
友人にネットオークションに時々、小鼓などの和楽器が出ていると聞いて、あるネットオークションに行ってみた。
本当だ!色々出ている。
でも、中にちょっと???と思っちゃうものもありました。
「江戸時代後期-小鼓-」

おいおい!どうみても、これは大皮…つまり大鼓だよ!
知らないという事は恐ろしい事です。
出展者は素人でなく業者関係の人みたいなんですけれど、「ねえねえ、骨董を扱っていて、小鼓と大皮の区別つかないの?」と思ってしまった。
よく骨董店に行くと、皮付きで有難げに大皮が展示されたりしている。「これは皮もついているんですよ!」と言いたげ。
小鼓というのは、古く打ち込まれている皮が重宝されますが、大皮の皮というのは消耗品です。一回とか二回使用するとボロボロで取り替えなければならないものです。
何故かというと、大皮の皮は電熱器でパリパリの状態に乾燥させて、これでもかという位に調べで締められて演奏される楽器なんです。…つまり皮は非常に酷使されていて、何回も使えないしれものなんです。
いくら使える皮が付いていても、その皮との付き合いは本当に短期間のものです。
はっきりいって、別に皮なんかどうでもいい!
画像を見ても、明らかに違うでしょ。
頼みますよ。知らない人が見たら「これが小鼓か」と思っちゃうでしょ!
ネットオークションで色々楽器が出ていますが、さすがに小鼓は手を出すのが怖いです。
実際に打って見ないと分からないからです。
小鼓とかは高価ですから、「ああ失敗した」で済ませるにはちょっとねえ…。
中にはお値打ちと思えるものが出ているかも知れませんけれど…。