昨日は、女流のお囃子の先生方主催の新の会に行ってきました。
毎年楽しみな演奏会の一つです。
『正札付』
曽我ものらしく、パワフルで華やかでワクワクする演奏でした。
『四季山姥』
この曲の最後、ずっと「なんでこんなに騒がしく終わるんだろう」と疑問に思っていました。
勉強不足ですね。
そうそう、この山姥は金太郎さんのお母さん。で、最後は金太郎さんの殺陣のシーンなのですね。
ずっと、何で翔りなんだろうとか思っていたのです。
・・・
もっと曲の勉強しなくちゃね。
『狂獅子』
鳥羽屋三右衛門という三味線の名手の作曲してた長唄。『臥猫』とかも同じ類なのだそうですが、三鳥三獣の長唄として作曲されたもので、猫に獅子・・・他は???廃盤・・・お蔵入り・・・
もう知っている人がいない・・・そんな状態になってしまったのだそうです。
歌謡曲でもそうですが、受けたものは残るけれど、人々に「なんだ?!」というような曲はすぐに消えてしまうのです。
長唄も今じゃ高尚な感じしますが、考えてみたら江戸時代の流行歌なんですよね。
もともとあったこの曲。まずは根岸の勘五郎と言われた、長唄界の巨匠が手を加えました。
そして、四世藤舎呂船という人が、今度はお囃子の手附に手を加えたのですね。
この曲のお囃子。いろいろな流派の方が付けますが、こういった手の改訂の件もありますので、藤舎流の曲というイメージがとても強いです。
はい♪私の流派です。
まだ、こんな匠な曲をできるほどの業は持っていませんが、いつかやってみたい一曲です。
それも、けっこう体力の求められる曲なので、体力のあるうちにやってみたい曲です。
『常磐の庭』
安定感のある演奏でした。
でも、私はこの曲の後半・・・地方さんとお囃子さんの危ういコミュニケーションというのでしょうかね・・・バトルでしょうかね・・・落ちそうで落ちない、三味線もお囃子もギリギリで挑む神楽・神舞が好きなのです。
でも、皆が今回は自制していたのでしょうね。冷静沈着でした。
・・・安定性があるけれど、私的にはつまらなかったです。
さて、
今日はお囃子のお稽古でした。
今日から小鼓は汐汲です。
あっ・・・篤姫が・・・
また、後半は綴りたいと思います。