間ちょっとで本番です。
乾燥・・・とっても不安です。特に『越後獅子』は幕が開いて十分以上放置プレイですから・・・
いざ晒に入って、音が出るのか・・・
『越後獅子』の小鼓なんて、冬にやるものではないですね。